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婚約が嫌で男装執事になったのに~配属先が婚約者の元でした~  作者: みみみ.com


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EP:34☆国王陛下からの手紙!


──そして、あれから数ヶ月が経った。



メイドのルリとミアは、すっかり意気投合して、私の最強の専属メイドコンビになった。


相変わらず騒騒しい私のお世話を、二人は振り回されながらも全力でお世話をしてくれている。



そして現在、私はというと……

公爵家に嫁ぐための地獄の花嫁修業がはじまっていた……。



だけれど……最愛のギル様は、公務のため数日前からお屋敷を留守にしている。


ギル様のいないお屋敷は、寂しくて私の恋のパワーが消え去り、完全にやる気を失った私はだらだらとしていた。



「リリィ様……またそんな格好をして……そろそろお時間ですよ?さぁお作法のレッスンをはじめますよ!」


「いーやーだぁぁああぁ!!今日は何もしないって決めてるのぉ〜っ!!」


「そんなことを言ってないで……、ほら……

あっ!!!リリィ様!!!」



ルリが呆れた顔で私に近寄ってきた瞬間……


このままだと地獄のレッスンがはじまる!!


と、察知した私は、さっと立ち上がると逃げることを決意した。



「ミア!!!捕まえてちょうだい!!!」


「む、無理ですっ!!!」



バタバタと走り出した私に、ルリが慌てて声をあげる。ルリの声に、ミアも慌てて追いかけてくるが少し遅かった。



うふふふーん!!!

そう簡単に捕まるわけないじゃないっ!!



そして、ドタバタと騒がしく走り回ると部屋の窓を勢いよく、ばぁあぁぁん!!とあける。



「うふふっ!私は今日はなにもやらないんだからぁ〜!!じゃあ、まったねぇ〜!!!」


「「リリィ様ーーーーっ!?!?」」



そんな二人の声を聞きながら私は、最高の笑顔のまま飛び降りた。



この浮遊感がとっても気持ちいい!!




そして、そろそろ着地!と、思っていたけれど……



───ぽふっ



「……おっと」


「……へっ?」



私の体は、誰かの腕に抱きとめられる。


お馴染みの心地のいい匂いに、まさかと顔をあげると、そこには数日ぶりのギル様がいた。



ちょうど数日間にわたる公務を終えて、アル様とお屋敷に帰ってきたところだったみたいだ。



「くくっ……お前ってやつは、久しぶりに帰ってきたというのに相変わらずだなぁ?」



ギル様は私の顔を見て、呆れたように、だけどすごく愛おしそうに私を見つめて笑う。


そのまま私を優しく、芝生の上におろしてくれた。



「ただいま」



そう言って数日ぶりに見るギル様に、私は嬉しくて嬉しくて興奮が抑えられなくなった。


そして……



「ギル様っ!!!おかえりなさいっ!!」


「……おわっ?!」



芝生におろされた瞬間、嬉しさで興奮していた私は、全力でギル様の胸に飛びついた。



その勢いのまま、ギル様を芝生の上へと押し倒す。


私の下にいる愛しくてずっと会いたかったギル様を見下ろす。


ギル様は、綺麗な青い瞳を丸くして驚いていたけれど、私は久しぶりに会えたことが嬉しくてにっこりと笑顔を咲かせると愛を叫ぶ。



「ギル様っ!!会いたかったですっ!!おかえりなさいっ!!だいすきですっ!!」



そう叫んで、精一杯の愛を込めてギル様の首にぎゅーっ!!!と、腕を回して抱きついた。


驚いていたギル様は、そんな私を下から優しく抱きしめ返してくれると、くすくすと幸せそうに笑った。



「帰って早々、窓から落ちてくるは……俺を芝生に押し倒すは……そんな令嬢はお前ぐらいだなリリィ……くくっ……ほんと、お前には敵わない」



そう言って笑うギル様は、私の頭を優しく撫でると、ゆっくりと私を落とさないように起き上がった。



「リリィ……相変わらずだね?本当見てて飽きないなぁ」



その声に反応して顔をあげると、くすくすと笑って近寄ってきたのは、ギル様と一緒に帰ってきたアル様だった。



「……えへへ……見られてるの忘れてました……。久しぶりすぎて興奮しちゃって……えへへ」



アル様に見られてたことに少し照れて笑っていると



「兄上ーっ!!!!」



お屋敷の方から、慌てて走ってくるレオ様、そして私を見るなり呆れた顔をする。



「……なにやってるんだよ、リリィ……

……じゃなくて、そんな事より兄上!!」



ギル様に、一通の手紙を差し出した。



「帰ってきて早々なんだけど……国王様から手紙が……!!!」


「……国王陛下から?」



ギル様は私を膝にかかえた体制のまま、眉をひそめて手紙を受け取る。



そして、丁寧に手紙を開いたギル様の視線が手紙に落ちると……


鋭く険しい顔に変わる。




──この一通の国王様からの手紙が、私たちの新たな大騒動の幕開けになる……。




☆.*˚




【隣国編予告】



ギルの元へ届いた、国王様からの

一通の手紙。



それは……


「新たな貿易交渉のため、隣国へ長期出張をせよ」という通達だった。



交渉ができるまで、数ヶ月は帰ってこられない。



「……ギル様と離れるなんて嫌っ!!」



ギルと離れるのが嫌なリリィ……。


まさかの男装執事リオ復活!!



そして、ギルと共に隣国に渡ることに……



そこで待っていた隣国の王子たち。



リリィの持ち前の明るさと規格外のはちゃめちゃで、隣国の王子たちを巻き込んでいくっ!!



「君は……いったい……」


「ひゃあーっ!!やっちゃったぁぁ!!」



相変わらずのおバカっぷりに、早速の女バレ……そしてトラブルの嵐……っ!!!



隣国の美しき第一王子がリリィに求婚?!



それを見たギル様のヤキモチと嫉妬が限界突破で大爆発。



「リリィ……お前は誰のものだ?言ってみろ」



身バレ✕嫉妬✕溺愛



【隣国編】


完結作品を掲載させていただきました♪


今回は、ギルとリリィのくっつくまでの話でした。


読んでて元気もらえるな、みたいな作品を目指して書かせていただきました。少しでもハッピーを届けれてたら嬉しいなって思ってます!(* ॑꒳ ॑* )


拙いところや物足りないところもあると思いますが……一旦完結とさせていただきます♪


今後の二人の関係につきましては隣国編にて書いていく感じになります。

隣国編につきましては9月頃からメインサイトにて、執筆開始する予定です(ᐢ´。•ㅅ•。`ᐢ)


ここまで読んでいただきありがとうございました♡♡(*・ω・)*_ _)ペコリ

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