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「クリスティーナ!お前はなんて愚かなんだ!未来の王妃のラナを虐めた罪は重い!お前とは婚約破棄させてもらう!そして私はラナと婚約する!お前は国外追放だ!」
第一王子のヘンリー殿下は後ろに側近候補達と隣に男爵令嬢のラナ様を連れて発言した。
(あなた…馬鹿???)
公爵令嬢のクリスティーナはそう思った。
私達が今居る会場が王族主催の夜会。そして普通の夜会じゃない。今日はこの国の建国記念日だ。その為の夜会なのだ。こんなめでたい日に混乱が起きるような発言。
今、会場はヘンリー殿下の発言で一気に凍りついてる。
(2回も言うけど…、馬鹿なの?マジで顔だけなのか?色々矛盾してるとこがあるみたいだけど、第一王子の行動に色々思うとこあったし、一回ギャフンって言わせてみたかったんだよね~。大丈夫だよね?)
ヘンリー殿下は金髪で青い目の持ち主。見た目だけはおとぎ話で出てくるザ・王子様だ。見た目だけならモテるだろう。
「おい!クリスティーナ!聞こえてるのか!?何か言ったらどうだ!」
(ぼーっとしちゃった!令嬢の仮面。仮面。本当に色々もったいない人ね。)
「ええ、ヘンリー殿下。しっかりと聞いてましたわ。」
「聞いてたなら、ラナに早く謝れ!」
私はヘンリー殿下からラナ様らしき令嬢に視線を向けた。今でも泣き出しそうで、ヘンリー殿下と腕を組んで寄り添ってる。
「ヘンリー殿下。わたくしはラナ様を虐めてないわ。」
「はっ、よくも大勢の居る前でそんな嘘言えるな。さすが悪女だ。」
(いや、そっくりそのまま返したいんだけど…)
「だって、ラナ様とは今日で初対面ですもの?」
「そんな訳ないわ!いつも学校で虐めてきてたじゃない…!教科書と制服はビリビリに破れてて、この前なんか階段からあなたに落とされたんだから!!!」
ラナ様は泣きながらそう言った。
(急に反撃!?)
「ラナをこうなるまで虐めて、お前は楽しいか!?」
ヘンリー殿下とラナ様は抱き合った。そして会場がざわざわし始めた。
(えー今のどこが虐める発言???そしてラナ様、嘘泣きですよね!ちょっとにやけてるの見えてますよ!)
「まず、私の言い分聞いてもらえませんでしょうか?」
「いいだろう。悪あがきにしかならないだろうが、話ぐらい聞いてあげよう。感謝するがいい!」
(キームカつく!!!今時俺様なんてモテませんよ!まぁ、話をちゃんと聞ける頭は残ってて助かった。)
私は話を切り出した。




