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二十一から二十五
21(271)
出会え運 詠う恋人 疲れ去れ かっとび行こう タウンウェアで
であえうん うたうこいびと つかれさ(れ かっとびいこう だうんうぇあで)
22
看護師が 死して屍? 角の斧? 解かねば加持で 志士が私恨か
かんごしが ししてしかばね かどのお(の とかねばかじで ししがしこんか)
23
寝覚めする 秋もこそ有れ 雨の葉の 間あれあそこも 喜ある素面さね
ねさめする あきもこそあれ あまのは(の まあれあそこも きあるすめさね)
す‐め【素面】1 酒気を帯びていないこと。しらふ。2 何事もないこと。無事。
ねさめする-あきもこそあれ-あまのはら-のとけくてらせ-なつのよのつき
左大臣家歌合
長保五年五月十五日(1003年6月17日)
作品三
24
木津の世の 繋ぎ乱波の 魔矢に来に 山の初ら木 夏の夜の月
きつのよの つなきらっぱの まやにき(に やまのはつらき なつのよのつき)
25
波の夜の 汀に立つる 妻の碑の祭る蔦には 君の世の御名
なみのよの みきはにたつる つまのひ(の まつるつたには きみのよのみな