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戦国大戦  作者: ワンコインランチ
第2章 桶狭間編
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33/51

決着


「【錫杖金剛伝】!」


「はああああああ!」


強化された雪斎の打突を一矢は石川五右衛門のパッシブスキルでいなして躱す


二人は一進一退の攻防を繰り広げていたが

終わりの時は急に現れた。



「太源雪斎様!ご報告申し上げます

主君今川義元様が打たれ今川軍総崩れ、次々に敗走しています!

こちらの戦場にも直に織田軍が向かってくるものと思います」


今川軍の報告を聞いた雪斎は報告を聞き終わると

ゆっくりと目を閉じた。


「太源雪斎、次の一撃で終わりだ」


一矢は脇差を両手で握りしめ雪斎に向かって走り出した。

そしてゆっくりと目を開けた雪斎は錫杖を一矢に向けた。



「来い、岩森一矢!【錫杖金剛伝】」


無数の打突が一矢を襲う

頭部、肩、腹部、腿

打突を喰らった部位の肉片が飛び散る


気付けば一矢の体は蜂の巣のように穴だらけになっていた


「戦は負けたが、この勝負わしの勝ちだ」


倒れ行く一矢を横目にその場を立ち去ろうと振り返る雪斎だったが

急に全身に痛みが走り吐血をした。


「いったい何が起きている」


「モデル明智光秀

アクティブスキル【明鏡止水】」


蜂の巣の様になり、倒れたはずの一矢が

無傷で雪斎の背後に立っていた。


「な、なぜ生きている

確かに錫杖金剛伝は当たったはずだが」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

太源雪斎

180のダメージ

HP:0/520

―――――――――――――――――――――――――――――――――――



HPが0になり雪斎は跪いた。


「【明鏡止水】は相手を幻影世界に引きずり込み幻覚を見せるスキルだ

ただし幻影世界内で受けたダメージは現実の肉体にも反映される


つまりお前は幻影世界で俺にトドメを刺した幻覚を見てたにすぎず

現実世界でただ棒立ちのお前に俺が一太刀入れた結果がこれだ」



「で、でも貴様は石川五右衛門のモデルだった・・・はず

・・・いつの間にかモデルチェンジをしていたのか・・・」



雪斎の問いに一矢はわらいながら答えた。



「俺はお前との戦いでモデルチェンジを使用していない」



「なに?・・・どういうことだ」


「はは、HPが無くなって死ぬ直前だと思考力が鈍るのか?

答えは簡単だ、俺がここにきてお前と対峙したときからずっと

幻覚を見ていただけなんだよ」



「な、なんだと

そ、そんなことが、あって、たま・・・るか」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

太源雪斎

HP:0/520

あなたは死亡しました

―――――――――――――――――――――――――――――――――――



雪斎は驚愕と痛みと苦しみを抱いた様な表情で息絶え、その場に倒れ込んだ。



「光義、お前の仇やっと取れたぞ」


一矢は空を見上げると胸に手を当てて光義を思った。


一年越し

この世界に来て最初にできた友

大島光義の仇、太源雪斎を自らの手で倒すことができた


一矢は胸の中でずっとモヤモヤしていたものが無くなり

晴れた気持ちになると同時にこの一年ずっと思っていた光義の敵討ちという

目的が無くなり次の目標が見つけられなかった。



「岩森殿!おめでとうございます

敵のナンバー2を討ち取るなんていきなり大手柄ですね!」


「長政、あぁありがとう

後は雑兵狩りだ、任せたぞ」


「はいっ!

浅井軍!追い打ちだ!全軍書かれえええ」



長政は自軍を連れ逃げ回る今川軍を殲滅しに向かった。



「俺はこれから何を目標に生きていけばいいんだ」


一矢は戦場に一人ずっと立ち尽くしたままいた。



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