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私の危機回避能力はあてにならない  作者:
菊馬愛咲実の成長過程ととんでもない非日常
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都目裕次郎を見守り隊!2 ~新エリアで射的と玉入れ~



気を取り直して…。


  「都目、次ここ行かない?」

  「あっ。あぁ…いいぞ」

  ジェットコースターを後にして、次は新しく出来たばかりのエリアへ。休日ということもあるが、

 観光客と思われる外国人を多く見かけながら歩いて10分。二人は新エリアへ到着した。


  「すごい。あっちこっちにたくさんいる。可愛い」

  「かっ、可愛い…のか?」

  この新エリアは、外国アニメ映画の人気キャラクターをテーマにしており、エリアのあちこちに

 人気キャラクターの人形が飾られている。


  「都目。あそこで何かやってるみたいだから、見に行っても良い?」

  「あっ、あぁ」

  播瀬の後ろをついて行くと、二軒お店があった。一つは射的、もう一つは玉入れで成功すれば、

 キャラクターのぬいぐるみをプレゼントされるという。ちなみにお値段一回1200円とお高い。 

  

  「…どうしよう。どっちもやりたいのに…」

  播瀬は自分の欲望と葛藤していた。一つに絞りたいけど、どちらのゲームもやりたい。でも値段が

 高いから一つに絞らないといけない。そう悩んでいると…。


  「播瀬、何をそんなに悩んでるんだ?」

  「えっ…」

  「そんなに悩んでいるなら、両方取ればいいだろ」

  「でっ、でもそしたらお金が…「悩んでることに時間使いたくないんだよ俺は。ほらっ、早く射的

 行って来い」

  少しきつい言い方をしてしまった都目だったが、播瀬は射的と玉入れの両方をプレイ。そして、見

 事ぬいぐるみをゲットした。


  「都目。ぬいぐるみ二つあるけど、どっちがいい?」

  どれも人気キャラクターのぬいぐるみだが、着ている服が違っている。

  「…じゃあ、これ」

  都目が選んだのは、忍者の恰好をしたぬいぐるみ。播瀬は残ったナースの恰好をしたぬいぐるみを

 取ることに。

  

  「都目、次はあれに乗ろう」

  「…播瀬」

  「ん?何?」

  「俺…「あっ、もしかしてお腹空いた?」

  「えっ?」

  「もうお昼だし、あれに乗ったらお昼にするから行こう」

  「あっ…あぁ…」

  

  二回目の告白、失敗。

   

  一方その頃、美月と小森は都目達がいる新エリアの売店にいた。

  「夜月、これ可愛いよ。頭に付けてみ?」

  「美月…完全に目的忘れてるよね?」

  そう言いながらも、小森は美月に手渡されたカチューシャを頭に付ける。

  「忘れてないよ。だが、せっかくここまで来たんだから楽しまなきゃ損だろ?それ買うか?」

  「いや…買わないよ」

  小森は頭に付けたカチューシャを外し、美月に返す。

  「美月、遊んでないで先輩達の所へ行こうよ」

  「分かったよ。でも、これだけ買いたいからお前先に行っててくれ」

  「何それ?」

  「ん?キーチェーンセット。お土産に買おうと思って」

  「…」

  「欲しいなら一緒に買うけど?」

  「…じゃあ、これがいい」

  「了解。じゃあ、また後でな」

  

  美月は小森が選んだキーチェーンを手に取ると、奥にあるレジへと向かって人混みの中へと消えて

 行った。

  

 

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