1つ目の呪詛
ジークフリード様の話によると呪詛の1つの場所は既に検討がついているらしい
でも、闇の力が強すぎて
最高位の光の精霊が闇を消すか
うちのクロ……こう見えて最高位の闇の精霊らしい……ははは、嬉しくない
まあ、いいや
クロが闇を食べるかの2つの選択肢しかないらしい
で、本来王宮を祝福しているはずの最高位の光の精霊はなんでか知らないけど
今王宮を離れていてどこにいるか分からない
その点、うちのクロは身近にいたってわけだ……
『呪詛を祓うなら夜がいいな
その方がより闇が美味しくなるし』
と、クロが言うので夜に決行することになった
でも、流石に王宮に忍び込むのは無理なので私は暫く王宮にお泊りすることになった
いつもの衣装はセバスチャンに着替えやらを取りに帰ってもらった時に
一緒に持って来てもらった
ついでにウィルも連れてきた
「アンタ本当にろくでもないな」
「私は悪役の為なら努力を惜しまん!」
「いや、努力の方向間違ってるから!」
口の減らない奴め
シリウスとレイチェルがさぞ寂しがっているだろうと思ったら
「お嬢様も坊っちゃまもいつも通りだったぞ」
安心したような寂しいような複雑な乙女ゴコロだ……
夜になって客間から抜け出し
ジークフリード様から教えられた場所にいくと不自然に黒い靄が
『ここだね』
「お嬢様、何も見当たりませんが……?」
アンにもセバスチャンにも見えないらしい
ウィルは何かを感じるのか毛を逆立ててアンに可愛いと抱きしめられている
『精霊に近しい存在した分からないよ
ああ、あの精霊眼を持っている子どもなら見えるかもね』
へぇー、アルも見えるのか
『でも、触ったが最後呪いに巻き込まれて生きる屍と化すだろうね』
アルが興味を持つ前に消滅させないといけないのか
難易度高くないか?ソレ?
『フフン、ボクに任せてよ』
クロはそういうと黒い靄を私の影に吸い込ませていく
……私は無事なんだろうな?
『フフフ、美味しいね
流石はあの王妃様の侍女が仕掛けた呪詛だけあるよ』
聞いちゃいねえ……
残ったものは……五寸釘らしき釘が刺さった藁人形だった
え?まさかの呪詛って丑の刻参りなのか!?
『あと3つぐらい気配を感じるかなー?』
あと3つもあるのか……
普通なら王宮は認識齟齬の魔法は使えないのだそうだ
けれど、呪詛が蔓延している今なら使い放題やり放題だ
暗殺とか来ちゃうんじゃないのか!?
『次あっちねー』
はいはい、ちゃっちゃと終わらせちゃおう!
で、フフフ、正義の味方を作ってもらってー
私は「覚えてろー!次こそはー!」とか「は○ふへほ〜!」とか
「や○かんじ〜!!」とか歴代の悪役様方が吐いていた捨て台詞を吐くんだ!
読んでくださってありがとうございました




