大魔王は来た時から 3
「時の流れを無視して、少し時を戻したり早めることが出来るのはわかったんだけど、異世界に飛ぶというのも同じ原理でいいの?」
「うん。その行く先が違うだけで基本は一緒。」
「じゃあ、三つ目の『鍵』となるものというのは?」
「これが一番厄介で、この世界とマシロのいた世界を結ぶ『鍵』となるものが無いとマシロは帰れないの。」
「アリスちゃん、じゃあその『鍵』というのは何?」
「それは私にはわからないの。
むしろ、マシロが知ってると思ったんだけど。」
「それは『形』のあるもの?気持ちとかそういう類?」
「私もそこまでは・・・。
ただこの世界に来るきっかけとなったもので、かつ自分の帰る際の目印になるみたい。」
「その『鍵』は、転移するときどうやって使うの?」
「一応記述では魔方陣に置いて使うみたい。
蝋燭や石などが魔法陣の上に置かれた状態で行う魔法もるから、たぶんそんな感じだと思う。」
「なるほどねー。」
アリスとマシロはどんどんと話を進めていく。
僕にはいまいち、話の理解できないところとかあるけどマシロはどんどん理解しているみたいだ。
マシロの世界には魔法がほとんどなかったようなのに、呑み込みが早いことに驚きである。
「じゃあ、今のところこんな感じね。これでやることが見えてきたね。」
「え、やること?」
「私は引き続き、魔法陣と空間転移魔法について調べる。
エルとマシロで『鍵』を見つけて。アドルフさんはエルの護衛といった感じ。」
「『鍵』かー。ヒントが少なすぎるよねー。」
「まずは『鍵』がなんなのか考えるところからですね。」
「私は坊ちゃまとマシロお嬢様が集中できるようにいたします。」
一旦解散という形になった。
アリスは一度魔都図書館に行くということで部屋を出て、ヒツジも執事としてではなく近衛兵長として護衛に力を入れるそうで準備をするということで出て行った。。
マシロは僕の部屋に残り、相変わらずベットを占領しゴロゴロしている。
『鍵』。全くわからない。
アリスでさえ、マシロが知ってると思ってみたいだし。
記述の話を信じると、マシロはたぶんそれをすでに目にしている。置いて使うということは、すでにこちらに転移してくる時に使っているということになる。
僕とマシロは謁見の間で魔法陣を見にきた。
「マシロ、『鍵』に思い当たる節はないですか?」
「うーん・・・。」
「こちらの世界に来るときにも、転移してきてるので覚えているはずなのですが。」
「『鍵』か・・・。」
彼女は魔法陣の中心に行って屈んだ。
床に手を当てて、見てる僕は彼女が魔法陣から何か感じ取っているのではないかと思ってしまう光景だ。




