第21話「四天王と闇魔神」
【登場神物紹介】
( ^ω^)【雷魔神】:四天王の一柱であり、リーダー的存在。話が理解できなくても分かったふりをするタイプ。
( 'A`)【土魔神】:四天王の一柱であり、ムードメーカー的存在。話が理解できなかったら聞き流すタイプ。
(゜、゜*)【炎魔神】:四天王の一柱であり、紅一点。話が理解できなかったら聞き返すタイプ。
( ・∀・)【水魔神】:四天王の一柱であり、ツッコミ的存在。話が理解できなかったらこっそり調べるタイプ。
( ФωФ)【闇魔神】:四天王の一柱であり、ダークホース。全てを解する。
( ФωФ)【神】:神。理解したことにする。
(゜、゜*)「あの……ここまで色々と言い合っといてアレだけど、肝心の人間が全く攻めて来ないわね」
( 'A`)「本当に人間が優勢で、魔王軍が壊滅状態なのか?」
( ФωФ)「……たしかに、おかしいですね。少し確認してきます」
( 'A`)「あ、外に行くならついでにコーヒー買ってきて」
( ФωФ)「ご自分で行って下さい」
【神が退室しました】
( ^ω^)「ところで今日の打ち上げはどうするよ?」
(゜、゜*)「キャンセルした方がいいでしょ。こんな状況じゃお店も開いて無いでしょうし」
( ・∀・)「せっかく闇魔神も来てくれるらしいのにな……」
【神が入室しました】
( ФωФ)「……ここは地獄ですか?」
( ^ω^)「魔界ですが。何か変な事でも起きてた?」
( ФωФ)「天変地異が起きてました」
( ФωФ)「大地は割れ、地底からは火柱が噴き上がり、空からは万雷が降り注ぎ……死屍累々とは正にこの事を言うのでしょう」
( ФωФ)「これが四天王の力、ということでしょうか?」
( 'A`)「まぁな。地震雷火事親父って言うだろ?」
( ・∀・)「それだと俺の要素ゼロじゃん」
( ФωФ)「あ。あと小雨が降ってました」
(゜、゜*)「水魔神なら大洪水くらい起こしなさいよ」
( ・∀・)「ダメだよ。魔王城を浸水させたら妃様がブチ切れるもん」
( ^ω^)「親父じゃなくてお袋だったか」
( 'A`)「さて、どうする闇魔神。奇跡が起こせるなら、人間の為に虹でも掛けてやれば?」
( ФωФ)「ふむ……僕の奇跡を受けているので、聖騎士は何度死んでも蘇りますが……こうも天地が荒れていると、魔王城に攻め入るのも難しいですね」
( ФωФ)「アナタ達を消せば、天変地異は収まると考えてよろしいですか?」
(゜、゜*)「どうだろ。多分ね」
( ・∀・)「人間の力でどうたら言ってたけど、結局手助けするんだ」
( ФωФ)「ええ。今この瞬間も聖騎士達の強い祈りが僕に届いています。『神よ。たとえこの身が朽ち果てようと、必ず悪魔を滅ぼさん』と。ならばそれに応えるのが僕の役目です」
( 'A`)「祈りっつーか呪いだな」
(゜、゜*)「でも、こっちは四柱で、アンタは一柱。この戦力差で勝つつもり?」
( ・∀・)「それもお得意の奇跡か?」
( ФωФ)「もちろん。ほら」
「……」
「……?」
「何?」
(^ω^ )「あれ?」
( ^ω^)「アイツら急にどこ行った?ウンコ?」
「ここに居るだろ」
「闇魔神、お前一体何をした?」
( ФωФ)「アナタ達の具象を無かったことにしました。存在を否定されたアナタ方3名は、最早、現実に干渉することは出来ません」
( ^ω^)「誰と喋ってんの?」
「そんな力を持っていたの?」
「だったら最初からその力を使えよ」
( ФωФ)「野山を焼いてしまったら、青果は得られません。河川を干してしまったら、魚は獲られません。それと同じです。神が人間の敵を存在ごと消してしまうことは容易いですが、それでは人間の為にはなりません。先程も言いましたが、自然は出来る限り人間自身の手で克服されるべきなのです」
「あ、そう。でも、なんで雷魔神だけ残したのよ」
( ФωФ)「神ほどの存在ともなると、一度に何柱も消すのは難しいようですね。何度かこの力を使ったことはありますが、僕も初めて知りました」
( ^ω^)「まだ状況はよく分からんけど、取りあえず土魔神達はやられたってことで良い?」
( ФωФ)「ええ。これで一対一ですね」
( ^ω^)「……いいや、まだ二対一だね」
( ФωФ)「?」
( ^ω^)「会議中に寝るなんてお前らしくねぇぞ、闇魔神」
( ^ω^)「打ち上げ行くんだろ?早く起きろよ」
( ФωФ)「言うに事欠いて何を。行くわけないじゃないですか」
( ФωФ)「打ち上げ……なんか……」
( ^ω^)「お前には話してねぇんだよ」
( ФωФ)「うぅ……闇魔神、何故、君が今更……止めるんだ。出てくるんじゃあ無い。君の役目は、もう終わったんだ」
( ФωФ)「う」
(;ФωФ)す~~
(;ФωФ)ハァ~~
( ^ω^)「おはよーす」
(;ФωФ)「おはようございます雷魔神さん。急なお願いですが、勇者をこの会議室に連れてきてはくれませんか?」
(;^ω^)「え、でもここは関係者以外立入り禁止……」
(;ФωФ)「そんな事を気にしている場合じゃないでしょう!早く!神を倒す方法を思いついたんです!」
(;^ω^)「え……?」
(^ω^;)「ま、まぁ闇魔神がそう言うなら……正直よく分からんけど、ちょっと待ってて」
【雷魔神が退室しました】
( ФωФ)「──どういう事です?もうひとりの僕。何故、悪魔を助け、人間の邪魔をするのですか?」
(;ФωФ)「……君が、勇者を殺すと言ったからです」
※非常に分かり辛いので、神は『(神ФωФ)』と表記します。
(神ФωФ)「何を今更。君の加護を受けた勇者は人間の為にその力を振るい、魔王を倒す。そして、人間の手で死ぬのです」
(神ФωФ)「人間の栄光と繁栄の礎となるのですから、彼の犠牲は決して無駄にはなりません。それに、人々は勇者への感謝と敬意を忘れないでしょう」
(神ФωФ)「勇者は勇者として、未来永劫に讃えられるのです」
(;ФωФ)「でも、いくらなんでも可愛そうじゃないですか。勇者は未だ少年ですよ?彼の人生は……」
(神ФωФ)「それが勇者の役割です。いいかい、君は情に流され過ぎる。神に従っていればいいんです」
(神ФωФ)「ところで、魔族の打ち上げでしたっけ?そんなものに、本当に出席するはずだったのですか?」
(;ФωФ)「う」
(神ФωФ)「全く。やはり感情というものは理不尽ですね。絶対的な正解があるのにもかかわらず、何故それを為さない?頭では分かっているのに、何故拒絶する?」
(神ФωФ)「僕には理解できません。深く、暗く……まるで闇そのものです」
(;ФωФ)「他に、方法は無いのですか?」
(神ФωФ)「より強大な敵がいてこそ、人間は一致団結できる。この方法が一番、人間の幸福の為になるんです」
(神ФωФ)「ただ一人の為に、一時の感情の為に、その他を不幸にする気ですか?」
(;ФωФ)「……これまで君が述べたことが、全て人間の願いだとしたら……なんて自己中心的なんでしょう。君はそれを善しとするのですか?」
(神ФωФ)「当たり前じゃないですか。人間は万物の霊長ですよ?尺度ですよ?その道具に過ぎない僕が主に逆らうなんて、ありえません」
(;ФωФ)「……」
(;ФωФ)「それでも」
(神ФωФ)「もういいです。会話になりません。消えて下さい」
「……」
(神ФωФ)「さて、力も回復したようですし……勇者と魔王は人間達が倒すとして、残すは雷魔神のみですか」
【雷魔神と勇者が入室しました】
( ^ω^)「あいや待たれい!!」
(神ФωФ)「待ってましたよ。流石は雷魔神、素早いですね」
(神ФωФ)「……勇者も一緒ですか。困りましたね、僕が殺しても意味が無いというのに」
( ^ω^)「本題の前に、先程聞こえてきた言葉を一つ訂正させてもらおうか!」
(神ФωФ)「?」
( ^ω^)「魔王様こそ万物の霊長!宇宙の理を統べる王である!」
( ^ω^)「頭が高いぞ人間が!」
(神ФωФ)「ならば人間の力で魔王に打ち克つまで!!」
(神ФωФ)「今更ここに勇者を連れてきたところで、どうなるというのです!?」
( ^ω^)「そんなこと、俺が知りたいわ!!」
(神ФωФ)「知っておいて下さい!!」
(神ФωФ)……ドクンッ
(神ФωФ)「!?なんです、この胸の高鳴りは……!?」
「おお、勇者。そこに居るのですね」
(神ФωФ)「闇魔神!?何を企んでいるんですかッ!?」
「僕はもう、感情を押し殺すのを止めます。身体は消えてしまいましたが、君と僕は一心同体……現実には干渉できませんが、君の心は動かせる」
(神ФωФ)「心……どういうことです!?」
「……勇者よ。人の為に戦い、人の為に傷つき、それでもなお、人の為にその勇気を奮う……貴方のその気高き心はどんな秘宝より美しく光輝いています」
(神ФωФ)「話を聞きなさい、闇魔神!!」
(;^ω^)「……おい、お前の身体、光り始めたけど大丈夫か?」
(神ФωФ)「え……まさかッ!?」
(神ФωФ)「う、うおおおッ!!止めるのです、闇魔神!!」
「勇者よ……あぁ、なんと……」
(神ФωФ)「止めなさい、止めろぉぉッ!!貴様なんかが神に逆らうんじゃないいいッ!!」
「尊い……」
(神ФωФ)「あああああああああッ!!爆発するッ!!!」
(;^ω^)「よく分からんけどなんか爆発するッ!!」




