ダルマサンガコロンダ 4
ラグ「…どうしましょう?」
キュリウム「ねぇ~戻りましょうよぉ~」
フロシア「これを?」
後ろは道なき道。どうやって来たのかわからない。
前は道なき道。どうやって進むか悩む。
いわゆる遭難。さてさて、どうしたものか。
ラグ「せめて川があればいいんですけど…」
キュリウム「お風呂…。(このままでは一時間後には野宿ですぅ…)」
ラグ「では、一時間半後、野宿としましょう」
キュリウム「えっ!?」
ラグ「あえて運命を変えます。そしたら何かあって、助かるかもしれません」
フロシア「何か?」
ラグ「『何か』です。それまで食糧集めでもしましょう」
一時間後。
キュリウム「昨日のと全然違う…」
よくわからない木の実を突っつきながら、ぽつりと漏らす。
ラグ「これらの物を食べた場合、一時間後はどうなってます?」
キュリウム「…ラグさん、私の能力の扱いが上手になってません? いいですけど…」
キュリウムが一時間後は、何の問題もないようだ。
二人をそれを聞き、食事を開始。キュリウムはどうも食が進まないよう。
ラグ「食べないんですか?」
キュリウム「…」
ゆっくりと謎の木の実に口をつける。
攻撃力が上がったり、MPが増えたりはしないから安心しなさい。
予定通り、あれから一時間半後。
(またもやご都合主義で)持っていたテントを張ると、二人はその中へ。
フロシアは見張りを買ってでた。ラグが簡単な魔法で、拾っておいた木の枝に火を灯す。
「何かあったら呼んでくださいね」とだけ言い、再び中へ戻っていった。
焚き火の明かりで本を読み始めるフロシア。
空には月が浮かんでいる。明るい街では見ることのできない星達も。
風はなく、焚き火がフロシアと周りの木々を照らしていた。
ちょっと短かったかな?
でもキリがいいので。