シュジンコウ ノ スイリ
まもなくして、音がこつこつと…次第に大きくなりながらこの部屋に近づいた。
そして突然音が止んだ…。
お腹が空いていたこともあり『食事』という考えが思い浮かんだ。
そういえば、お昼ご飯…まだだったなぁ…なんていう、どうでもいいことを思っていた。
長い沈黙。扉の向こう側にいるであろう人(?)は、何もしてこない。
本当にいるのか? と疑い始めた頃、再び足音。それも、私の所から離れていく音。
一体何がしたかったのか。私なりの推理をしてみよう。すぐに推理してしまうのは、私のクセでもある。
こんな状況であろうとも推理はやる。単に暇なだけだけど…。
私の推理では『おちょくり』ではないだろうか? 私を外に出ようという、という気持ちにさせる。
そこで何かをする…。それが私の推理。こんなの当たっているのだろうか? 自分の推理に自信がない。
ぐぅ~… まただ…私のお腹が鳴り始めた。
最初に鳴ってから、どれくらい過ぎただろうか。
私の推理は『ここのこと』『相手の事』ではなく『時間』へと変わっていた。
ここに来てからどれくらいなのか。どれくらい眠らされていたのか。
私の体内時計ではお昼は過ぎている。
突然、その推理が吹き飛ぶ。
扉の外から、通気口から、何かを殴る音。あの時の打撲音と同じ音。
何を言っているのかわからない叫び声。お腹の奥底から出ているような悲痛な叫び。
それと血生臭い臭い。ここに来て初めて人の声を聞いた。
その内に叫び声がかすれてきて…そして止まった。打撲音も止まった。
…こんなの推理するまでも無い。さっきの奴らが人を殴り殺している。
足音がこっちに来た。コツコツコツ…革靴なのだろうか? 私の中で推理が…
けれど、それが始まる前に、私の体は勝手にその音から離れていった。正確には音が離れていった。
危険は去った。だけど、状況は変わらない。部屋にある唯一のもの。ソファーみたいなベッドに横になる。
そのままボーっとして、考え事。
こんな状況なのに自分が冷静でいられるのが怖い。おかしい。自分でもわかる。
そんな事より眠たい。お腹が空いているのに…空いているから眠たい。
もうどうにでもなれ。もう目が開かなくてもいいや…という心で眠りについた。
しばらくしてうっすらと目が開いた。まだ生きてるんだ、と実感した。
が、そんな事は吹き飛んだ。前いた所と違う。部屋が変わっている。
けれど、私は同じベッドで寝ていて周りには、人が抜け出せないほどの大きさの窓が1つ。
扉が2つ…。1つは暗証番号つき。もう1つは取っ手がない。こちらからは開けられないつくり。
私は不意に立ち上がり、おもむろに番号を押し始めた。
8桁までのアルファベット、もしくは数字が入るようだ。
何回もやってみたが…当然当たるわけもなく、私はまた寝転んだ。
小さな窓から入り込む月の光。今は夜、っと…。
大体の時間がわかるのは、はっきり言って嬉しい。
テストオワッタ!ので更新。
これが2週間の力か…タイプミスがやたらと多い…。




