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魔王の力  5

僕は目が覚めるとまず目に入ったのは見たことのない天井だった。

いつも寝ているベットよりも寝心地の良い。身体の沈み具合が程よく身体を包んでくれる。

清潔感がある白い布団に、太陽の匂いがする枕。

まさに安眠パーティーである。

これならいくらでも寝れそうだ。


「あ、魔王様。おはようございます。」


声の主を探すと、ベットの近くにある椅子に腰を掛けているマリーさんがいた。

隣にはマイさんもいてこちらにお辞儀をよこした。


「ああ、おはようございます。」


「魔王様、しーっ。」


僕がおきあがりながら挨拶をすると、マリーさんは口の前で人差し指を立てた。『静かに』というポーズをしている。

すぐにその意味が理解できた。

僕の寝ているすぐ両隣にマシロとアリスが寝ていた。

彼女たちもぐっすり寝ていて、僕が起き上がっても気が付いていないようだ。


「二人ともだいぶ魔力使ったからね。さっきまで、魔王が起きるまで寝ないみたいなこと言ってたけどいつのまにかね。」


「そっか。二人にも無理させてしまったな。

そういえばアンデットモンスターはどうなりました?」


「その件は、本当にありがとうございました。マイさんから聞きました。皆さんがいなければどうなっていたことか・・・。」


「外が暗いですが、もしかしてドラゴンアンデットモンスター倒せていないですか?」


「いいえ。今は夜ですから暗いんですよ。」


「ドラゴンアンデットモンスターも四体すべて倒せてるよ。被害も最小限で抑えられたしね。」


外が暗いのは夜だからか。安心したような気が抜けたような。

結局、僕のところのアンデットモンスターもしっかり倒せたようだ。


「それにしても、西で戦っていたのは魔王様なのですよね?」


「え、ああそうです。」


「あの白い柱とても綺麗でした。暗い夜の世界にキラキラと光る天まで伸びる柱。

まさかあれが、最強最悪と言われる魔王様の魔法だなんて誰も思わないですよ。」


「それにそのあとの炎の柱。あれはやばかった。すごい興奮したっ!!

逃げるとか言ったときは、ぶっ飛ばすとか思ったけど見直した!」


「いやいや、僕は実際に攻撃魔法苦手ですからほぼ逃げるつもりでしたよ。」


「それにしては、最後の炎なんかあれは上級も上級じゃないの?

『氷牢柱』は魔法の教科書に載ってたけど、最後の『火柱』?あれは聞いたことないけど氷牢柱を壊すくらいだしね。」


「『過去の遺産』って言われてますよ。魔力消費が凄くて扱える人がいないんですよ。流石にあれほどまでにデカい氷牢柱になると僕ももたなかったです。」


ガシッ


「ピエロー、王様にお願いするの私からも言う―。」


「ウーンッ・・・。エルぅ、あんまり無理しちゃダメだよぉ・・・。」


「ふふふっ、寝ぼけて寝言を言ってますね。」


二人も疲れているんだし、このままこの布団に寝ているのはいろいろとマズイと思う。

どうしよう起き上がると二人が起きてしまうであろう。

 転移魔法でベットから移動しよう。

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