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八つ世の守護者達!  作者: 鹿米 夕ヰ
第一章  〜有能と無能〜
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【12】役目

今晩わ、遅くなって申し訳ありません、鹿米です!

さて、今回の前書きはちょっと長くなるかもですよ?

まず第一に、今までブックマークや感想を貰った折りなどに、何もお礼を言っていないことに気が付きましたσ(^_^;)

よってこの場で言わせて頂きます!

「皆様、ブックマーク&感想をありがとうございました!!」


そして第二に、訂正についてのお知らせです!

【0】において、少年があった蒼髪の女の子の名前を『フィリア→アトラ』に、

【6】においてのレイの武器を、『ナイフ→短剣』へと変更いたしました!

ご迷惑おかけしますm(_ _)m


そして最後は作者自身のことですが、

私こと鹿米夕ヰは一度書き始めたらズバズバ筆が進むのですが、書き始めるまでの覚悟に二、三週間もの時間を喰うのです......

詰まる所何が言いたいかと言うと、感想が欲しいよぉ(泣き

この一点に限りますねσ(^_^;)


すいません長々と、では本編へgo!


※【】を付け忘れていたので、修正しました!

騒めき出した周囲によって瑛士は我に帰った。

最早間違いないだろう、今この事態こそが、姫川の言っていた"対処しきれない事態"。


(だとしたら、ボーっとしている時間は無い。皆を避難させるなら......放送室か?

いや、それだと変な悪戯だと思われる可能性もある。ここは無難に又部先生に掛け合うか)


そう考え着くと、瑛士は職員室へ行こうと、窓に乗り出しているクラスメイト達から背を向けた。


「っ! どこへ行くんだ? 天城......」


「ああ、ちょっと先生に指示を仰いで来る、あと宜しくっ!」


「あっ! 待て、何が起こっているか分からないうちはっ!!」


除夜《じょや》の制止を振り切って教室を飛び出した。途中で悠馬達に会ったが、除夜の時と同じ事を言って別れる。


(ぼやぼやしている時間は無いんだっ!)


こうしている間にも、姫川は追い詰められているかもしれない。皆からしたらたかが不思議な事件なのかもしれないが、瑛士からしたら人一人、しかも命の恩人の命が掛かっているのだ。

疑問を解消してやるだけの時間も、知恵も、今の彼は持ち合わせてはいなかった。



________ガラッ!!________


「又部先生っ!!」


瑛士が扉を開けると、職員室の中は浮き足だっていた。しかしそれは単なる慌てや驚きからでは無い。


「火が上がってる可能性がある、消防に連絡をっ!」「怪我人がいるかもしれません、念のため救急車も手配して下さい!」「ニュース見てみろ、なにか情報があるかもしれんっ!!」


(流石は各才能のプロフェッショナル、伊達じゃないな......)


「こっちだ! 天城、よく来た! 今こっちから行こうとしてた処だ。教室はどうなってる?」


奥の部屋から駆けて来る又部を一瞥し、瑛士はそっと安堵の息を吐いた。


(第一関門クリア、かな?)


「今のところは大丈夫です! それより先生、これからどうするつもりですか?」


「ああ、取り敢えず消防と警察、救急車が来るまでは待機になってるが............」


「それじゃあヌルいですよ、先生......」


「ヌルい? どういう事だ?」


又部の眉が八の字に曲がった。


(さて、此処からどうやって避難まで持ってくかだが............)


「教室に居た時、倒壊した女子寮から陽炎の様なものが吹き出ていました。

確証は出来ませんが、恐らくは............」


「まさか、ガス、か?」


又部の頬を汗が伝った。いくらこの学園の敷地が広面積とはいえ、爆発ともなれば周囲に被害が出る。まだ無事な男子寮に飛び火する恐れもあり、最悪死者が出る可能性も否めない。

実はこのガス云々の話は瑛士が作り上げたブラフなのだが、又部は当然、それに気付ける筈もなかった。


「あくまで推測ですが......。 火花でも散れば惨事になるかもしれません......」


「どうすれば、いいと思う......?」


暫くの無言の後、又部は瑛士に問いかけた。


「それを考えるのが教師の役目では?」


「焦らすな......もう組み立ててあるんだろ?」


分かっているぞ、とでも言いたげな顔で、又部が瑛士を見据える。

その様子を見ながら、瑛士は密かに口角を吊り上げた。


(やはりこの先生は、話が早くて助かる......)


「避難するべきだと、思います。そうすれば最悪の事態は防げるでしょう」


最悪の事態というのは、勿論死者が出ることだ。それを未前に防ぐことの大切さは、瑛士、そして又部も十分理解していた。


「............だ、な。分かった、校長に掛け合おう。お前は教室に戻って、皆に避難を呼びかけてくれ」


「分かりました、お願いします!」


瑛士は又部と別れ、再び教室へと走った。






________キィィン________


________ギャリィィン________


本来なら誰もいない筈の、校舎の屋上。

しかしそこは今、無数の剣激で満ちていた。いや、"無数の"という表現は、この場合的確ではないかもしれない。何故ならばこれらの剣激は、コンマ何秒という極めて刹那的な時間の中で、数十回にも渡り繰り出され続けているのだから。

故にこの状況を的確に表すのであれば、"無数の"ではなく"途切れることの無い"だろう。



それは正しく、人間というカテゴリに属しながらも人間を辞めた、怪物達の戦闘だった。






無数の殺到する岩弾を既の処で捌きながら、レイは後ろに大きく後退した。


「まさか此処までっ............!!」


『落ち着きなさいレイ、勝てない相手じゃないわ』


声に若干の焦りを滲ませたレイの叫びに、カテリナは彼女を落ち着かせるべく声をかけた。

しかしレイにこうは言っていても、カテリナ自身、今対峙している、その者の実力に驚きを禁じえない。


それ程までに、蜘蛛の仔の中で序列四位という実力を誇る彼女たちを驚かせる相手。それが今回の襲撃者にして、異常な強さの人形のオリジナル、人形より二周りほど高い身長に金髪灼眼を持つ少年だった。


しかし、今彼の近くにあの人形達はいない。純粋に一対一の戦闘で、レイと互角以上にやりあっているのだ。

レイはその少年はを注意深く観察する。そして、


(金色の髪に灼熱の瞳、異常な戦闘力の人形を操り、自身も相当な実力を持つ............っ! まさかっ!?)


その容姿と実力、それに人形が合わさって、レイは自身の記憶の中から芋づる式に少年の正体を完破した。


「強きを求める者(バロッツァ・フォール)、石射《せきしゃ》のエヴラール......!!」


それは数多の戦場を渡り歩き、ただ強き者と戦うためだけに生きる、生粋の戦闘狂の名前だった。


「何故第六世界(エクスィ)を拠点に活動している貴方がここに居るのですかっ!!」


「依頼されたからだ、此処に来れば強者《つわもの》と殺り逢えると聞いてきたが、どうやら本当の様だ............気が昂るぞっ!!」





エヴラールはケラケラと嗤う。

実際問題、エヴラールからすればそれ以外の問題はどうでもいいのだ。強者と戦うこと自体が彼の存在理由であり生き甲斐。

だから先日、突然戦場に現れ戦いに水を刺した少年に、彼は並々ならぬ怒りを抱いた。思わず消費魔力も考えずに人形から魔法を放ってしまうほどに。


(いや、今そのことは関係ないか......存分にこの戦いを愉しもうかっ!!)


そんな風に思考を打ち切り、エヴラールは対峙する銀髪の女へと突撃する。先ほどまでは遠距離からの攻撃で愉しんだので、次は接近戦をしたくなったのだ。

しかしその移動さえも、一般人からしたら一迅の風と見紛うような、そんな神業であった。

だがしかし、


________ギャリッ________


またしても、防がれた。エヴラールはその顔に刻まれた笑みを、より一層深くする。彼は確信した。

この女は、完全に自分の攻撃が見えている、と。歴戦の戦士達でも、気が付けば首が飛んでいるような次元の自分の業を余すところなく、捉え、受け流し、あまつさえ反撃に転じていると。

そのことが、際限なく彼を昂るらせた。事この戦場に至っては、自分が死んでもそれでいいと思えるほどに............。






残像すら残す勢いの彼の一閃。それをレイが見切れるのは、何も彼女の身体能力だけの力ではない。幾ら八つ世を守護する組織の序列四位であっても、そんな怪物地味た身体はしていない。

ならば何故反応出来ているのか? その答えは即ち、魔力による身体強化である。



(カテリナっ、後どのくらい持ちますかっ!)


『少年の攻撃速度に対処出来るほどの強化は、凡そあと三十分ってところね......。

恐らく身体強化で言えば、精度は互角っ! 後は技術だけど............』


(すいません、そちらも恐らく互角ですっ!!)


そうよね、と言う、カテリナは切羽詰まった声を聞きながら、レイは意識を集中させる。眼前にはつい半秒ほど前に打ち合った相手が、再び体制を整えている。


その彼が居た空間がーーーー揺らいだ。


「そこっ!!」


レイは横に一歩、まるでそれまでの動作を感じられない、いわゆる無拍子によってその場から離れ、一瞬前まで自身が居た場所へと間髪入れずに剣を振るう。

しかし相手は自分と同格の男。こちらがその攻撃を放てるのであれば、当然相手もそうであり、対処出来るのは最早必然と言えた。


レイの一閃をかがむことによって避けた相手が、その体は正面を向いたままに、剣だけをこちらに向けてタックルの要領で迫ってくる。

彼女はその刺突を上体を後ろに逸らすことで避け、そのままバク転で距離を取る。バク転の最中に下から突き上げるような蹴りを放つも、顔を逸らして避けられた。


(やはり、一筋縄ではいかなっ!?)


そんな壮絶な攻防の合間に、レイはある物音を聞いた。それは身体能力を極限まで強化している今だからこそ聞こえた音であって、今この場で、レイが何よりも聞きたくない音だった。




その音とは、即ち、



『タッタッタッ』


________足音だった________



『タッタッタッタッ』


「駄目です、今来ては............」


思わず溢れた、その言葉。だがしかし、震えながら紡がれたその言葉に反する様に、足音は、



『タッタッタッタッタッ』


「やめて......来ないで、下さいよ......」


________刻一刻と強くなる________



『タッタッタッ、ザッ......』


「今来たら、あなたは............」



『ーーーーギィィ』


「......殺されて、しまうんですよ?」




________扉が、開いた________



戦闘描写って、なんでこんなに難しいの?

莫迦なの? しn(ry ←自主規制


誰か戦闘描写のうまい書き方を教えて下さいぃぃ(切実

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