☆第五章 あらすじ☆
今、この手記を読んでいるであろうあなたに話すことは、終わりではなく、始まりに過ぎなかったことだと最初に言っておく。
レイラとの戦いから数日が経った。
俺はレイラの住む城、キャメロット城に住まわせてもらい、今後についてどうするかを悩んでいた。
この城を拠点に過ごすのもよし、他の街に住むのも良しの状況下で事件が起こった。
寝ている間にレイラが忍び込んで、彼女のおっぱいを揉んでしまった事件だ!
え? 何? その話を詳しく聞きたいだと!
悪いがその話は語るべきではないので、省略させてもらう。
ただ言えることは、彼女の胸はマシュマロのように柔らかく、手が触れると雷に打たれたかのような衝撃と、気持ちよさがあったとだけ言っておこう。
話を戻すが、目が覚めると俺の隣にレイラが寝ていた。
ただそれだけだ!
それ以上のことは語らないからな!
レイラが目を覚ますと、そこに彼女の配下であるストラテジスト級の魔物、ジルが現れ、玉座の間に来るように言われる。
俺たちは玉座の間に向かい、ジルの水晶からとある映像を見せてもらった。
そこには下半身が骨になっている魔物の姿が映っていいたのだ。
このときの俺は、魔物の死体の原因を突き止めることができなかった。
ランスロットを除いたメンバーで現場に向かうためにワイバーンに乗ることになるが、俺は自身でも疑いたくなる事実を知ることになる。
俺、実は高所恐怖症になっていた!
原因はカムラン平原で戦った際に、自分の生み出した魔法で死にかけたことが原因だろう。
勝つためとはいえ、あんな行動に出なければ、もしかしたら高い所でも平気だったかもしれない。
ワイバーンに乗り、空の旅を怖がりながらも無理やり楽しむ。
こうでもしなければ、カレンたちに高所恐怖症であることがバレてしまう。
って、これを読んでいる君にはバレてしまっているではないか!
ここだけの話だからな!
絶対に口外するなよ!
ふりじゃないからな!
いかん、いかん、つい熱くなってしまった。
恐怖心に打ち勝ちながらも、目的地の森についた俺たちは、ワイバーンの背から降りた瞬間、違和感を覚えた。
俺の場合は、陸の上にいるはずなのに、今もワイバーンの背に乗っている感じだった。
すぐに知識の本を開き、俺にかかっている状態異常を調べてみる。
すると、陸酔いと呼ばれる現象に陥っているようだ。
原因が解明し、俺はライリーにお願いして陸酔いによる体調不良を治してもらった。
体調がよくなると森の中に入って探索する。
だが、しばらくして何者かの視線を感じた。
敵意や殺気がなく、ただ傍観しているだけで何かを仕かける素振りは見せなかった。
しかし、その傍観者も死体発見と同時に態度を変える。
死体発見後、いきなり襲いかかってきたのだ。
現れたのはゾンビ、人間の死体に仮初の命を吹き込まれた魔物。
敵が出現した直後、俺は思った。
くっさー!
魔物の死体の腐敗臭でとにかく臭いのに、そこにゾンビとかどんな異臭のコラボなんだよ。
こいつらを合わせたらダメだろう。
混ぜるな危険じゃないか!
とにかく、鼻を摘まみたくなるほどの臭い環境の中、俺たちは戦闘に入る。
ジルが何かに気づいたようで、一人でかってにキレて火炎魔法を放っては、放火未遂をしかけた。
すぐにレイラが叱り、どうにか冷静さを取り戻してくれたが、完全に怒りの感情を沈めてはくれなかった。
戦闘中、ゾンビは口から吐瀉物を出す。
汚ねー!
酔っ払いの嘔吐みたいなことをするなよ!
こっちまで吐きそうになるじゃないか!
そんなことを想いながらも躱すと、汚物は魔物の死体に直撃し、残った上半身までもが骨になった。
ジルの話によると、ゾンビの吐瀉物は触れたものを溶かす力があるらしい。
そんなこと聞いていないって!
ゾンビの攻撃に気をつけつつ、口を封印すると数匹を除いてゾンビを倒した。
敵がいなくなり、何に気づいたのかをジルに問う。
すると、代わりにレイラが説明してくれた。
なんとあのゾンビは、レイラとは別の魔王の手先だというのではないか!
魔王とはロードレス階級に到達した魔物に与える称号。
つまり、そこに到達さえすれば、魔王は十人でも百人でもいることになる。
そう考えれば、俺が倒せたレイラは魔王の中でも最弱ではないのかと考えてしまった。
彼女は強い。
色々な幸運が積み重なって勝つことができるレベルだ。
もし、レイラよりも強い魔王が多くいるとしたら、ゾッとしてしまう。
俺たちは状況を整理するために、一度キャメロット城に戻ることにした。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
誤字脱字や文章的に可笑しな部分などがありましたら、教えていただけると助かります。
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登録してくれた方ありがとうございます。
これも毎日読んでくれているあなたのお陰です。
明日は第6章を投稿予定です。
何話に登場するかは分からないですが、新キャラの女の子が登場予定となっていますので、楽しみにしていただけたら幸いです。




