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試行錯誤の異世界旅行記  作者: 取方右半
第10章 世界の中心
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10-20 懐かしき人達

 名前を呼ばれ、応じる男は嬉しそうに笑った。


「応とも。久方ぶりだな、レイ! 学術都市にいつ来たんだ?」


「今日の昼頃です。お元気そうで、何よりです」


 突然の再会に驚くレイだったが、考えてみれば此処に冒険者であるカーティスが居るのは何らおかしくは無い。冒険者にとって聖地のような場所である大迷宮ラビリンスを擁する学術都市。そして、この鍛冶屋は学長付き秘書のモランヌがお勧めするだけの腕前と実績がある。


『紅蓮の旅団』のような高位クランが利用する可能性は十分にある。


 もっとも、それは会える可能性が高いだけで、実際に会うとなると誰かの作為めいた思惑を邪推してしまう。


「ははは! 堅苦しいな。団長と話すときみたいに砕けても良いんだぞ」


 破顔したカーティスは、大股で駆け寄るとレイの肩を何度も叩く。普通の動作、レベルが三桁に到達した冒険者がすればある種の攻撃と呼んでもおかしくない威力があった。


 しかし、レイは揺るぎもせずに受け止めていた。それを見て、カーティスは戦士としての鋭い洞察と、畏敬の念を年下の少年に向けた。


「ほう。噂通りって事らしいな。相当な修羅場をくぐってきたようじゃないか。それに……その頭も、前とは……。レベルは幾つになったんだ」


 レイはプレートを差し出した。更新したばかりのそれには、128と刻印されている。


 一方で『拳士』の二つ名を持つカーティスは112。彼は冒険者になって一年に満たない新人に負けた事になる。


「参った! こいつは負けた!」


 額に手を当てるカーティス、そこに女々しさや陰険さは無く、相手の実力を素直に認める度量の広さがあった。


「やるじゃないか、レイ。まさか、この短期間で俺のレベルを上回るとは。二つ名まで手に入れて、いや、大したもんだぞ本当に」


 そう言って、誇らしげに見つめる視線をレイは嬉しく思った。


 未熟だったころの自分を知り、何かと面倒を見てくれた人からの真っ直ぐな称賛は気恥ずかしくとも、心の中に暖かい物が注がれる。


 すると、その視線が横へとずれた。


「ところで、そっちで固まっているちっこいのも、お前の仲間なのか。」


 彼が尋ねたのはレティの後ろに隠れているエトネだ。彼女はレティの背中にしがみ付き、顔を半分だけ覗かせてカーティスを伺っている。


 そういえばとレイは思い出した。この二人は同じ狼人ヴォルフ族ではあるが、面識はないのだ。


 エトネを出会ったクライノートの森から連れ出してアマツマラに戻った時は、既にカーティスは出発していた。


狼人ヴォルフ族の娘っ子、だよな。でも、その耳と目は……まさか、エルフなのか。この娘はエルフとの混血児なのか」


 驚きつつも、周りに対して声をひそめるカーティスにレイは頷いた。男の口から、信じられないなと呟きが零れた。


 エルフは純血主義を掲げている排他的な集団だ。


 婚姻関係を結ぶのは、同族のみ。ましてや異種族との間に子共などは考えられない。それなのに、自分と同じ種族の血が混じったハーフエルフを前にして、常識が吹き飛んでいた。


 とはいえ、何時までも黙っているのも変だと思ったのか、カーティスの方が動いた。警戒するエトネに近づかず、視線の高さを合わせて、手のひらを差し出した。


「初めまして、同族のお嬢ちゃん。俺はカプリコル、ウンガバンガ地区にある集落の出身だ。お嬢ちゃんは何処生まれなんだ?」


 恐らく、カーティスなりの気を使った優しい問いかけなのだろう。傍から見ている分には恫喝に近いが、その気持ちを汲み取ったエトネはレティの後ろから出た。


「ホスローちくの、うまれです」


 言って、小さな手でカーティスと握手を交わす。


「ホスローか。俺の地区から南西の辺りだな。……どんな事情で生まれ故郷を後にしたのか知らないが、良い手だ。固くて、よく働く手だ。狩人で、そして立派な冒険者の手だ。同族として、お前さんのような子が居るのを誇らしく思うぞ」


 真っ直ぐな言葉はエトネの長い耳を端まで赤くする。同族から恨みをぶつけられたエトネにしてみれば、別の集落とはいえカーティスの言葉は何にも代えがたい言葉だ。


 それを発したカーティスに向けて容赦ない一撃が落ちた。


 しゃがんだ頭に向けて、拳が突き刺さる。ごつん、という情けが微塵も感じられない音にレイは身震いした。


「はいはい、そこまでにしておきなさい、この名言製造機。そうやって、無自覚に誰彼構わず口説き落として。だから、アンタは夜の街から出禁になるのよ。その気も無いくせに、女の子を本気にさせて、それっきりなんだから」


「―――ってなぁ。手加減しないか、カーミラ!」


「はんっ。ヒーラーの一撃なんて、いくら喰らってもアンタには微々たるものでしょ。それよりも、久しぶりね、レイ君、それにリザちゃんにレティちゃん、あと、シアラちゃんだっけ」


 頭頂部を抱えて悶絶する仲間を尻目に、嬉しそうに笑いかけるのは『紅蓮の旅団』の一人、カーミラだ。クランの中でも比較的年若い事もあり、リザ達も親しくしていた。


「お久しぶりです、カーミラ様」


「おひさでーす!」


「お久しぶりですわ。あまり、お話しする機会が無かったのに、覚えて頂けて光栄です」


「あはは。その見た目だからね。でも、そっちのハーフエルフと、男の方は初めましてだよね」


 エトネとヨシツネを見て確認する彼女にレイは二人を紹介しようとした。だが、それを制したのは別の凛とした女性の声だった。


「貴方たち、ここは店の入り口ですよ。これ以上、ここで騒がしくするのは店の邪魔になりますよ」


 涼やか威厳のある声に、先程まで緩んでいた『紅蓮の旅団』団員たちの背筋がシャンと伸びる。つられて、レイまで伸びてしまう。


 それも仕方ない。そうさせてしまう迫力が、店の奥から歩いてきた女性にはあったのだ。


 絵画の中から飛び出したような整った美貌に、体のシルエットをくっきりとさせるアオザイのような衣服を優雅に纏い、細いフレームの眼鏡を掛けた女性。彼女の金髪からエトネと同じ長耳が飛び出ている。それを見て、ヨシツネが囁いた。


「もしや、エルフの王族ですか」


 どうやら一週目のエルドラドでも金髪のエルフは王族の証らしい。レイは頷くと、彼女の名前を呼んだ。


「お久しぶりです、ロータスさん」


「ええ、お久しぶりです、レイさん」


 優雅な仕草で微笑むロータス。


 絵画に収められそうな完璧な美簿を目の当たりにすると、彼女が冒険者だという事を忘れてしまいそうだ。人の前に滅多に姿を現さない、謎めいた姫のような雰囲気を醸し出している。


 それでいて、戦場では背中にある弓を振り回し、苛烈に戦うという二面性を持つ。『弓姫』という二つ名は、彼女の本質を正確に表現している。


 眼鏡の奥で視線を左右に向けた彼女は、


「出来る事なら、もっとお話をしたいのですがここでは少し目立ちますし、邪魔になります。どうでしょうか? 通りの向かい側に軽い物を摘まめる食堂がありました。よければ、そこでお話でも。もっとも、レイさんのご都合が宜しければの話ですが」


 と、申し出た。レイとしては特に断る理由も無かった。


 彼女の言う通り、狭い店内の彼方此方で、冒険者らしき者達が職人と打ち合わせをしつつ、こちらを窺っていた。


「僕は構いません。この店で武器や防具の修繕を依頼してからでも構いませんか?」


「勿論です。それでは、先に行って待っていますね」


 用件は済んだとばかりに、小さく会釈をして横を通り過ぎるロータス。


 彼女の後にカーミラ、カーティスの二人が出ていき、そして重たそうに武器を抱える若者たちが後を追いかけた。


 A級クラン『紅蓮の旅団』は構成人数だけで60人を超える大所帯だ。その中で若手とされる者の中には十代前半の少年少女達が居る。彼らはそんな下働きだろうと眺めていると、見覚えのある少年を発見した。


 勝気そうな栗色の瞳が印象的なマクベだ。記憶にあるよりも背丈が伸びている彼は、何か言いたそうに、伝えたそうにしている雰囲気だけは伝わった。だが、それを言語化する前に彼は他の仲間と一緒に出て行った。


「主殿、先程の御仁達はお知り合いのご様子で。どなたも中々に腕の立つ方々ばかり。中でもエルフの王族とお見受けした女人。あの集団の中で群を抜いて強いでござるな」


「昔、世話になった方たちなんだ。彼らが居なければ、僕はとうの昔に野垂れ死にしていただろうね」


 もっとも《トライ&エラー》を持つレイに野垂れ死にはあり得ない。あるとしたら、何もかもを投げ捨て、一人で死の輪廻に蹲り魂が擦り減っていくのを待つだけの終わりだろう。


「さあ、あまり待たせてはいけないから、手早く用件を済ませようか」








 宣言通り、レイ達は手早く用事を片付けた。自動で修復される龍刀や精霊剣を除いた武器や防具から、刃物や金物などの調理器具の修繕を依頼すると店の外へと出た。


 予備として揃えていた、一段劣る防具に着替え、通りの反対側をざっと見渡すと、ロータスが指定した食堂らしき店の入り口にマクベが立っていた。彼もこちらに気づいたのか手を振って合図している。


 近づくと、待っていられないとばかりに駆けだした。


「お久しぶりっす、レイさん! お元気でしたか!!」


 通りの人間が驚き振り返るほどの大声量に、レイはしかめっ面をしてしまう。もっともマクベは気にしたそぶりをせずに、そのまま壊れたスピーカーのように叫んだ。


「早速で申し訳ありませんが、副団長がお待ちっす。中に入って貰えませんか!」


「分かった、分かった。分かったから、声がデカいよマクベ。相変わらず、元気だね君は」


「うへへ。それだけが取り柄みたいなもんですから」


「褒めたつもりじゃないんだけどな。そういえば、ファルナやホラスは元気にしているかな。確か、同じ班になったんだろ」


 ファルナとは、『紅蓮の旅団』の団長であるオルドの娘だ。


 年はレイと同じ頃ではあるが、クランの若手から高い人望があり、意外な事に状況判断や指示を的確に下す才覚もある。クランの事情もあったが、スタンピードでの対応力が評価され、彼女は若輩ながら自分の班を手に入れたのだ。


 カーティスを補佐に、マクベと彼の兄貴分、ホラスがそこに所属しているはずだ。


 彼らが居るなら、二人も居るだろうと思って尋ねたが、意外な反応だった。


 勝気そうな瞳がしょんぼりとし、肩を落とした少年は一転して蚊の鳴くような音で囁いた。


「その、お二人は、この街には居ないっす」


 悲痛そうな囁きにレイのみならず、リザやレティ、シアラも目を剥いてしまう。


 居ないとはどういう意味なのか。重ねて尋ねようとするレイをマクベが止めた。


「すいません。これ以上は、ロータス副団長から聞いて下さいっす。こっちす」


 言って、案内の役目に戻った。レイ達は彼へと付いて中に入る。


 食堂内は昼の時間を幾らから過ぎたせいもあって閑散としていた。それゆえ、ロータスは長机を一人で独占していた。


 というよりも、彼女の美しさに周りが近づくのを躊躇い遠ざかっていると表現するべきか。


「他の人たちはどうしたんですか?」


「皆には残りの用事を済ませに行ってもらったの。マクベが残ったのは、事情を直接見た一人だから。とりあえず、座ってちょうだい。軽い物でも食べるかしら? それとも紅茶でも?」


「僕はお茶だけを。皆は?」


 問いかけにリザ達も飲み物だけを注文する。ヨシツネだけは、何か腹に溜まる物を注文しようとして、シアラに腿を抓られてしまった。


 長机に《ミクリヤ》のメンバーとロータスとマクベが座る。モランヌは、冒険者同士の話し合いと気を使って離れた位置に座った。


 ロータスが全員の注文を通すと、席に着いたレイ達と反対にその場に立つ。


「初めてお会いする方も居る事ですし、改めて自己紹介をさせてもらいます。『紅蓮の旅団』副団長を務めているロータスと申します。こちらは団員のマクベ」


 名前を呼ばれてマクベがぴょこんと立ち上がり、初めて会うエトネとヨシツネに頭を下げた。


「それじゃ、こっちも改めて自己紹介を。《ミクリヤ》を率いています『緋星』のレイ。右から、リザ、レティ、シアラの三人はマクベも知っているね。そして、ハーフエルフのエトネに、ヨシツネだ」


 名前を告げられて、頭を下げるリザ達。年若いマクベは、混じりっ気のない憧憬の視線をレイに向けていた。


「凄いっすよ、レイさん! こんなに早く、二つ名持ちになった人なんて、俺知らないっすよ!」


「ええ、全くですわ。私も耳にした時は、正直疑ってしまうほど驚きました。そして、貴方がたがデゼルト国で成し遂げた偉業を耳にした時、喜びと同時に恐れを抱きました」


 言うなりロータスは机に額が着くほど深々と頭を下げた。長い金髪が床に触れるのも構わず、そのままの姿勢で言葉を続けた。


「エルフにとって忌まわしき存在、黄龍を撃破したことに、一族から追放された身ですが深い感謝を。かの者は、我らの国を蹂躙し一族が流浪する事になった元凶。本来なら一族の者が総出で挑み、打ち倒すべき仇敵なのに、貴方がたに任せてしまった事を心苦しく思い、同時に貴方がたの中に欠員でも出ればどう謝罪するべきかとずっと考えていました」


 そこで言葉を区切るとロータスは頭を上げた。眼鏡の奥でエトネと同じ萌黄色の瞳が涙で潤んでいた。


「今日、こうして無事な皆様と会えて、本当に良かった。そして、ありがとうございます。一族の無念を晴らしてくれて」


 ぼろり、と宝石の粒のような美しさを放ちながら、涙が頬を伝って落ちた。


「涙を拭いて下さい。ロータスさんがどのように話を聞いたのか分かりませんが、黄龍撃破の功績は僕達だけの物ではありません。その場には《神聖騎士団》の方々や、それになによりサファさんが一緒に居ました。彼らの力がほとんどで、僕らなんて微々たる物です」


 レイの言葉に眼鏡を外して涙を拭ったロータスが首を横に振った。


「そんな事はありません。《神聖騎士団》が提出した報告書を読みました。黄龍によって御霊に上がることもできずにいた魂たちを退け、エルフの『英雄』イーフェ様と渡り合い、黄龍の心臓に一撃を与えた。それが無ければ、勝利は無かったとマクスウェル殿は報告していました」


 ロータスの視線がリザの方へと向く。正確には彼女が腰に提げている剣だ。


 剣には不要なほど美しく仕立てられたそれは、精霊剣バルムンク。


 エルフの『英雄』が持っていたエルフの至宝とでも呼ぶべき存在だ。封印されていた黄龍と共に、それもまた封ぜられていた。


「この剣はサファ殿から与えられましたが、やはりエルフの方が持つに相応しいです。お返しいたします」


 視線に気づいて、腰から鞘ごと抜こうとしたリザにロータスは首を横に振った。


「私は一族を抜けた身。それを受け取る資格はありません。何より、イーフェ様の弟子だったサファ殿が貴女に渡したというなら、そうするべきだと私も思います。一族の者が何と言おうと、どうか、彼の意思を受け取って下さい」


「……承知しました。非才の身ではありますが、この剣をかつて振るった方に恥じない戦いをすると誓います」


 リザは自分の手の中にある剣の重さを改めて噛みしめた。


 一族の為にたった一人で黄龍に挑んだ『英雄』。その偉大さが剣に宿っているかのようにずしりと重い。


「……それで、ロータス様。黄龍討伐のお礼を言うだけでなく、ワタシ達にお話があって、この様な場を設けたのだと思ったのですが、違いますか?」


「いいえ、正解です。実の所、困った事がありまして。……身内の恥ゆえ、誰かに相談する事も出来ず、こうして親交があり信頼できるレイさんに相談する事を思い付きました」


 座り直したロータスは力なくため息を吐いた。エルフは総じて美男美女が多いが、ロータスとその母ロテュスは群を抜いて美しい。ほっそりとした顔の曲線だけで、一つの芸術品とも呼べる。そんな美貌に紛れもなく憂いが浮かんでいた。


「どうかされたんですか。その、お疲れのようですが」


「お気遣い、ありがとうございます。……いま、我がクランは大変厄介な状況にありまして。……お恥ずかしい限りですが、崩壊寸前です。私の力だけではどうする事も出来ず……皆さんのお力を借りればあるいは、とも思いこうしてお話の場を設けました」


 しん、と。テーブルの上の空気が張り詰めていく。誰かが唾を飲み込む音がやけにはっきりと聞こえた。


 A級クラン『紅蓮の旅団』。A級冒険者オルドを筆頭にレベルが三桁を突破している冒険者を十人近く擁している集団が、窮地に追いやられている。それはつまり、途轍もない脅威と対峙している事になる。


 果たして、どんな問題を抱えているのか。


 それこそゲオルギウスといった六将軍クラスから狙われているのだろうか。


 そんな存在を自分たちでどうにかできるだろうか。


 ―――否。


 悩む必要は無いのだ。


『紅蓮の旅団』には恩がある。右も左も分からない新米冒険者だったレイに、旅のイロハを教え込み、奴隷商人にすら見捨てられたリザやレティを救うのに協力し、スタンピードの際も彼らが戦場の中核となって戦ったからこそ大勢の人間が救われた。


 そんな人達が助けてほしいと請うてきて見捨てることなんて出来やしない。


 断じて許されない。


「何を水くさい事を仰るんですか。僕らの力なんて微々たる物ですが、それでも何かの力に為るかもしれません。どうぞ、頼って下さい」


「そうです。オルド団長を始め、皆様には救ってもらった恩があります。是非、恩返しの機会を与えてください」


 レイやリザの言葉を救いのように見つめるロータスとマクベ。彼らは協力者の登場に心底喜んでいる風だった。


「では……お話させていただきます。現在、我がクランを根底から揺るがしている事態。それは―――」


 声をひそめ、一拍開けるロータス。自然と聴衆の耳目は彼女の可憐な唇へと向けられた。


「―――ファルナが家出をしたのです」


読んで下さって、ありがとうございます。


四月からは奇数日に投稿します。

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