↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日ものんびり平和です! シーズン1  作者: 蒼凪 悠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/13

12話! キャンプに行くです!【そのさん!】

「柚(ゆず)ねぇは大人のテントに逃げ込んだんです」

「仕留められなかったのは残念だったわ…」

「あはは、柚姉ちゃん逃げ足だけは早いもんな!」

「それはあんたもでしょ」

「なっ!柚姉ちゃんといっしょにするなよ!」

「いや…雫ちゃんの言うとおりです…秋ちゃんは柚ねぇと似てるところが多いです…」

「ど、どこが似てるってんだよ!?」

「ガサツなところとか一緒じゃない」

「ガサツって…どこがだよ!こんなにお淑(しと)やかな私に向かって!」

「秋ちゃん…お淑やかの意味わかっていってるです?」

「お淑やかっていうのは私みたいな人を言うのよ!」

「……雫(しずく)ちゃんもちょっと違うです…4人の中なら薫子(かおるこ)ちゃんが一番合ってるです」

「……悔しいけどそれは認めざるを得ないわね」

「えぇ…私そんなにお淑やかじゃないよ…」

「薫子ちゃん、そう言うところです。お淑やかと言うのは、声が大きすぎない、穏やかに話す、動作が丁寧、礼儀正しい、落ち着いている感じの人を言うです!そもそもお淑やかの【淑】は、良い、善良という意味を持つ漢字で古くは13世紀の――」

「わかったから…杏は飴でも舐めてなさい」

「何味ですっ!?」

「ま、残念だけど、私もお淑やかではないと認めるわ」

「珍しいな、雫が自分から負けを認めるとは」

「だって…本当にお淑やかな女性っていうのはギャーギャー言わないものだもの…」

「…それをわかっていて、よくもまぁ私みたいな人をって言ったな…」

「うるさいわね!ノリよノリっ!言った後で本物を思い出したのよ…」

「本物?なんの?」

「今お淑やかな人の話の流れでしょ!私たちの知っている人でいるじゃない!本物のお淑やかな女性…」

『………』

「あ、私わかったかも。大黒屋の実(みのり)さん!」

「そうよ薫子。あの人が完璧な女性…そう…淑女(しゅくじょ)だわ…」

「あぁ、実姉ちゃんかぁ。確かに大人だよなぁ」

「綺麗だしねぇ」

「なら、妹の果音(かのん)姉ちゃんもそうじゃないのか?」

「果音さんも綺麗だし優しいよね」

「そうね…果音姉ぇもそっちよりね…なのに柚ねぇの親友っておかしくないっ!?」

「確かに…でも親友って言うよりお母さんに見えるけどな」

「さっきも怒られたもんねぇ、柚さん」

「実さん…素敵だわ…大好き…」

「私も憧れるなぁ、スタイル良くって優しい笑顔だし、髪も綺麗だし」

「そうなのよ!薫子はわかってくれると思っていたわっ!」

「うん、わかるよ。私もなりたいもん、あんな大人に」

「でしょ!?一緒に実さん目指して頑張りましょう!」

「うん、わかった」

「まぁ、かおりんは可能性あるけど、雫は無理だと思うけどなぁ」

「何よ!うるさいわね!あんたは黙って柚ねぇ目指しとけばいいのよっ!」

「あはは…こりゃ絶対無理だ…ところで杏は?」

「杏ならさっきあげた飴が辛すぎるって口洗いに行ったわ」

「どんな飴あげたの?」

「pepper x 100%キャンディーよ、ほしい?」

「…絶対いらないかな」

「どんな味するんだ?美味しいのか?」

「さぁ、食べたことないから知らないわよ」

「それって…今世界で一番辛い唐辛子じゃ……食べたこと無いのに杏ちゃんにあげちゃったの?」

「だってうるさかったから黙らしたのよ」

「そう…」

「はぁ、はぁ…雫ちゃんひろいれす…あれは…飴とは言わないれす…まら口の中がヒリヒリ…感覚がないれす…」

「そうなんだ!そんなに美味しくないんだ!」

「美味しいとかそう言う話じゃないれす…あれは人を地獄へ落とす拷問具れす…」

「所々言葉がおかしくなってきてるよ杏ちゃん…本当に大丈夫?アイスあるよ!」

「口を開けていないと痛いし喋りにくいれす…アイスほしいれす…」

「なんでそんな飴買ったんだよ」

「買ってないわよ、お母さんが持ってたから貰ったのよ。お母さん辛いの好きだから」

「食べる前に気づかなかったの?匂いとかでわかるんじゃ…」

「ダメだよかおりん、杏は飴大好きだから、構わず口の中に放り込むんだ」

「…ちゃんと確認したほうがいいと思うよ」

「気をつけるです…アイスのおかげでマシになったです!てか袋見せるです!」

「何ようるさいわね。ほら」

「…雫ちゃん、人に物をあげる時はよく読んでからあげるです…」

「あら、どうしてよ。飴あげたらいい人じゃない。親切でしょ?」

「よく見るです商品名を…お前は死ぬ覚悟はあるか!って商品名です…」

「なんてストレートな品名だ…怖いなそれ」

「雫ちゃんのお母さん、そんなの食べれるんだ…」

「いつも舐めてるわよ、美味しそうに」

「…もう寝るです」

「そうだな、もう11時だし寝るか……」

「秋ちゃんどうしたです?」

「ん〜?…ほら、毎年言ってるけどさ、星が綺麗だなぁって」

「…本当です。今年も綺麗な星空です」

「秋、寝る前に丘の上行くの忘れてるんじゃない?」

「そうだった!それで締めくくらなきゃ!」

「本当ですっ!」

「毎年恒例だものね、行かないと寝れない気がするわ」

「うん!かおりんも行こうぜ」

「丘の上?」

「あそこです薫子ちゃん!」

「ほらかおりん、毎年ここでこの景色を眺めるんだ」

「………綺麗」

「だろっ!?年に一度しか来れないけど、この景色を見るのが好きなんだぁ」

「大きな湖も変わってないです!星にも手が届きそうです!」

「向こうの街の明かりがだんだん暗くなってきてさ、星がさらに見えるんだぁ」

「去年は1時ごろまで見てて、おばさんに怒られたわね」

「いいじゃん!怒られても!」

「賛成です!」

「もう5回目かな?この景色見るの」

「そうね、小1から毎年だものね」

「今年は薫子ちゃんも一緒に見れてよかったです!」

「うん…」

「どうしたのよ、大人しくなって」

「私…ここまで綺麗な星空って初めて見たの…」

「都会の景色は百万ドル〜とかテレビで言ってなかったっけ?」

「確かに街は明るいよ…でも…この空とは比べ物にならない…」

「そっか…」

「来年も来るです!」

「そうね、来年も来れたらいいわね」

「……来年もかぁ」

「どうしたです秋ちゃん」

「私さ、去年も思ったんだ。この3人でずっと星空を見れたらいいなって」

「ちゃんと見れたです!」

「だなっ!でもさ、今年はかおりんも来てくれてさ…4人で見れたじゃん?」

「来年も4人でって言いたいの?それでいいんじゃない?」

「うん…私もまた来たいよ」

「そうなんだけどさ、これからずっとさ…大人になってもさ…4人で見れたらなぁって…」

「秋…」

「杏達はずっと友達です!きっと大人になっても来てるです!絶対来るです!」

「私も…その仲間に入っていいの?」

「もちろんさ、5年も離れちゃってたけど、幼馴染に変わりない。そして今その4人がここにいる…」

「約束するです!大人になっても!おばあちゃんになっても!ずっと親友ですっ!」

「まだまだ先は長いわね…楽しみだわ」

「私も…一緒に…みんなありがとう…」

「何泣いてるんだよかおりん」

「だって…」

「寝るかっ!」

「そうね」

「約束破ったら針2万本刺すです!」

「いやよ!絶対いや!しかも刺すんじゃないでしょ!?」

「あははは、杏はそうなんだよ。破ったら刺されるぞ!」

「気をつけないと…」

「みんな、テントに行くです!」

『はぁい!』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。