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試行錯誤の異世界旅行記  作者: 取方右半
第9章 故郷
557/781

9-EXⅡ

※連投です

『ヨシツネ』

人間族。本当の意味での『招かれた者』の一人。16歳。

世界の終わりから逃れた孤独な放浪者。

元はとある世界の戦国時代に死した伊賀忍者。

一週目のエルドラド、つまり正常な『神々の遊戯』における駒の一人としてエルドラドに転生。ある貴族の諜報員として活動していた所、世界の終わりに遭遇。主から貰った緊急用の符を用いて辛くも破壊から逃れるも、世界からはじき出されてしまい、時の流れない空間を漂っていた。

格好などは正にNINJAなのだが、エルドラドの常識からするとただの不審者。



『ミエリッキ』

狼人族。カプリコル公式案内人。三十代中盤。

強すぎる誇りゆえに苦悩する狩人。

エトネの父方の姉、つまり叔母である。

真面目で融通の利かない性格ではあるが、勤勉な努力家であり故郷に対する強い愛情を抱いているため里の者達から慕われている。

だが、敬愛する兄の死と、それが引き金となった土砂崩れによって一変。強すぎる愛情が裏返り、行き場の無い激しい憎悪に心を病んでしまった。

別れ際にエトネが投げた言葉が彼女に変化をもたらしたかどうかはまだ分からない。



『タノ』

狼人族。故人。

責任ある立場と愛した家族の両方を守ろうとした男。

エトネの父親。

元々、タノの一族は里の後背に広がる山々を管理する一族であった。狩人として動物やモンスターを刈るだけでなく、非常時の食糧庫である山が枯れないように、そして取り尽くされないように見回る役目もしていた。それだけにタノの両親を始め、弟子たちを含めた一族の全滅は里にとって大打撃となり、年若いタノに皆の期待と信頼が圧し掛かってしまう。

将来の狩人として期待される重圧に息苦しさを感じつつも、その役目を放棄する事が出来ず、己の成長を促す為と偽って冒険者となって息抜きをしていた。そんな頃に、同じように閉塞感で息苦しさを感じていたエス二アと出会い恋に落ちた。彼女を連れ帰ると里の人間から猛反対を受けるのは覚悟しての帰郷だった。



『ザング』

狼人族。五十代後半。

指導者を後進に譲った隠居老婆。

元里長であり、現在は相談役。

両親と弟子たちを失い、孤児になったタノとミエリッキを里ぐるみで育てようと訴えた張本人。特にタノには狩人として山が枯れないようにする才覚があると見込んで期待していたが、それが重圧となっていた事を申し訳なく思っていた。そのため、彼がエス二アを連れて戻って来た時は彼を擁護。里の者達を説得する為に長の座から降りたほど。



『ムワイ』

狼人族。三十代中盤。

里長不在時における取りまとめ役。実質的にナンバーツー。

質実剛健を地で行く男で、努力する者、頑張る者を好ましく思う性質。

それゆえ、エトネが幼いなりに必死になっている姿に心を打たれており、彼女に対して好意的な派閥の一人となった。



『オルタナ』

人間族。十三人の『招かれた者』の一人。8歳。

死ぬことで人になれた存在。

癖のある金髪に、屈託のない笑みを浮かべる誰からも愛されやすい子供。

その正体はエイリーク、レイと同じ十三人の『招かれた者』の一人。

年齢にそぐわない観察眼と知能を有しており、一週目のエルドラドにすら存在していなかった魔法体系を独力で誕生させる天才。

転生する前はエイリークと名付けられた■■■■。本来なら魂など存在しないはずが、死を獲得する事で魂が成立。それを見つけたテミスによってエルドラドに転生された。



『親父さん(通称)』

人間族? 年齢不詳。

名前も来歴も全てが謎に包まれた男。

オルタナと旅をする成人男性。彼からお父さんと呼ばれているが血は繋がっておらず、森で捨てられていたオルタナを拾い育てている。

周りには旅の薬師として通しているが、凄腕の魔法使いであり底知れぬ強さを持つ。

容姿や喋り方などアクアウルプスにてレイ達の前でオルタナと名乗った男と酷似しているが、その関連性は不明。



『アンドリュー・モーガン』

人間族。王国男爵。二十代中盤。

若き野心家。

領地持ちの男爵ではあるが、王国の僻地であり本来なら中央に食い込むことすらできない名ばかりの貴族だったが、持って生まれた野心が強すぎたために様々な悪事に手を染めている。

努力のかいあって、中央から目を掛けられる存在になるも、それのせいで余計に厄介な存在に目を付けられてしまった。

彼の明日はどっちだ。



『ムルリエ・プルクラ』

人間族。国王の愛妾。年齢不詳。

立ち昇る色香だけで人を昇天させられる美女。

磨き上げられた芸術品の如き肉体に、蠱惑的な所作、そして何より滲み出る妖艶な空気に男も女も取りこまれてしまう。既に王国は上層部から末端までが、彼女の意のままに動く僕となっている。

その正体は後の世において女帝と冠される女性である。

ここまで読んで下さって、本当にありがとうございます。


10章の開幕は二月中旬を予定しております。隔日投稿となりますが、ご了承ください。

それまではいましばらくお待ちください

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