深紅
タイトルは、予告通り変えました。
赤真深紅・・・人類最強、赤と言ったらあれしか思い浮かびませんが、本質的にはちょっと、というかかなり違います。それはまぁ、後々に。
「俺は、止められねぇし、止まれねぇ。ってなわけで、おにーさん。殺し合おうぜ」
言葉の節々に、熱を感じる。殺意、と言っても、いいかもしれないけど。
「え、いや、ちょっと待てよ!! 僕は別に、お前を止めようとか、そんな気は......」
「違う違う。全然違うぜ、おにーさんよぉ。俺が言ってんのは、そーいうわけじゃなくてさぁ」
ギロリとした目つき。赤い髪の毛。そして、血に塗れた服。
すべてがすべて、異様だった。あの、雇われた男みたいに、別次元の存在のような。
するといきなり、ダンッ!! という鼓膜が張り裂けるような音がして。
目の前に居た、少年と............少年が立っていた、螺旋階段の一部分が、消えていた。
そして、少年は、僕の真後ろにいた。
いつの間にか。一瞬にして。
「俺の前に立つってことは、俺と殺し合う、ってことなんだよ。だから、止まれねぇっつったろ? 俺と目が合った時点で、おにーさんは殺し確定なんだよ。おっけー?」
そう言って、ウインクする少年。
冗談を抜きにしても、今のを見た後では、嫌でも腰が引ける。殺すことなんて、造作もないと思っているような、その顔も。
「全然オッケーじゃねぇ!! ......僕はただ、連れ戻しに来ただけなんだよ!」
大声を張り上げて、恐怖に怯える体を、無理矢理再稼動させる。
「連れ戻すって......何をだよ?」
少年は、不思議そうな顔をして、そう言った。
「僕の............幼馴染だ」
そのために、僕は来たんだから。
「幼馴染って、女か?」
「あぁ、そうだけど......?」
少年の質問に、僕は頭の中で首を傾げる。
なんだって、そんなことを聞くんだ?
けれどその疑問は、次の少年の言葉で、粉々に粉砕された。
「そいつの名前って、もしかして、鈴芽だったりしねぇか?」
少年が、訝しむような顔つきで、そう言った。
「––––––っ!! 何でお前が、それを!!」
あまりの衝撃に、思うように言葉が出ない。そんな僕に構わず、少年は話し続ける。
「秦野鈴芽ってな名前だったっけか? 俺とおんなじ、検体の、新人さんだ。へぇ、つまりお前は、あいつを連れ戻しにきたって訳か。マジぱないな」
おちゃらけた感じで、少年は言った。
こいつは、鈴芽のことを、知っている。理由は分からないが、どこにいるのかは、知っているのかもしれない。
「でさぁー。おい、お前。名前は?」
「............囲島。囲島、三月だ」
「そうかい。ちなみに俺は、赤真深紅。赤い真実の深い紅で赤真深紅だぜ。よろしく」
そう言って、少年は、にやりと笑いながら、
「で、だ。三月。俺と............手ぇ組ねぇか?」
......と。そう言ったのだった。
遅くなってすいません。
次回、『共捜』!!
こんな単語がないことは、分かってますよ?
造語です。
お楽しみに!!




