3.反撃の狼煙
※注意:この作品はフィクションです。 作品に登場する【国や地名】【兵器】【人物名】は事実とは一切関係ありません。
【前回のあらすじ】
前線基地を奇襲で攻略したカウンター。次は、最大の要・トマト要塞だった。序盤は苦戦するが、川の水を汲みに行くタラスカ軍を迎撃した。正規軍は正面、カウンターは要塞の背後から攻撃開始するであった。
――2000年9月下旬。森林地帯や川岸。タラスカ軍とサラダンシスコ正規軍が交戦していた
『タラスカ軍を攻撃せよ!進め〜!!』
『サラダンシスコ軍を追い返せ!要塞に近付けさせるな〜!』
――トマト要塞付近の高台。カウンターは、高台から要塞を見物していた
フランク
「スマート、ノエル。我が部隊は無事に後方に着けた」
スマート
「正規軍の猛攻のおかげで、こちらは上手く行けました」
ノエル
「後は要塞だけですね。……防壁はまるで、分厚いステーキみたいに固く、中まで焼くのに時間掛かります」
分厚い、固い、時間掛かる。スマートは調理法を思い付くのだった
スマート
「中まで時間掛かるなら、外側に切り口を開けてしまいましょう」
フランク
「あのデカい要塞をどうやって切るんだ?」
僕は地図を広げて説明した
スマート
「まずは数百の重火器隊で、後方から要塞を攻撃。敵を誘い出します」
スマート
「誘い出した後。数百の重火器隊は、この高台付近の森まで誘導します。敵が来たら、左右の森から数千の伏兵で迎撃します」
フランク
「なるほど!それはおもしろい」
ノエル
「でも……本当に来てくれるのでしょうか?」
スマート
「フフッ。敵は『敵の本体は後方』と思い込んで出撃してくれるでしょう。運が良ければ、モシン自身も出てくるかと思います」
フランク
「ハハハ!よ〜し、早速作戦開始だな」
――トマト要塞・司令室。そこには、モシンと数人の部下がいた
『現在我が軍は、正面で敵と交戦中。戦況は五分五分です』
モシン
「この要塞内にいるのは、後数千。……仕方ない。千人の精鋭兵を正面に派遣しよう」
モシン
「これなら、戦況は変わるに違いない」
『なるほど。直ちに、お伝えいたします』
――その時だった
ドカーン!、ドカーン!、ドカーン!
モシン
「んっ!?な、何事だ!」
扉が勢いよく開く。現れたのは、1人の慌ただしい報告兵だった
『申し上げます!後方の要塞の防壁が、砲撃されています!』
モシン
「後方!?ど、どどどういうことだ?」
『わかりません!しかしこのままでは、防壁が破壊されてしまいます』
モシン
「……フハハ!なるほど。敵の狙いがわかったぞ!」
モシンは腕を組んで笑みを浮かべる
『何でしょうか?将軍』
部下の1人がモシンに尋ねる
モシン
「後方は主力部隊で正面が囮。つまり!後方の敵を倒せば、正面の敵を混乱させることが出来る」
モシン
「私が自ら数千の兵を率いて、後方の敵を殲滅する!」
モシンは拳を天高く突き上げる
『将軍!本気ですか?」
モシン
「本気だ!また、私が出撃すれば……敵が怯えるだけでなく、味方の士気も上がる」
モシン
「……行くぞ!我が勇敢なタラスカ軍たちよ!」
『『『承知しました!!』』』
――トマト要塞後方の森林地帯。フランクは、数百の重火器隊を連れて要塞の防壁を攻撃していた
フランク
「撃ち続けろ〜!」
そこに1人の冷静な報告兵が現れた
『報告!少佐、モシン率いる数千の兵が、こちらに向かっています。』
フランク
「わかった。……撃ち方やめ〜!後退するぞ〜!」
『『『はっ!!』』』
フランクたちは高台に向けて後退した。ほどなくして、追撃するモシン軍の姿を確認。モシン軍は、さらに森林地帯に入る
――次の瞬間
スマート
「掛かったな!愚か者!」
モシン
「しまった!わ、罠か?」
左右からスマートとノエル率いる数千の伏兵部隊。重火器隊は、ただの敵の誘導役だった
ノエル
「降伏してくださ〜い。今なら許してあげます。」
ノエルの甘い誘い。しかしモシンは屈しない
モシン
「うるさい!降伏なんて興味ない!!」
スマートとノエルが伏兵に合図を送る。そして……
バーン!バーン!バババーン!バババーン!
モシン
「……ぐはっ!」
モシンと数百の部下たちがその場で倒れたのだった……
――それから数時間後。サラダンシスコ軍は、トマト要塞を奪還に成功した。これで、サラダンシスコからタラスカ軍を追い出したのだ
フランク
「スマート。お前の計略、見事であった」
トマト要塞の一室。スマートとフランクが会話していた
ノエル
「ウフフ。お疲れ様です。少佐、そして……軍師くん」
ノエルは2人に、淹れたてコーヒーとクッキーを渡す。そのコーヒーセットは、勝利の祝福に相応しかった
スマート
「とんでもございません。僕はあくまで、少佐たちに協力しただけです」
フランク
「スマート。これからも、カウンターの一人として、共に行動してくれるか?」
スマート
「……当然です。ここまで来た以上、引き下がるわけにはいきません。フランク少佐、ノエル大尉……これからもよろしくお願いします。」
フランクとノエルは微笑んで縦に頷く。スマートの戦いは、今、始まったばかりだ
3.反撃の狼煙
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