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☆第十二章あらすじ☆

 これまでのできごとを思い出しながら書く前に、ひとつ気づいたことがある。


 前回の内容を読み直したのだが、俺って前回手記に書いた内容のほとんどが普通に書いていたよ!


 特にふざけるような要素が少ないし、ただたんたんと記憶を辿っていただじゃないか!


 それに省きすぎだろう!パーティーの話とかもう少し詳しくかけれていたはずじゃないか!


 ダンスパーティーのときとか何て書いていたか覚えている?


 覚えていないのなら前のページに戻って読み直してもいいけど『カレンとワルツを踊り、エミとは踊っている最中に仲直りして、レイラとはタンゴを踊った』って書いていただけじゃん!


 もう少し掘り下げようよ!過去の俺!


 これを読んでくれているあなたが信じてくれるかはわからないけど、前回書いたときって本当に体調が悪くてさ。


 だけどなぜか書かなければならないっていう、謎の義務感に駆られてつい書いてしまったんだよ。


 手記だから書き直すわけにもいかないし、少し後悔をしているんだよね!


 まぁ、この話は置いといて、どうして始まりからこんな感じで書いているのかと言うと、前回の最後を覚えているのならわかるだろうけど、これから思い出して書く内容は鬼たちとの戦いの記憶なわけ!


 つまり、ふざけて書く要素がほとんどないわけなんだよ!


 仮にふざけたとしても、敵の悪口とかそのへんじゃない?


 それだと俺が腹黒いみたいに思われそうでいやなんだよね!


 だから今のうちにふざけれるだけふざけて、このテンションのまま過去を振り返ろうと思っている。


 そんな訳で、今から書くことは鬼たちとの壮絶な戦いの記憶だ。


 敵の先兵である小鬼が俺たちに向って来た。


 今は夜間、ダストデビルが使えない環境だった。


 これでは作戦Aが使えない、すぐに作戦Bに切り替える必要がある。


 そこでおれは大いなるアースを揺るがす、大魔法を発動させることにした。


 大地の怒りを食らいやがれー!


 魔法の力でこの星のプレートを動かし、俺はこの場に地震を引き起こした。


 地面が揺らぐ中、小鬼たちは進行を止めてその場に立ち尽くす。


 俺は続けて魔法を唱えた。


 地属性と水属性の魔法が融合し、一つとなる。


 地震魔法と効果が重なり、液状化現象が発生!


 陥没した地面に多くの小鬼たちが取り残され、身動きが取れない状態にすると、そのチャンスを逃ささずに更なる追撃を仕かける。


 魔法を唱えて落雷を発生させると、陥没した地面にいる小鬼たちに向けて落とす。


 海水を含んだ穴に落ちた小鬼は不純物塗れとなっており、電撃をよく通す身体となっていた。


 その影響により、小鬼の身体は電気信号のやりとりを遮断され、心肺停止を引き起こす。


 事実上の死だ。


 雷に打たれれば即死の可能性が高い。


 これって電撃魔法じゃなくて、即死魔法と言ってもよくない?


 俺だけかな?そんなふうに考えてしまうのって。


 まぁ、そんな感じで好き勝手に派手に暴れていたら、俺の精神力がほとんど削られてしまった。


 後先考えずに行動した代償だ。


 これを読んでいるあなたは、魔法の使い方を考えて使えよ!


 用法用量を正しく守って使ってくださいってことだな。


 ご利用は計画的に!


 そんな中、俺はカレンに精神力を回復させる霊薬を渡すようにお願いする。


 だが、慌てて来たせいで、カレンはアイテムボックスごと忘れてきたというのだ。


 マジか!俺、魔法が使えないの!


 もういる意味がなくなるじゃないか!


 使用済みティッシュ並みに不要な存在じゃないか!


 使われるだけ使われて、最後は捨てられるなんて存在にはなりたくない。


 俺はカレンに頼み、急いでアイテムボックスを持って来てもらうように頼む。


 どうしたものかと考えていると、ゾム兵士長があるものを渡してきた。


 俺は彼に尋ねると、俺が今一番欲しいものだと言った。


 今、現在進行形で俺が欲しいものは、このままのテンションで話しを書ききる力と文章力だ!


 そんなことは置いといて、当時欲しかったものは霊薬だ。


 ゾム兵士は霊薬をくれたと思った俺は、彼から小瓶を受け取り、中身を飲み干す。


 ファイト―!いっぱーつ!


 なぜかそんな言葉が俺の頭の中に浮かんだ。


 だけど、よく考えたらあの小瓶には、霊薬の名前の書いてあるラベルがなかったけど、大丈夫だよな?


 急に体調不良とか起きないよな!


 あれから数日経って、体調面には問題ないから大丈夫だよな。


 不安になるな!ポジティブに考えよう!


 そんな訳で、精神力が回復した俺は残りの小鬼たちを倒すが、ライリーは炎のエレメント階級の魔物に苦戦を強いる。


 炎のエレメント階級の魔物特有の能力、熱伝導による影響で、彼女は剣を持つどころではなくなった。


 太陽に熱せられた鉄棒とかを掴むと、咄嗟に手を離すじゃない?


 あんな感じだったのだよ。


 いや、それ以上に酷かったかもしれないが。


 俺は水の魔法で熱を処理すると、ライリーは工夫して炎のエレメント階級の小鬼を切り倒した。


 ライリー、工夫するぐらいの頭はあったんだな。


 みんなと協力して小鬼たちを倒すと、熊童子と名乗る青鬼がやって来た。


 前にエミから聞いた青鬼の話では、ブルーベリーみたいな色をした全裸の巨人で、名前は確かスクワット青鬼やクラゲ青鬼、それにフワッティーなんていう名前で、登場の際には独特な音楽が聞こえてくるという話だった。


 だが、この青鬼にはそのような要素は含まれてはいなかった。


 なんだよ!エミの話で少しは期待していたのに、全裸でもないし、普通のブルーだし、独特な音楽も聞こえないじゃないか!


 純水な気持ちで信じて損したじゃないか!


 まぁ、本当に全裸だったら絵ずら的に困ってはいたが。


 彼は俺たちの前に来ると、一時休戦という名の脅しをしてきた。


 レイラを引き渡せばこれ以上の進行はしないと言う。


 レイラを引き渡す気はさらさらなかったが、俺はその提案に乗ることにした。


 皆疲れている。休ませたほうがいい。


 俺たちは一旦城に戻り、温かいベッドで一夜を明かした。


 だが、この選択が翌日後悔することになるとは、当時の俺はこれっぽっちも思わなかった。


 翌日、俺は浜辺に向かうと驚かされる。


 なんと!敵の戦力が回復していたのだ!


 熊童子が現れ、提案を引き受けるかどうかを聞いて来る。


 その前に俺は、どうして敵の戦力が元に戻っているのかを尋ねると、彼はセプテム大陸からの援軍だと言う。


 そんな訳があるか!オルレアンからセプテムまでいったいどれだけあると思っているんだよ!


 一晩でそれはむりがあるだろう!つくならもっとマシな嘘を吐けよ!


 このとき、俺は気づいてしまった。


 敵の陣地の中にプリーストがいることに。


 俺はそのことを言うと、熊童子は自分がプリーストだとカミングアウトしてきた。


 俺たちは熊童子を攻撃するが、彼を倒す前に赤鬼である金熊童子がやって来た。


 彼との戦闘に発展するが、金熊童子はバカ正直な攻撃だったために、難無く回避できる。


 こんなやつが相手なら、カレンでも倒すことができるだろう。


 そんなことを思いながら、俺は氷の魔法で金熊童子の腕を氷漬けにさせると、彼の身体に壊死が始まる。


 金熊童子を痛めつけていると、ついに彼は泣きべそをかきだした。


 いや、正確には吼えただけなのだがな。


 だが、それがスイッチだったようだ。


 一瞬のうちに赤鬼の姿が消えると、彼は俺の背後に回り、棍棒で殴りつけた。


 その衝撃で俺の身体には一時的に麻痺が起き、まともに動くことができなかった。


 調子に乗りすぎたー!


 ごめんなさい。調子に乗ってほんまにすいません!


 どうやってこの危機を乗り越えるかを考えていたときだ。


 カレンが音を使って地面を吹き飛ばし、俺を金熊童子から突き放してくれた。


 俺はカレンにお礼を言い、彼女の音の魔法で目くらましをしたあとに、俺の氷で串刺しにして何とか金熊童子を倒すことができた。


 あとから聞いた話では、この戦いの最中に、エミは熊童子を、ライリーは星熊童子を倒したらしい。


 金熊童子を倒し、戦況を見ると俺は驚かされる。


 エミの前に白銀の鎧の男が立っていた。


 ちょっと、ちょっと!部外者に入ってもらっては困るよ。


 今取り込み中なのだから……ってあれランスロットじゃねぇか!


 どうしてあいつがこんなところにいるんだよ!


 裏切ったはずの彼が現れたことに困惑していると、森の方から複数の魔物を引き連れたジルが現れる。


 しまった!囲まれてしまった。


 境地に立たされたと思ったが、どうやらジルたちは裏切ったのではなく、仲間を連れ戻してこの場に来たという。


 なんだよびっくりさせるなって!


 ジルは引き連れた魔物たちに、小鬼を攻撃するように指示を出す。


 すると、その後ろからゾム兵士長が現れ、彼も部下を引き連れてこの場に来てくれた。


 これで少しは戦力が増えた。


 お陰で動きやすくなる。


 そんなことを考えていると、なぜかランスロットが俺の名を呼ぶ。


 そしてエミを掴むと突然俺のほうに向けて投げてきた。


 突然の行動に焦ってしまったが、どうにか彼女をキャッチすることに成功した。


 あのときは本当に危ないと思った。


 もし、俺がキャチすることに失敗したら、ランスロットではなく、俺のほうに八つ当たりがくるからだ。


 ほっとしたが、疲れきったエミが合流したことで、敵陣に攻め入るのを止めないといけなくなる。


 俺は、エミにゾム兵士長の傍にいるようにお願いするが、彼女はそれを拒否し、精神力を回復させる霊薬を渡すように要求してきた。


 そこで俺はカレンに渡さないように指示を出すが、彼女は俺の命令を無視して霊薬をエミに渡してしまう。


 こんなときに反抗期か!


 そう思ったがどうやら違うらしく、エミの姿が俺と重なって見えたらしい。


 エミが霊薬を飲んで元気を取り戻すと、一気に敵陣に駆け込む。


 俺たちが接近すると、新たな鬼が待ち構えていた。


 新な鬼の名は茨木童子!


 やつは尖った角を持ち、着ている衣からは火が出ている鬼だった。


 しかも、今までの鬼とは違い、口から炎を吐く能力も持っている。


 戦闘に入るが、茨木童子の吐く炎は強力であり、連続で吐き出すことが可能だった。


 そのせいで逃げに徹することしかできずに、呪文の詠唱も中断させられて手の打ちどころがない状態に陥る。


 そんな中、俺はやつがどうやって炎を吐いているのか、その原理に気づいた。


 説明をすると長くなるので簡単に言えば、やつは体内にアルコールを溜めることのできる器官があり、嘔吐の要領で口に持って行き、発火させて炎を吐いていたのだ。


 原理が嘔吐だけあって、想像すると少し気分が悪くなりそうだ。


 茨木童子の炎を吐き出すタイミングが分かると、逃げ道がなくなったことをレイラが知らせてくれた。


 あのときは逃げに徹していたけど、いつの間に炎のデスマッチリングなんかを作っていたのだろうね。


 まったく気づかなかったよ。


 逃げ場を限定され、身動きがとり辛くなると俺は焦ってしまった。


 だって、周囲は炎で囲まれているのに魔法で消化する時間さえない状態なんだよ。


 普通に考えて焦ってしまうって。


 どうするべきかを考えていると、突然周囲の炎が消え出した。


 俺は驚いていたが、ライリーが姿を現したことで納得した。


 ライリーが素早い走りで風を起こし、炎を消したのだ。


 彼女が合流してくれたお陰で戦況が変わった。


 ライリーが茨木童子に近接戦闘を仕かけてくれているお陰で、やつは炎を吐く余裕がなくなった。


 ざまあみろ!さっきまでの俺たちの苦しみを思い知れ!


 そんな訳で、俺たちは再び魔法による攻撃が可能となったわけだが、水系の魔法を茨木童子に当てても、やつの衣から出る炎を消すことができなかった。


 確かに発熱量が水の冷却効果を上回っていれば、水のみが蒸発する。


 しかし、それだけではないような気がしていた。


 エミの発案で、カレンが音の魔法で砂を巻き上げて茨木童子にぶっかけるも、砂で消すこともできなかった。


 そこで、俺は最後の手段を取ることにした。


 だけど、正直この方法は使いたくはなかった。


 なにせ惨い殺し方をすることになってしまうから。


 けれど手段を選んでいる場合ではない。


 俺は覚悟を決めて魔法を発動させ、茨木童子を光の壁の中に閉じ込めた。


 密閉された空間の中、炎の燃焼により酸素濃度が低下すると、茨木童子は窒息死をした。


 選択の余地がなかったとはいえ、本当にこんな方法は取りたくはなかった。


 茨木童子を倒すと、最後の敵である酒吞童子が俺たちの前に姿を現す。


 本当にこの魔物には苦戦させられた。


 もし、エミが酒吞童子のことを知っていなければ、父さんから神便鬼毒酒を貰っていなければ、俺たちの勝利はなかっただろう。


 全員の連携攻撃が決まり、あっけなく酒呑童子の首を切断した。


 は?


 弱いにもほどがあるだろう!


 何?会社の二代目社長のように、親の七光りで頂点に立っているだけのお山の大将気取りですか?


 あっけないのにも程がある。


 そんなことを考えていたが、酒吞童子は首を切断されたのにも関わらず、身体が動いていた。


 俺は驚きすぎて目が飛び出るかと思ってしまった。


 そう、やつは首を斬られただけでは死なない条件付き魔物だったのだ。


 俺たちは協力して死の再現を行うが、これが本当に難しい。


 俺の持っている毒では効果がなかったし、神便鬼毒酒を渡しても素直に飲んではくれなかった。


 まぁ、普通に考えて飲まないよな。


 最終的には俺が知恵を絞り、酒がなくなったと見せかけて水に含ませたアルコールをやつにぶっかけさせた。


 酒吞童子は知らない間に泥酔し、攻撃が当たらなくなるのを見て、ライリーに首を切断させる。


 これで今度こそ倒した。


 そう思っていたが、やつはそれでも死んでいなかった。


 そのことに気づいていなかった俺は、やつから狙われているとも知らずに油断していた。


 酒吞童子が俺を狙っていることに気づいたエミは、俺の身体を突き飛ばして身代わりとなり、やつから牙を突き立てられる。


 俺は一瞬頭の中が真白になり、気がつくと酒吞童子の頭を攻撃していた。


 やつの頭は光に包まれて消えたが、エミは瀕死の重傷だ。


 どうにかしてエミを助けたいと皆が言うが、俺にはどうすることもできない。


 俺には知識はあっても手段を持ち合わせていないのだ。


 そこでライリーに知識を授け、エミに回復魔法をかけてもらう。


 ライリーの魔法でエミの傷は塞がったが、彼女が目を開けることはなかった。


 すぐに医務室に運ぼうと、タンカを作ろうとしたときだ。


 森に新な人間たちが現れた。


 セプテム大陸にあるガリア国の兵士たちだ。


 彼らはこの戦況を見て、王都オルレアンが魔物たちを使い、戦闘訓練を行っていると勘違いしていた。


 しかも、魔物たちを使ってガリア国に戦争を仕かけるためだと。


 ガリア国の兵士が言葉を吐き捨てると森の奥へと向かい、姿を消した。


 誤解だから!本当のことを言うから戻って来て!


 カムバーク!


 しかし、俺の心の叫びは彼らには届かなかった。


 まぁ、当たり前だよね。

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。


 誤字脱字や文章的に可笑しな箇所などがありましたら、教えていただけると助かります。


 あらすじを読んでくれたあなただけに、第十三章の内容の一部をご紹介!


 ペンドラゴン王を含めたメンバーで会議を行っていると、本当に魔王レイラがデーヴィットの配下となっているのかを証明しなければならない状態となり、レイラは犬の真似をしてデーヴィットを舐めたり、マウティングを行う!


 果たしてこれでうまく行くのか!


 そして、ペンドラゴン王とデーヴィットが決闘をすることになった。


 これからの旅を認めてもらうには王を倒して認めさせるしかない!


 戦いの最中、デーヴィットは王に対して当たれば一撃必殺の攻撃を試みるが、成功するのか!


 こんな感じの内容になっています。


 第一話は明日投稿予定です。

 

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