9/10
003、魔法の杖の作り方(仮題):内容紹介
極めて癪な話だが。僕はこの直観による情報が世界の構成要素であると判断しなければならないらしい。
――つまり、眼前の少女は魔法使いなのだ、と。
・
1985年、西ドイツからやって来た少女は宝石と意思疎通することのできる不可思議な能力をもっていた。彼女は、宝石使いの魔術師・シャルロッテ・アイゼナッハ。
彼女が日本にやって来た理由は物見遊山などではない。自分の能力をより広く、深く知るための投資。科学技術との組み合わせのための研究者との接見である。
少女が会いに来た教授の代わりに目をつけられた大学院生・小鳥谷貞治。
宝石と意思疎通できる少女と人工知能の研究をする大学院生が出会ったとき一体何が生まれるのか。
・
『魔法使いのための特別実験計画』
『第N章・魔法の杖の作り方』
『第1節・霊性演算素子開発の黎明』