↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
97/98

重なる不幸

それから数週間自体は膠着した。

いや、悪い方に話が進んだ。


マティアス周辺に広げていた広大な畑の作物が枯れ始めたのだ。


そして、悪いことは重なった。

クルーガクに流行した病がマティアスにも流行り始めたのだ。


「タケル、これはまずいんじゃないの!?」


夕食の後、にユウナギが言った。


「確かに、まずい」


「タケルさんの『チート』で何とかできないのですか?」


「実は・・・畑に行って復旧できないかトライしてみたんですが、回復は一部限定的で広範囲には追いつかなかったんです」


「病気の方はどうでしたか?」


「病気は治せるんですが、2人か3人が良いところで、感染速度を考えたら有効じゃなくて・・・」


「数の勝負になりましたか・・・」


「今度こそもうちょっと何かアイデアはないのかな?」


「やっぱり『チート』でしょう!」


「でも、速度で追いつかない。気づくのが遅かったんだ・・・」


「どうにかならないの?あれ」


「あれってやっぱり、アレかな・・・」


「そうアレ」


「・・・」


「でも、僕の能力では・・・」


「あの子がいるんじゃないの?『チート』よりも上を行くズルができる・・・」


「えー・・・」


「わらわを呼んだかの?」


突然、幼女がタケルの後ろから現れた。

久方振りにみんなの前に現れたのはフォレスタだった。


「「わあっ!」」


「どこから現れたの!?」


「わらわは常に主と共におる」


「で?どうなの?力は貸してくれるの?」


「わらわは誰にも力なぞ貸さん」


『ふいっ』っと横を向いた。


「あれ?今の『いい流れ』じゃなかった!?」


「頼むよ、フォレスタ。今は君の力が必要なんだ」


「まあ、タケル様がいなくなったら?物語も読んでもらえないし?主様自身の『物語』も楽しめないし?どうしてもって言うなら・・・」


「ちょっと、今の何!?タケルが言ったらすぐに掌返さなかった!?なに?このチョロさ!」


「では、早速いくか?」


「え?そんな『ちょっとそこまで』みたいなノリ!?」


「で、タケル様はどこに戻りたいのじゃ?」


「タケルさん、タケルさん」


クレアがタケルの袖を引っ張って読んだ。


「どうしたんですか」


「さっきからお二人が話している『アレ』ってなんですか?」


「『アレ』は・・・やると必ず何かが起こる・・・『タイムマシン』だよ」


「それです!『タイムマシン』とは!?・・・いれ、例によって言葉は分かるのですが、それが指すものが分かりません」


「そりゃあそうだよね。見たことないだろうし、僕も見たことないし」


「見たこともないのに、ご存じなのですか?」


「うん・・・そうなるね」


「それで・・・」


「そう、タイムマシンは過去や未来に行く道具だよ」


「過去に・・・行く!?なんですか、その斬新なアイデアは」


「ただ僕が知っている限り、過去や未来に行くと何かトラブルが起きるのがお約束なんだ・・・」


「それでも、過去や未来に・・・それで、その『タイムマシン』とはどんな形をしているんですの?」


「うーん、机の引き出しの中に入っているのがメジャーなんだけど、自動車を改造したり、ケータイと電子レンジをくっつけたものだったり・・・」


「タケルさん、ちょっとすいません・・・それは一つの物を指している物なのですか!?」


「うーん、一応・・・」


「まさか、タケルだけ行こうと思ってないわよね?」


「え?一人のつもりだけど・・・危ないかもしれないし・・・」


「ちょっと待ったください!?過去に行くということは、わたくしとタケルさんが出会う前に行くこともできてしまう・・と?」


「そうなるね。何か問題が?」


「ありますわ!何かの間違いで、タケルさんに出会わなかったらどうなってしまいますか?」


「『過去』が変わると『今』が変わって、婚約してない未来になっているかも?」


「そんなのダメですわ!わたくしも同行いたします!」


「ええ!?」


「『ええ!?』じゃないわよ!私も行くわよ!」


「ええ!?」


「じゃあ、どこまで戻るのか話し合うわよ!」


「フォレスタ、そんな都合のいい話はばいよね?」


「いや、タケル様が望めばなんでもできるぞ?」


「・・・まじか」


明日の更新も朝6時です。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。