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今日ものんびり平和です! シーズン1  作者: 蒼凪 悠


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6/13

5話! 転校生が来たです!

「おはよう杏(あんず)!」

「おはようです、秋(あき)ちゃん」

「今日もなんだか暑いなぁ」

「季節はまだ春だと言うのに気温はすで30度を超えているです」

「ほんとかよ、そりゃ暑いわ」

「今年の夏はどうなる事やらです」

「40度とかになったら焼け死んじゃうな!」

「焼け死ぬことはないです。まず大量に汗をかき水分、塩分を失い頭痛やめまいが始まるです」

「おお、熱中症な…」

「さらに体温が上がってしまうと熱射病になり深部体温が40度を超える可能性があって最悪の場合は死亡です」

「…詳しい説明を朝からありがとう」

「だからあきちゃんの言う焼け死ぬ事はないですが死亡という可能性は――」

「わかった!十分わかった!」

「ならいいです」


「おはよう雫(しずく)」

「雫ちゃんおはようです、今日は早いです?」

「おはよう、今日あたし日直だから早く来たのよ」

「それはご苦労様です」

「日直なんて朝から黒板綺麗にするだけなんだから、前の日にして帰れば良いのにな」

「あ!そしたら朝早く来なくていいです」

「早起きをさせて責任を持たせるってのが教師の狙いなんじゃない」

「そんな事で責任感がつくのです?」

「やらないよりはマシじゃないのか?」

「長年やってきたけど早起きは苦手です」

「長年て、入学してから5年の間に月1回だけじゃんか」

「確かにそうです」


『おはようございます!』


「はい、おはようございます!ホームルーム始める前に今日は転校生を紹介します」


ザワザワ


「転校生!」

「おお、新たな仲間です!」

「じゃぁ海野さん入って〜」

「はい」

「じゃぁ自己紹介できる?」

「はい…おはようございます。海野 薫子(うみの かおるこ)です、よろしくお願いします」

「あれ?」

「秋ちゃんどうしたです?」

「いや、なんもない」

「じゃぁ、海野さんは満久佐(みちくさ)さんの後ろの席に座って。」

「おおぃ!こっちだぞ!」

「あ、ありがとう」

「それで机があったです」

「今日は朝から先生に運んでって言われたもの」

「なんだ、じゃあ雫は知ってたんだ。転校生来るの」

「よ、よろしくです。私は倉森 杏(くらもり あんず)って言うです!」

「私は満久佐 秋(みちくさ あき)だよ」

「あたいは山野 雫(やまの しずく)、よろしく」

「うん、よろしくね」

「はい、じゃあホームルーム始めるわよぉ」

「秋ちゃんどうしたです?」

「ん?いやなんでもない……」


――薫子って――


「はぁ!算数の授業はやっぱり嫌いです!」

「また教えてあげるわよ」

「さ、お弁当食べようぜ!」

「薫子ちゃんも一緒に食べるです?」

「うん、ありがと」

「海野さんは何処から引っ越してきたのかしら?」

「私は東京から…」

「東京!都会です!」

「へぇ!きっと人とか多いんだろうなぁ」

「夢の国です!」

「それは千葉よ杏…」

「そ、そうです?」

「……ねぇ、薫子ちゃんってずっと東京じゃないんじゃね?」

「え、そうだよ。保育園まではこっちに住んでた」

「ひょっとして、桜咲(さくらさく)保育園のバラ組じゃないか!?」

「なんで知ってるの!?」

「やっぱり!みんな覚えてないか!?薫子だよ!かおりん!!」


『………』


「ああぁぁ!かおりんです!?」

「ほんと!かおりんだわ!」

「ひょっとして…アンちゃんにあっきちにツン子!?」

「あはは!そうだよ!うわぁぁ、久しぶりだなぁ!」

「よく覚えていたです、秋ちゃん!」

「朝からずっと考えてたんだぁ。どっかで会った気がするって」

「でもツン子ってあだ名は忘れて頂戴…」

「どこに引越してきたんだ?」

「大黒屋(だいこくや)の近くにだよ!」

「おおお!ひょっとして最近建った白いお家です?」

「そうそう!そこだよ!」

「帰り道一緒じゃん!」

「早速今日は遊ぶです?」

「かおりんは遊べるか?」

「うん、大丈夫!?」

「じゃぁ私も付き合ってあげるわよ」

「ははは、ツン子はツン子のままだね!」

「だからそのあだ名はやめてって!」

「あはは、雫のツンは昔っから変わってないよな」

「でも薫子ちゃんが戻ってきて嬉しいです!」

「私もよかった…知ってる子がいてくれて」

「これからいっぱい遊ぼうぜ!」

「そうです!」

「いいんじゃないっ!」

「早くお弁当食べて屋上行こう!」

「うん!」


「5年東京に行ってただけなのに、やっぱり変わってるね」

「そうです、あの川の所なんて新しいお家がいっぱいです」

「大きなお店もできたし、発展してきたよな」

「田んぼ減ったものね」

「でも大黒屋があったのはちょっと安心したというか、懐かしかった」

「大黒屋のおばちゃん、腰が痛いからって最近はお姉さんが店番してるです」

「そうだな、お姉さんの日が多くなったな」

「そうなんだ、おばちゃん大丈夫なの?」

「腰が痛いって言ってたです」

「東京は楽しかった?」

「うん、友達もいっぱい居るし向こうでの記憶の方があるから…」

「だよなぁ、保育園の記憶なんて私もそんなにないもん」

「でも覚えてたじゃない」

「うん、こうやって話をしてるとだんだん思い出してくる」

「いいじゃん!これから新しい記憶を作っていけばさ!」

「それは記憶って言うより、思い出の方が良いんじゃないの?」

「そうだな、雫はたまにいいこと言う!」

「何よ!たまには余計よっ!」

「ちなみに記憶は感覚記憶と短期記憶、長期記憶ってのがあるです。まず短期記憶というのは――」

「あはは、杏ちゃん変わってない!」

「こいつ、保育園の時から不気味だったもんな」

「そうよ、覚えてるわよ。突然電球持ってエジソンがどうやらこうやら話だして」

「そんな事言ったです?」

「ははは!みんな…これからよろしくお願いします!」


『こちらこそ!』 

『です!』

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