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家族を失って軍学校退学した僕が自宅でぐ~たらしていたら、独立部隊率いる元教官がやって来て『頭が良い』と言われ独立部隊の仲間になる  作者: SOUCHAN
ワサビ編

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6/6

5.新たな出会い

※注意:この作品はフィクションです。 作品に登場する【国や地名】【兵器】【人物名】は事実とは一切関係ありません。


【前回のあらすじ】

 ワサビと協力を得るため、フランクの知人に会いにワサビに向かった。しかし、検問場で足止めを喰らうのだった



スマート

「やれやれ、困ったな」



『おい!いくらサラダンシスコ出身とはいえ、本当のこと言え!』



 検問場は緊迫に包まれた。歩行者を検問していた兵士。さらに通行人も見ていた



――その時だった



『あっ!ちょっと〜!遅いよ〜!』



 少年と思われる声が聞こえた



フランク

「んっ?何だ……?」



 僕と少佐が周囲を見渡す。すると通行人の間から、半袖短パン姿の1人の少年。手を振りながらこっちに駆け付けて来た



『こらこら、君!今検問中だ!』



 1人のワサビ軍兵士が少年に注意する



『兵士さん。この2人は、ボクの知り合いでお迎えに来たの。2人の荷物は、ボクが預かってるから安心して』



『ぐぬぬぬ……』



 少年は上目遣いする。ワサビ軍兵士は、眉毛をひそめる



フランク

「スマート。あの小僧、知ってるか?俺は知らないが……」



 困惑する少佐。小声で僕に話す



スマート

「僕も知りません。ただあの子、人を見る目がありそうです。……あの子の流れに乗ってやりましょう」



スマート

「……わかった」



フランク

「兵士さん、思い出しました。その子、俺の親戚で、荷物も彼の家に預けている」



『親戚?……まぁ、スパイではないから、通してやろう。ほら、行け!』



 兵士の声と同時に、目の前のバーが上に上がる



『ねぇねぇ、ボクも乗って良い?』



スマート

「少佐、どうしますか?」



フランク

「仕方ない。乗せてやろう。……おい、乗るんだったら早く乗れ」



『あざっす!』



 少年は後部座席の中央にどっしり座る。ギャングのリーダーか?こいつ……





――なんとかワサビの検問は無事に切り抜けた。車は近くの駐車場に停めた



スマート

「ふぅ~ここで良いだろ。……さて、君はいったい何者だ?」



 車内。休む間もなく、少佐が少年に質問しり



ケンジ

「ボクの名前は、ケンジ・ナンブ。歳は14です」



 14!?……僕より4歳下か



スマート

「そんなあっさり言って良いのか?」



ケンジ

「うんっ、良いもん。ボクはどこにも属していないから」



ケンジ

「もしボクがスパイだったら、2人がわざわざこちらに来ることなく、ボクがビューンってサラダンシスコに行ってるよ」



スマート

「なるほど。確かに、君がスパイなら……誘い出すより自分から動いて接触するはずだ」



フランク

「ただ1つ気になることがある。なぜ俺たちを助けた?」



 少佐は眉毛をひそめ、ケンジに視線を向ける。ケンジは怯えず淡々と答えた



ケンジ

「都市問題を防ぐため。もしあそこで揉め事起こせば、武力争いが起こる可能性がある。だから助けた」



スマート

「助けて感謝する。ふぅ~……これで観光出来る」



ケンジ

「あれあれ〜?本当に観光?サラダンシスコは今、戦闘中。呑気にここに来るのは考えにくいよ」



フランク

「亡命者だったら、どうする?」



ケンジ

「もし2人が亡命者だったら、とっくに亡命している。北部奪還後、サラダンシスコは安定。だから、亡命はあり得ない」



ケンジ

「……そこで思ったんだ。『この2人は観光客や亡命者ではなく、軍の関係者かな』と」



スマート&フランク

「!?」



 こいつ、やはり只者ではないな。僕たちがただの観光客ではないと見抜くとは……



フランク

「ほう。これは驚いた。スマート並に優れた人がいたとは」



ケンジ

「えへへ、そんな事ないよ。……じゃ、ボクはこの辺で失礼する」



 ケンジはドアに手を掛けた。僕と少佐は慌てて彼を止めた



スマート

「待ってくれ!……ケンジ。一緒に行動しないか?」



ケンジ

「スカウトありがとう。でも、ボクと行動したら、足手まといや軍のサラダンシスコの上層部に怪しまれる……」



フランク

「俺たちは確かに軍。しかし俺たちは、独立部隊。加入しても、上層部から文句言われない」



スマート

「ケンジ。僕もその内の1人だ。僕は軍出身ではないが、少佐からのスカウトで加入した。」



ケンジ

「えっ?そ、そうなの?」



スマート

「ああ、そうだ。最初は不安だったが、いざ行ってみると、アットホームで兵士も優れている」



ケンジ

「アットホーム……アットホーム。……」



 ケンジは車の窓から空をじっと見つめた



ケンジ

「……これはきっと、新しい人生の始まりだ。……父さん、母さん、ボク決めたよ!」



 ケンジは真面目な顔で僕たちに視線を向けた



ケンジ

「わかった。2人がそこまで言うなら、このケンジ・ナンブ。共に行動致します!」



 ケンジは座りながら深くお辞儀した。彼の言葉は、本気だと僕と少佐はわかった。

 その後。僕と少佐は、ケンジに独立部隊やここまでの経緯を説明した。ケンジはすぐに理解した。さすがだ!





――会話後。3人が乗った車は、フランクの知人の軍人がいる館に向かった。数分後。大きな館の前に到着。



フランク

「やぁ、いきなりすまない。」



『ご要件は何でしょうか?』



フランク

「俺は、フランク・ラインメタル。主のガーランド様の知人です。」



『フランク様でしたか。これは失礼しました。ただ……ガーランド様は今……』



フランク

「ガーランド様がどうかしたか?」



『実は数日前。軍を辞めて、普通に過ごしています』



フランク

「何だとっ!?」



 おいおい!また急展開じゃないか……全く



5.新たな出会い 〜完〜

 最後まで読んでいただきありがとうございます。気に入っていただけたら、【ブックマーク登録】や下の【チア(応援)】ボタンをポチッと押してもらえると励みになります!



※下は読み飛ばしていただいて大丈夫です


ケンジ・ナンブ

 14歳男性。最近、家族が病気で亡くなり、自立して行動する。実は、スマート並に優れた頭脳の持ち主でもある




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