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醜い私達(1)

久しぶりです。


読んでばっかで更新遅くてごめんなさい


彼が私に向かってきた。この人の行動はおかしかった。ただの復讐なら人の内蔵なんて食べなくても構わないし、正道家から会社の人間まで殺すなんて変だ。やってる事が無茶苦茶すぎる。理性なんて等に無いのだろう。


所詮は暴力。暴力なんてもので物事を解決したってろくな結果にはならない。極悪人じゃなかったせいもあるのかな。心が摩耗して、きっと自分のやってる事がよく分かってないんだろう。



腕に力が入らない。この人になんか同情でもしたのかな?私もあの家族にはろくな事されなかったしな。馬鹿だな。


はは・・・、なに私、まるで人間みたいだな。


私が死ねば多少はこの人も救われるかもね。なにせ安い命だし、死ぬって何度も見たせいでちょっと興味あるし。



でもね・・・ごめん。






私の腕は彼の心の臓を貫いた。



今回の殺し合いは楽しくなんてなかった。



今の彼のように私の胸にもポッカリと穴が空いた気がした。まだ無駄な情があるのか、私は・・・。



それでも殺せるんだ。これ以上人を殺させない為。なんて綺麗事を言ったってこんなの所詮は暴力、殺し。私はこの人とやってる事は大差ない。



彼は泣きながら崩れ落ちた。あーこの人私なんかよりよっぽど人間だ。





私は・・・、やっぱりクズだな。



※※※



夢から醒めた。日の光が容赦なく私の目の中に刺さる。朝は嫌いだ。特に最近の朝は・・・。


無意識に顔を手で吹いた。



あー最悪だ。昨日と同じあの夢を最後まで見たせいだ。馬鹿な女・・・。私泣いてるよ。あの二人に見られる前に吹いとこう。


「サキさん? 大丈夫?」


「いえ・・・大丈夫です 」


いや気づかなくていいよアスカさん。私はササッと涙を吹いて今日の仕事の支度をした。



「おーいサキー、ご飯くわねぇの?」


「あ、はい」



忘れてた。ボケボケし過ぎ。そのまま朝食のパンを口の中に放り込んだ。ミコトさんに、


「早食いすんな行儀悪い! 」 と怒られた。



アスカさんは学校へ、私達二人は仕事の現場までミコトさんのバイクで行く。



思い出した。このバイク、Twofaceseries(トゥーフェイスシリーズ)のか。


ベヒモス・・・だったっけ。カタログで見るよりかっこいいな。ペガシスの方が好きだったけどこれもいい。そう言えばお金貯めたらリライトコーポレーションの商品買いたいって思ってったな。


あーあ、


FCブースターほしい。ペガシスG3ー019ほしい。


デストホッパー欲しい。あーあと・・・、


「なあサキってさあー 」


「えっはい? なんですか?」


いきなりミコトさんに話しかけられた。ちょっと驚いた。


「サキってさあ 人前では敬語だけど心の中ではかったるそうな言葉使ってそうだよね(笑) 」



貴方みたいな無駄に感のいい人は嫌いだ。朝の冷たい風を受けながら私はそう思う。


「それとさ・・・、」


「なんですか? 」


ミコトさんが少し言葉に詰まった。なんか照れくさそうだ。なんだろう?




「前に【目が腐ってる】って言ったろ。


あれ悪かったな、ごめん。


よくサキの事分かってなかったのにさ。今でもあんまりお前の事わかんねぇけどよ。何となくいい子なような感じがするんだ。くそ素直じゃない良い奴・・・かな 」



いつもは冗舌な癖に・・・、なんか頭が痒くなった。



私は・・・、気にしてないのに。





【馬鹿】。


そんな口からは出ない言葉を頭で彼に向けて唱えた。何故か言葉が自分に跳ね返ってきた感じがした。





※※※※



【なんで?】それを見た時の彼女の第一声がこれだ。ここは警察施設の死体保管所。


1人の警察の男が二人の前に頭を吹き飛ばされた男の死体を見せた。二人には彼の服装に見覚えがあった。




「あの狼のファントムだった人、だよね? 」




「あーそうだよ。これは道路のど真ん中で暴れてたくそ迷惑やテイマーだ。なんか知らねぇけど留置所で殺さててよ。これお前らの仕事だろ? 適当に調べとけよ 」



彼の言葉がサキの感に刺さる。少しムッとした表情で男に問を投げた。


「あのすいません。なんで警察は調べてくれないんですか? なんで私達に丸投げするんですか?というかこの人が殺されたのは完全に貴方々警察のせいですよね。理解できないんですけど?」


「は? おいワニ(ミコト)これなんだ? 新人か?


たく、ちゃんと教育しとけよ。








人間の事件で忙しいのに、化け物のイザコザにまで警察が関わるわけねぇだろってよお 」


ミコトは無言を貫いた。サキの頭は沸点に近づいてくる。目付きはますます鋭くなった。今にも男に殴りかかりそうだ。


「なんだ? 意味わかんねぇか? わかんねぇよな。


お前どうせ学校行かなかったやつだろ。小学校にちゃんと言ってたら教えて貰ってたぜ?こんな常識。俺がわかりやすく説明してやるよ。










動物同士の殺し合いにまで警察は関わらねぇんだよ。それと一緒だ。どうだ、分かりやすかっだろ? 」





サキは男の首根っこを掴み繋ろうとした。鬼の形相だった。それを止めたのは勿論ミコトだ。暴れ回るサキをかかえながらミコトは軽く警察の男に会釈して場を離れた。




※※※※



あの男殺す。死肉は干して豚の餌だ。


「はい、だーめ」


つっ、言葉に出てた・・・。



私達は殺された彼の周辺の街を調べた。分かった事は彼は人当たりがよく優しい性格だった事。ファントムになってしまうような心の弱い人間では無かったという事。



最後に・・・、



「オグドラス。この街に来てたのね。通りで最近ファントムの死骸が多いと思ったんだよ」


【オグドラス】、タコモチーフのギアのファントムだ。ファントムに見境なく戦闘を仕掛ける迷惑な人だと聞いてる。岡山で暴れてたって聞いたけど、こっちに来てたのか。でも余りこの事件には関係無さそうだな。人も襲わないって聞いてるし。まあ私聞き込みとか出来ないから全部ミコトさんがやってるんだけど・・・。


「うん!ありがとね! じゃあねーバイバーイ♪ 」


年上に敬語使おうよ。本当に何年もこの仕事やっるのかな?この人、人間失格だな。まあ人間じゃないけど。聴き込みされた人も怒っていいんじゃないかな。




ーーピッピッピッピッ



ミコトさんの電話がなった。横耳で聞いてる限りテイマーのファントムが出たらしい。ここからバイクで15分位かな。二人でバイクに乗り現場に急いだ。15分所か6分で付いた。このバイク早すぎ。



いた、あれか。




・・・え? なんで、あいつは確か・・・。






冬でもアイス食べたい

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