テーマ
今回はテーマについて。
テーマとは何か、フワッとして気持ち悪い言葉なので多くの人が理解していない。
『テーマ』と言う言葉の意味を確定させる必要がある。
テーマとは主題の事だ。
大説とか論文とかには必然的について来るもので、何に付いて書かれたかと言う意味でとても分かり易い。
分かりにくくしている原因は創作業界の『テーマ』と言われる物だ。
『普遍的なテーマ』と言われる物で、友情・努力・勝利・愛とかがこれに当たる。
使い古しのテーマと言っても良いが、作者に問うのはお前等本当にこれについて語りたいメッセージが有るのか?と言う事だ。
あるわけが無い、少年漫画を中年になっても見ない様に、誰かの主張と同じ物以外に書けないだろう。
同じテーマの作品が延々と作成されるのは、読者の世代交代と商業主義があるからだ。
ポケモンの映画なんかは良い例だ。
『普遍的なテーマ』なんて物に毒されていると面白い作品は書けない。
金太郎飴を作る様な物だ。
で、本来のテーマの話に戻るんだが、典型的で分かり易いのは『十二国記』だ、王とは玉座とはどんな国が良い国か、なんてのがテーマだ。
この作品を見て剣を振り回してるから友情とか仲間とか勝利が云々と言い始める奴がいたら頭の出来を疑う。
他にも他人の顔色を窺うのを止めるなんてのもテーマになっている。
他の作品を見ても良いが、最終回の終わり方とテーマは全く関係の無い物だ。
これはフィクション全体に言える事ではあるが。
エピローグの主人公のセリフ、悪役のセリフとかに良くテーマが有る。
テーマを疑問文で読者に問いかけても良いし、ディズニーアニメのアラジンなんかは『生きる為盗む』とか劇中の歌にテーマが有ったりもする。
で、ここで出て来るのが前回出てきた怪人の話だが、キャラクターの頭の中が人間と離れすぎるとセリフがテーマになんてならなくなるわけだ。
テーマと言っていいか疑問な作品もそれなりにある。
知識チートとかタグが付けられている物の中には、作者が読者に知識を与える事を目的に書いている物も存在する、輪栽式農業とか、火薬の作成法、鉄道の利点、燃料不足の解決等色々あるとは思うが、被らない様にパクリ作品を作ってると言うよりは、実生活に役立ったりする知識を普及している。
『ワンパンマン』はテーマが無いと言っても良い、逆に笑いにだけ真剣に向き合っているので、作品そのものがテーマであるともいえる、「こんな笑いの取り方もあるんだぞ」と言うのがメッセージになるだろう。
さて、『普遍的なテーマ』と『テーマ(主題)』の区別が付いたところで、作品を上手く書くコツ。
『普遍的なテーマ』の使い方について述べておこう。
簡単に言うと「うんこは我慢してから出せ」だ。
『シンデレラ』は最初から幸せだったら話にならない、どこぞの姫が王子に輿入れしましたとか。
『小公女セーラ』は父親が死ななきゃダイアモンド鉱山の利権が遺産として入って来ない。
『スラムダンク』も流川が最初から桜木を評価していたら感動なんて無いな。
『ドラゴンクエスト』も魔王が世界を苦しめていないと物語にならない。
『ナルト』だって最初はボッチからスタートした。
なろう小説だと『ざまぁ』なんてタグが付いている物全般もだ。
不孝や不遇を作って苦しめてから、それを取り除く。
愛・恋・友情・努力・勝利なんかで飾ってやればそれらしく見えるだろう。
もっとも、使い古されたテーマに使い古された技法を合わせただけなので、それが面白いかと言われるとやはり微妙ではあるが。
小説なんて特にアニメ・漫画・ゲームをある程度見ている人間が読者層になるだけに余計に。




