始まり
「やっとだ〜やっと来れた!
この会場に来るまで約2年、もう16歳になっちゃったよ〜」
僕「田中修一」は、エネミー撲滅隊第一試験会場にいる。
この場には筆記試験、体力テストをクリアした者だけが行ける。
(ざっと500人ぐらいか……)
「あー、あー、マイクテスト、マイクテスト」
修一はびっくりした。
足音も何も聞こえていないのに、壇上に男がいたからだ。
「諸君よ、君たちは生きたいか?
これは、君たちの本心を聞いている。
国語のように答えはない。
もし、生きたい者がいるのならここを去れ。」
修一は何を言っているか分からず、呆然としていた。
「おい、何言ってんだよ!!」
「その声は、狩山茂太郎か。
少し簡単な質問をしよう。
500、これがなんの数字か分かるか?」
「そんなの簡単だろ、今現在いる撲滅隊の人数のことだろ。」
「正解だ、じゃあ二つ目の質問だ
450これはなんの数字だ。」
「さぁ、知るか」
「この一年で死んだ撲滅隊員だ。」
全体の四分の三以上が死んでいる。
その事実を前に人々は黙ることはできない。
なぜなら、単純計算でこの会場にいる50人しか生き残れないからだ。
「騒ぐな。
もう一度聞こう。
諸君よ、君たちは生きたいか?」
「生きたい」「俺も」「俺もだ」「死にたくないよ〜」
「では、去れ」
「あぁこんなとこ出てってやるよ」「俺も」「俺も」「私も」「わしもじゃ」
修一だって死にたくはなかった。
「僕だって死にたくない。
――でも、僕は、残る!」
「よし、残った者は141人か。
では、最終試験を始める。」




