第1話 始まりの日
初めての小説になります
これまで多くの人の作品を見てきていつかは何かしらの形で皆さんに見てもらいたいと思い、今回ようやく叶うこととなります
不自然、誤字などあると思いますが少しでも面白いと感じてくだされば幸いです
ドオンと重く体の芯まで響く爆発音が山中に轟いた。バラバラと吹き飛んだ車の破片が谷底に降り注ぐ。道にはかろうじて原型をとどめた車の部品が散らばっていたが乗っていた人はどうしたのだろうか、1人もいなかった。
(うぅ…) 1人の少年がゆっくりと目を覚ました。しかし、その体に傷は一つもなく少し衣服が汚れているぐらいだ。 (何が起きた?) 状況を把握しようと体をゆっくりと持ち上げる。周りは鬱蒼とした森のようだ、遠くで何かの動物の鳴き声が聞こえる。
(そうだ、俺は、俺"たち"は爆発に巻き込まれたんだ)
徐々に自身に起きたことを思い出した少年はゆっくりと立ち上がった。
(みんなを探さないと…)
少年は森の中を歩き始めた。まずは道に出なければと歩みを急いだ、しかしどれだけ歩いても道に出ることはなかった。方向を間違えたのかと思い引き返すものの、目に映るのは木や花、森の中を飛ぶ鳥など自然だけであった。
やがて小川へとたどり着いた、流れは緩やかで歩いてもわたれそうだ。ふと、何かの気配に気付き川の上流を見た。
(人か?…もしかして…)
そう思った少年は
「おまえらなのか?俺だ、光だ!」
しかし"それ"は少年、光が予想していたものとはまるで違った。それは全身が海のように青いが、背後の小川が透けて見え全身がクラゲのような質感に思えた。 (スライム!?)
驚いた、まさかフィクション上にしか存在しないと思っていた生命体が目の前に表れたのだ。だがそれと同時に光はスライムが危険であるとも感じた、動きがまるで、獲物を見つけた肉食動物のそれであったのだから。
食われる!そう直感で感じた光は逃げ出そうとした、しかし足が思うように動かない。恐怖か、焦りなのかはわからないが、動揺しているのは確かだ。
逃げようと動くが足が震えて転ぶ、そう繰り返している間にスライムはもう手が届きそうなぐらいにまで接近した。
(まさか、こんなやつに食わる最期になるとはな…)
食われると確信した光は逃げることをやめ、その場に立ち止まり目を閉じた。その瞬間過去に体験した出来事の記憶が一気に押し寄せた。これが、走馬灯かと思うと一つの記憶が他の記憶を押しのけるように表れた。
それは少し前に見た映画のあるシーンの記憶だった。体全体に電気が走り、次第に顔の前に集中し、一筋の青白い光が一気に発射され、山を穿いた場面の記憶だった。
ドドオンと地面を揺らすほどの爆発音が響いた。その音で光は我にかえり辺りを見回した、スライムの姿はなく代わりになぎ倒された木や粉砕された岩、燃える森の一部が目に飛び込んだ。そして目の前には一直線にえぐられた元小川があった。
「なんだよ………これ…それになんで俺は無事なんだ…」
今起きていることに理解が追いつかない光ただ呆然とするしかなかった。 やがてふらふらと歩き出し森の中に戻って行った。まだ日は空高く昇っているが光がいた場所は黒い煙によってまるで夜のように暗かった。
やがて日は傾きまもなく夜になろうとしていた、だが一向に誰も見つけることができないでいた。気を失いかけた光でさえも我にかえるほどの爆音だったのだ、誰かは聞きつけて近くに来るであろうと思っていたが結局誰も来なかった。
(もしかして、あのスライムに…)
考えたくもないことだが、可能性としてはあり得ることだ。
しかし探すしかなかった、自分が助かったのだ、もしかしたらとわずかな可能性を信じ暗い森の中を進んだ。
日は完全に沈みどこまでも続くような闇の世界に変わった。
これ以上は無理だと判断した光はその場で夜を明かすことにした。
「どこに行ったんだよ……無事だといいんだが」
そう呟くとゴロンと横になり目を閉じた。近くで虫が鳴いている、聞きなれない虫のようだがどこか温かさのある音色だった。
(こんな状況じゃなければ、探しに行きたいんだがな…)
やがて光は眠りについた、温かな虫の鳴き声を耳にしながら…
日が昇り朝が来た。鳥の鳴き声で目を覚ました光は大きく伸びをした、その時声が聞こえた。はっとした、声は間違いなく人のものだ。
(あいつらか?それとも救助隊の人?)
まだ少しボーッとしている頭を振り声が聞こえた方向に向けて走り出した。すると見慣れた景色が広がってきた、倒された木、粉砕された岩、それにまだ少し辺りに漂う木の焦げた匂い。やがて開けた場所に出た、そこは昨日スライムに襲われ、気がつくと辺りにがめちゃくちゃになった小川であった。だが違うことが一つだけあった。その場所に人がいたのだ、だが光が予想していた答えとは全く違う答えだった。
「誰!?」
光が声をかけるまでもなく向こうから声がかかった。
1人は全身赤を基調とした衣服を着ていて長くも柔らかな髪をなびかせ、赤い宝石のようなものを埋め込んだ長い杖を光に向けている少女であった。もう1人はいかにも魔女であるような服装であり、先端が少し折れた三角の黒帽子をかぶり、金色の髪をなびかせていた。手には箒ではなく金色の宝石のようなものを埋め込んだ杖を持っていた。
だが、3人とも知るよしもないことだがこの出会いがすべての始まりである。
第一話どうでしたでしょうか
なるべく皆さんが面白いと思うよう作りましたが今後もこのような形で物語を進めていければと思います
不定期投稿になると思いますが、なるべく早く投稿できるよう頑張ります
最後に、多くの作品がある中、この作品を見つけて読んでくださりありがとうございます




