4話! プールに行くです!
チャラララララ〜ンッ♫
「はぁい!ご無沙汰ぁ!…うん、わかったちょっと待ってね。杏〜?」
「なにお母さん、杏は2階に居るです」
「秋ん家がプール行くから、一緒に行かないかって」
「行く!行くです!」
「もしも〜しっ、行くみたいだからお願いできる?うん、ありがとう!また今度遊びにいくわ。じゃあね」
「誰からです?」
「秋のお母さんからよ。1時間ぐらいしたら出発するって。はやく準備しときなさい」
「はいです!」
「おーい!杏〜!」
「はいです〜!」
「ごめんね、お願い!秋も杏の事よろしくね」
「うん、任しといてっ!」
「じゃあ行ってらっしゃい」
「行ってきますです〜!」
「雫も誘ったんだけど、ピアノがあるから無理だって」
「雫ちゃんまだピアノ習ってたです?」
「小1からだろ?かなり上手いんじゃないか?」
「想像できないです…」
「あのツンデレがな!って、聞かれたらまた膨れるな!」
「今度行ったら弾いてもらうです!」
「んで、ちゃんと浮き輪持ってきたか?」
「大丈夫です!忘れたら行く意味なくなるです」
「泳げないのは大変だな」
「浮いてるだけで楽しいです!」
「着いた!着替えにいこう!」
「ふふん!杏はもう着替えてるです!」
「やるな杏!実は私もだ!」
「じゃあ早く入るです!」
「ひゃあ!冷たい!」
「ちゃんと慣らしてから入らないとコールドショックを起こすです!」
「なんだそれ」
「過呼吸になったり心拍が急上昇するです!」
「わ、わかったよ…」
「もう、秋ちゃんもちゃんと準備運動するです…」
「ラジオ体操かよっ!」
「ほかどんな体操があるです?」
「妖◯体操…とか?」
「古い!あれは子供騙しです!」
「わーわーっ!そんな事言っちゃだめだろ!それに私ら子供だぞ!」
「あ、そうです。妖◯体操もありです」
「ともかく、体操も終わったんだから泳ぐぞ!」
「わかったです!入るです!」
「浮き輪まだ膨らませてないぞ?」
「あ、待つです…」
「膨らますのに全ての体力を使ったです…」
「よし、私が浮き輪引っ張ってやるよ」
「お願いするです!」
「行くぞぉ!」
「もっと!もっと早く泳ぐです!」
「無茶言うな!全速力だよっ!」
「なんだ、期待はずれです」
「うっさい!泳げない奴に言われたくないわっ!」
「それはそうです」
「私も疲れたから向こうの流れるプールいこうぜ」
「浮いてるだけで進めるです?」
「そうそう」
「なんと便利なプールですっ!?早く行くです!」
「まてまて、走ると危ないぞ!」
ビターンッ!
「ほら、言わんこっちゃない。大丈夫か?」
「痛いです…」
「あははは!おでこ真っ赤だぞ」
「浮き輪がクッションになって助けられたです…」
「だから走ったら危ないんだよ」
「ごめんです…浮き輪がなかったらおでこが割れて大惨事だったです…」
「怪我なくてよかったよ」
「血のプールに浸かる事にならなくてよかったです…」
「怖いな…」
「気を取り直して流れるです!」
「おおっ!」
ぷかぁ〜
「あぁ…気持ちいいです…」
「なんだろなぁ…水に浮いて流されているだけなのになぁ」
「流しそうめんはこんな気持ちなんだなぁです…」
「誰にも食べられないよっ…」
「寝てしまうです…」
「だなぁ……ブクブクブク…」
「あ、秋ちゃん!本当に寝たら溺れて死ぬですっ!」
「プハァッ! 浮き輪に掴まってるだけなの忘れてた…」
「どれだけ馬鹿なのです…」
「あはは…」
「もう1周流されたら上がるです!」
「えぇ、もう3、4周しようよ」
「ダメです。そろそろ1時間です」
「学校みたいな事言うなよぉ」
「ダメです、体温が下がり過ぎると大変です!」
「じゃあ杏先に上がっといてよ、もう1周だけいってくる!」
「寒いって言っても知らないです!」
「はぁ!楽しかった!」
「秋ちゃん、唇が紫になってるです…」
「ほんと?まぁ大丈夫だよ…」
「あきらかにチアノーゼの状態です!早く上がって光合成するです!」
「私は植物かよっ!」
「かなり色が戻ったです、もう大丈夫です。」
「うん…確かにさっきは寒さを感じた…」
「ほら、言う事聞かないからです」
「悪かったよ…そうだ!」
「なんです?」
「泳いでみろよ。練習したらどうだ?」
「杏を溺れさすつもりです?」
「んなわけないわ!浮く事もできなかったっけ?」
「浮くぐらいは出来るです!」
「じゃあ手持ってるから、浮いてみなよ」
「わ、わかったです」
「なんだ、ちゃんと浮くじゃん!そのまま足をバタバタさせたらいいんだよ」
「こ、こうです!」
バチャベチャバチャベチャ
「な、なんか違う…」
「な、何が違うです!?」
「なんでそんなやる気のないクラゲの触手みたいになるんだ?」
「ちょ!その例えはまったく理解できないです!」
「真っ直ぐ足伸ばして股関節から脚が棒になったつもりで真っ直ぐバタバタしてみっ!」
「こ、こうです?」
バシャバシャ バチャ バシャバシャ
「おぉ!だいぶマシになったぞ!」
「本当です!?」
「あぁ!もっとほら!人魚にでもなったつもりでさ!」
「杏は人魚よりイルカになりたいです…」
「いゃ、それはどっちでもいいんだけど…」
「もう一度やるです!」
バシャバシャバシャバシャ
「出来てる出来てる!」
「なんかコツを掴んだです!」
「じゃあ手をはなすから、1人で進んでみ!」
「こ、怖いです!」
「大丈夫だって!2メートル先で待ってるから!」
「絶対そこにいるです!」
「さぁこいっ!」
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
「い、息が持たないです!まだ2メートルじゃないですか!?」
「すごいじゃん杏!」
「えっ?何です?」
「ほら、5メートルは泳いだぞ!」
「5、5メートルです!?」
「あぁ!これで(泳げない)じゃなくなった!」
「秋ちゃん……ありがとうです」
「いいよ、大した事してない」
「さ、これ以上浸かってるとハイポサーミアになってしまうから陸に上がるです」
「感動すくなっ!んでハイポサーミアってなにっ!?」
「疲れたです…」
「はいよ、オカンがジュース買ってくれてた」
「ありがとうです!」
「休憩したらスライダーいこうよ」
「あれなら泳げなくても大丈夫です!」
「でもスピード結構出るけどビビんなよっ!」
「私を誰だと思ってるです?巷で有名なスピード狂とは杏の事です」
「うん、初めて聞いたし我々の生活にスピードを求めるものは今の所ないな」
「じ、自転車があるです!」
「杏、自転車で走るのおそいじゃん…」
「ぬぬぬ…はやくスライダーいくです!」
「私の勝ちだな!」
「今日の所は勝たせてやるです!」
「なんだよそれ」
「スライダーは負けないです!」
「1人ずつだから、競争はできんな!」
「ぬぬぬ…です」
「ほら、早く行こう!」
「あ、待ってです!」
「楽しかったなぁ!」
「うん、楽しかったです!」
「また行きたいな。」
「今度は雫ちゃんも行ける日がいいです」
「そうだな!そうしよう!」
「秋ちゃん…」
「どした?」
「…ありがとうです。泳ぐ練習してくれてです」
「…いつでも付き合うよっ!」
「うん…ありがとうです」




