黒化
俺 →ひろし
彼女→エリー
銀髪→ラグ
ひろし「待て待てまてまて。おかしいだろ? なんで俺だけ平仮名なんだよ」
エリー「日本人だから」
ひろし「お前も日本人だろ!!」
名前は重要だ。ここで引き下がるわけにはいかない。
いくら「名前」+さん付けで呼ばれても、「い」さん(遺産?胃酸?)とか「ぷ」さん(中国のアレ)
とか嫌だろ。「ああああ」とか嫌だろ!
なら俺は必死に抵抗する。己の魂が揺れ動くような、ガツンとした名前を決めるまで絶対に抗ってみせる!
エリー「名前なんてどうでもいいから。さっさと先に進むわよ」
ラグ「少しくらい決めさせてあげたらどうです?」
さっすがラグ! わかっていらっしゃる。まさに天使。いや、女神様。
エリー「まあ、ラグちゃんがそう言うなら仕方ないわね。5秒で決めなさい」
ひろし「ご…5秒だと…」
エリー「よん」
ひろし「ちょ!! まって!!」
時間は5秒しかない。考えろ、考えるんだ俺。
あるはずだ。魂に響く名前が。俺の魂を燃え上がらせる名前が。
集中しろ…。この世に1つしかない名前。
息を殺せ。無駄な思考を投げ捨てろ。1つの事だけに全てを捧げろ…。
エリー「ぜろ。はい終わり。行くわよ、ひろし」
ひろし「は!? ま、待て、あと5秒!」
エリー「ダメ」
くっ…こうなったら仕方がない。アレを使うしかないようだな。
ひろし「決めさせてくれないのなら、俺はここを動かない。絶対に先になんか進んでやらん!」
エリー「何行ってるのよ。行くわよ!」
ひろし「嫌だね」
ラグ「ガキみたいな事言ってんじゃねえよ。名前が何だって言うんだよ。カス」
ひろし・エリー「!?」
ラグ「うだうだ言ってねぇで先に進むぞ。わかったか生ゴミ」
ひろし「…」(開いた口が塞がらない)
エリー「ラグ…ちゃん…?」
ラグ「では、行きましょうか」
ひろし・エリー「…はい」
ラグ怖い…。すいません…ラグ様…。女神様…。魔女様…。
これ書いてたときは、相当テンション上がってたんでしょうね。
そして会話多め。