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新約聖書ー小説版ー  作者: 蒼識
第一章 マタイによる福音書
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ルカによる福音書第3章 洗礼者ヨハネとの出会い

聖書って時間軸飛ばしすぎだよねー

それから時は流れた。


ローマの支配のもと、ユダヤの地は静かに揺れていた。

そしてその乾いた大地に、一人の男が立っていた。


その名は洗礼者ヨハネ。

彼はラクダの毛の衣をまとい、声高く叫んでいた。


「悔い改めよ!」


その声は荒野に響き渡る。


「天の国は近づいた!」


人々がざわめく。


「誰だ、あの男は……?」


「預言者なのか……?」


ヨハネは続ける。


「今こそ心を改めよ!」

「主の道を整えよ!」


人々は次々と彼のもとへ集まった。


やがてヨルダン川のほとりでヨハネは人々に語り始める。


「罪を告白し、水を受けよ!」


一人の男が進み出る。


「……私は多くの過ちを犯しました」


ヨハネは静かにうなずく。


「悔い改めるか?」


「はい」


ヨハネはその人を水へと導く。


「ならば、新しく生まれよ」


水に沈め、そして引き上げる。


その様子を見ていた人々が言う。


「もしかして……この人が救い主なのでは?」


ヨハネはすぐに首を振った。


「違う!」


彼は力強く言う。


「私は水で洗礼を授ける者にすぎない」


そして遠くを見つめる。


「だが――」


「私の後から来る方は、私よりもはるかに偉大な方だ」


人々が息を呑む。


ヨハネは続ける。


「私は、その方の履き物のひもを解く資格すらない」


「その方は、聖霊と火によってあなたがたに洗礼を授ける」


その時、一人の男が静かに歩み寄ってきた。


それは――

ナザレから来たイエスであった。


彼はヨハネの前に立つ。


「私にも洗礼を授けてほしい」


ヨハネはその顔を見て、驚く。


「……あなたが……?」


しばらく見つめ、そして言った。


「本来なら、私こそあなたから受けるべきです」


イエスは静かに答える。


「今は、これが正しいことをすべて実現するためだ」


ヨハネはゆっくりとうなずく。


「……分かりました」


ヨルダン川の水の中。


ヨハネは言う。


「備えはよいか」


イエスはうなずく。


「はい」


ヨハネは静かに彼を水へと沈める。


そして引き上げた――その瞬間。


空が開けた。


光が差し込む。


人々が驚きの声を上げる。


「な、なんだ……!」


天から声が響いた。


「これはわたしの愛する子」


「わたしの心にかなう者である」


同時に、鳩のような姿をした霊がイエスの上に降りた。


ヨハネは息を呑む。


「……やはり……この方だ……」


こうしてイエスは、公にその姿を現した。


長い沈黙の時を経てついにその歩みが始まる。


世界を変える運命を定められた人として…

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