丸根砦攻略
1560年 5月18日
遂に今川義元が沓掛城に入城。
そして同時にその知らせは元康の元へ届いた。
「元康様、今川義元公が沓掛城に入城
速やかに大高城へ兵糧を入れよとの命が来ました」
「わかった、じゃあいこうか」
時刻は20時ごろ
元康は戦闘兵1000人と兵糧を運ぶ荷駄兵500人の計1500人の軍で
大高城への兵糧入れ作戦を開始した。
「元康様、大高城への到着時刻はおよそ2時間後
わしの手の物から現在大高城は織田軍1000の包囲を受けていると
報告を受けています」
馬で駆けながら数正が現況の説明をした。
「1000だと?俺たちと同数だがこちらには荷駄兵がいる
守りながら戦うとなればこちらが不利だな」
元康が考える中考えなしに発言する忠勝と
それを馬鹿にする康政の言い合いが始まった。
「そんなもの俺の蜻蛉切りがあれば問題ない!」
「全く・・・君は戦というものを全くわかってないな」
「忠次!なんか考えはないか!」
「・・・あっ!えっ、わ、私ですか
すいません私にはさっぱり」
いつもなら仲裁役を担ったり、助言をくれる忠次の姿はなく
ただ不安げに騎乗している忠次がいた。
「ダメか
やっぱり戦に関しては頭で理解していても
実際に戦うとなると別物だからな
忠次!俺が守ってやる安心しろ」
「あ、はい・・・ありがとうございます」
「ほっほ、家臣を守る当主なぞこの世には元康様しかおりませぬな
そうこうしてる間に大高城が見えてきましたな」
数正の言葉で一同が前方を確認するとそこには
絶賛包囲中の大高城が姿を現した。
現在大高城の守備を行っているのは今川軍の鵜殿長照
織田軍による圧力と兵糧不足による空腹で大高城守備軍はかなり疲弊していた。
「おいおい落城寸前じゃねーか
元康様!今すぐ全軍突撃の命令を!」
「待て忠勝!今行っても状況はさほど変わらない
考えろ、考えるんだ・・・」
忠勝の暴走を制止しつつ大高城守備軍を助ける為の
思考を巡らせる元康。
「軍を二つに分けて挟撃か・・・
いや少ない兵で仕掛けても相手にダメージは与えられない・・・
全軍突撃すれば鵜殿長照達も呼応して城から出て戦ってくれるか・・・
いや疲弊しているから出てきても戦力にならないだろうし
そもそも出てくる確証もないからこれもダメか」
ーーーーー「いざというときに当主が迷うとそれに従う家臣たちはもっと混乱します
その事だけはお忘れなく」-----
元康はふと転生前の忠次の言葉を思い出した。
「そうだよな!俺が迷ってるとこいつらはもっと迷う
これに賭けるか」
元康は振り返り全員に聞こえるように話し始めた。
「これより大高城ではなく丸根砦に攻撃を仕掛ける!
当初の作戦とは順序が違うがみんな俺の直感を信じてくれ!」
「ほっほ、勿論ですとも」
「ああ、俺は戦えるならどこでもいいぜ」
「未来の将軍様の命に従います」
「は、はい!」
数正、忠勝、康政そして忠次
現実世界では赤の他人だがこの世界においては立派な忠臣である。
元康の作戦に何のためらいもなく承諾した。
「よし!では1000の兵の中から800で丸根砦へ向かう
忠次、数正は残りの200と荷駄兵は待機
忠勝と康政は俺についてこい!」
「「「「はっ!」」」」
元康の号令に一斉にみんなが動き出した。
元康は忠勝、康政そして800の兵を連れ丸根砦に急行した。
大高城から丸根砦までの距離はおよそ800m。
元康達はものの数分でその姿を捉えた。
丸根砦は少し小高い小山の上に築かれており
その名の通りほぼ円形に近い敷地を有しておりその直径は60m
その60mの円をぐるりと囲うように堀切(深く掘り下げた穴)が施してあった。
その丸根砦の守備をするのは織田家臣 佐久間 盛重と
約500の守備兵だった。
「いいか!時間との勝負だ!
大高城が落ちる前に丸根砦を攻略する
全軍突撃だあああ!」
「「おおおお!!」」
800もの兵が丸根砦を襲撃した。
「な、なんじゃ!敵襲か!
なぜ今川軍がここに!」
完全に奇襲を受けた佐久間盛重は一足遅れて
守備隊形をとった。
「【蜻蛉一文字】!!」
先陣で駆け抜けた忠勝は巾4mはあろう堀切をジャンプで飛び越え無効化し
迫りくる織田軍の兵士に向かってアクティブスキル【蜻蛉一文字】を使用した。
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120のダメージ
HP:0
織田軍兵士を倒した
134のダメージ
HP:0
織田軍兵士を倒した
125のダメージ
HP:0
織田軍兵士を倒した
144のダメージ
HP:0
133のダメージ――――――――――――――
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群がる兵に放たれた一撃は一気に10人もの兵士を
上半身と下半身とに真っ二つに切断し忠勝は一瞬で辺りに血の雨を降らせた。




