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✒ 借金を無くせ! 2


 公園のひとの無い場所に転移してもらったら、セロフィートと最寄りの銀行へ向かう。


「 そうだ、使う前にたしかめとかないね。

  この(魔法の)ブラックカードって、現金引き出しにも使えるの?

  銀行のエーティーエムで使えるの? 」


「 そんな事ですか。

  使えるに決まってます。

  機械のデータなどいくらでもかいざん出来ます。

  安心して使ってください、お母さん 」


「 マジかよ。

  ほんに魔法のカードなのね。

  ちなみに足が付いたり、ヤバい人達に見付かってつかまったりしないんでしょうねぇ? 」


「 心配しないでください、お母さん。

  蜃気楼を掴む事は出来ません 」


「 ふ~ん。

  なら、ほんに安心して使えるのね!

  よしよし 」


 という訳で、銀行に到着。

 エーティーエムが設置されている場所に入る。


 (魔法の)ブラックカードを入れて、[ 引き出し ]を押すと、画面が勝手に動き出す。

 特になにもしないで待っていると、(魔法の)ブラックカードが出てる。


 (魔法の)ブラックカードを引き抜くとフタがいて札束が出てた。

 札束が出てた!!


 凄い事だから3回言わせて!!

 札束が出てたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


「 ほ……ほ…本物??

  本物の──札束!? 」


「 取り敢えず、20万あれば未払い借金は完済出来ますね 」


「 そ、そうね……。

  早速、通帳に振り込まないとね! 」


 私はお札を抜き取ると、自分の銀行カードを入れる。

 [ 振り込み ]を選んで自分の通帳に現生の20万円が振り込まれるように操作した。


「 ──よし、あとはカード会社に電話して、13万円と利子+手数料を引き落としてもらえるように頼めば終わりね!

  今月の27日には完済終了!!

  来月から貯金が出来るぅ~~♪ 」


かったですね、お母さん 」


「 うんうん!

  がとね、セロ!

  アンタのお蔭だよ!! 」


「 お母さんの役に立てれて嬉しいです 」


 私は早速、カード会社に電話をして引き落とす金額の変更手続きを済ませた。


「 これで終了だね~~。

  利子は兎も角、手数料は痛いけど諦めるしか無いよね…。

  分割払いを選んだアタシが悪いんだし… 」


()たる金額です。

  これからは誰にねする事なく、好きなだけ裏金を引き下ろせますし、使いたいだけ使えます 」


「 それもそうだね。

  毎月の電気代も基本料金だけ支払えばくなって節約が出来るようになったし。

  あとは──、水道代とガス代かな?

  水道代も水魔法が使えれば節約は出来るよね?

  ガスは火魔法かな?

  どう? 」


「 お母さん、使用料が掛からなくても基本料金は支払い続ける事になります? 」


「 そうね。

  使わなくても基本料金だけは支払わないとね。

  寮生活する条件でもあるから── 」


「 お母さん、寮を出ましょう。

  支払う必要の無い基本料金を払い続ける必要も無いでしょう 」


「 セロ?!

  なにを言うの?

  この寮を出る条件は、寿退社をするか仕事を辞めるかだよ。

  アタシに仕事を辞めろって言うの?

  収入が無くなると生活が出来なくなるんだけど?! 」


「 ワタシがるのに必要です?

  (魔法の)ブラックカードも有りますし。

  真面目に働く必要あります? 」


「 …………まぁ、たしかに…。

  セロがやしなってくれるなら働く必要は無くなるよね… 」


「 決まりですね。

  会社に角が立たないよう、寿退社しましょう 」


「 寿退社って……。

  そりゃ角は立たないだろうけど……。

  寿退社するにしても言うのは明日あしたになるし、辞めれるのは早くても来月の16日になるけど? 」


「 十分です。

  1ヵ月近く有りますし、新しい住居はワタシが探します。

  お母さんの実家へ挨拶に行く必要も有りますね 」


「 挨拶かぁ…。

  必要ないんじゃない?

  仕事人間で子育て放棄してたネグレクトなクズ親達だよ?

  父親は一家の大黒柱だし家長だから、家族をやしなう為に働き詰めになるのは仕方無いとしてもよ?

  母親が子育てを放棄して仕事を優先しちゃ駄目でしょ?

  仕事はしてもいよ。

  でもね、“ お母さん ” である事まで捨てる必要ある??

  せめてね、手作りの朝御飯を作って “ 行ってらっしゃい ” を言ってほしいねよ!

  “ お帰りなさい ” って出迎えて、手作りのあったかい夕飯を食べたいよ!

  それって、子供が母親に望んだら駄目な事なの??

  参観日にも運動会にも1度だっててくれた事ないし、アタシがれだけ学校でみじめでいやな思いをしたと思ってる?

  セロは知らないでしょ!!

  想像も付かないでしょ!

  テーブルの上にカネさえ置いとけば、子供は勝手にやると思ってたんだよ、アタシの母親はね!!

  あんなの母親じゃないよ!

  挨拶しに実家に行く必要なんて無いよ! 」


「 お母さん、作品に書いてましたね。

  “ どんな親でも親は親 ” と──。

  “ どんなに最低な親であっても、産んでくれた恩を忘れてはいけない ” と──。

  “ 産んでくれたから、殺さないでくれたから、今の自分が生きている ” と──。

  “ 親を選べないのは宿命でも、運命は自分の努力次第でいくらでもで変えられる。未来は決まっていない ” と──。

  “ 運命を変えられるのだから、犯罪者の子供が犯罪者になるとは限らない。努力次第で真っ当な人として生きていける ” と──。

  作品の中のワタシに言わせていますね 」


「 あのねぇ……頭と心は別物!

  間違った事は言ってないと思うよ?

  でもね、発信したからって素直に受け入れられるとは限らないの!

  人間って自分が1番だし、いやな事はの所為にしたり、を責めてラクな方に逃げたいの!

  作品にそれらしい台詞を書いてるからって、誠実で良心的で良識と常識をそなえた立派な人間な訳じゃないんだよ…。

  心に深い傷と闇を抱えながら、多少なりとも前向きに生きてんの! 」


「 お母さんが誠実で良心的で良識と常識をそなえた立派な人間なんて1ミクロンも思った事はないです。

  安心してください 」


な息子!

  少しはなぐさめなさいよ!

  まぁ、いけど…。

  兎に角、実家には行かないから!

  仕事を寿退社する事も伝えないし、結婚の報告も一切しない!

  まぁ……、年賀状で写真ぐらいは送ってもいかな?

  でも、住所と電話番号は書かないよ!

  年賀状は他県の郵便局から出すから! 」


「 徹底してますね 」


「 会いにられても困るでしょが。

  実家の敷地内に兄さん夫婦の家が建ってて、兄さん夫婦と子供達が一緒に暮らしてるし──、実家にも妹と弟が暮らしてる。

  息子夫婦と孫達,娘と息子に囲まれて楽しく暮らしてんだから、馬の合わないアタシがわざ(わざ)会いに帰る必要なんてないよ。

  喧嘩しに帰るようなもんだし 」


「 お母さんがそうしたいなら、そうしてください。

  無理いはしません 」


「 そうしてくれると助かるかな。

  新居の件はセロに任せるとして──、友達や御世話になった人達へ出す年賀状に使う写真を撮らないとね。

  結婚した事を疑われないようささやかだけど、なにかと一緒に送りたいよねぇ?

  なにいかな?

  日持ちして腐らない物がいけど……紅白砂糖?? 」


「 スティック紅茶でいのではないです?

  日持ちしますし、気軽に飲めます 」


「 アンタって作品から出ても紅茶が好きなのね?

  まぁ、ティーパックの紅茶よりいっか。

  ささやかな御礼報告のしなだし?

  じゃあ、それ採用!

  年賀状を出す人がなんにんるのか調べないとね 」


「 お母さんの家系図を出しましょう。

  この際、生存しているすべての親族に出してはどうです? 」


「 量が多くなるじゃないの…。

  セロが全部手配してくれるなら構わないけど? 」


「 任せてください。

  魔法マジックを使えばぐです♪ 」


「 超便利ぃ~~ 」


「 御礼報告のしなさそうな物をネット検索で探しましょう。

  さそうな物を決めたら、〈 (原質)(みなもと) 〉で構成します。

  必要な数だけ古代エンシェント魔法マジックで増やし、,包装,梱包も古代エンシェント魔法マジックで済ませます。

  年賀状とセットにし、県外の郵便局から発送すればいでしょう 」


「 わぁ、ラクチン!

  出費は送料だけって事ね!

  送料も(魔法の)ブラックカードで支払えば、タダみたいなもんだし!

  よし、それで行こう!

  此方こっちの住所と電話番号は書かないにしても、実家の住所と電話番号を書いてやるわ。

  一体れだけの親戚がるのか気になるね 」


「 帰宅したら資料を出します。

  折角ですし、周辺を散歩がてら寮へ帰りましょう。

  寮の前で別れれば、誰かに目撃してもらえます。

  寿退社の話も多少は信じてもらい易くなるでしょう 」


「 ははは……。

  たしかにね。

  普通に話しても信じてもらえなさそうかも…。

  仕方無い。

  信じてもらえるように婚約指輪でもして出勤するか… 」


「 用意しときましょう。

  どうせならば、お高い有名ブランドの婚約指輪にしましょう。

  安物の婚約指輪を見せたら疑われる可能性も有ります。

  お母さんには絶対に買えない高額な婚約指輪を見せ付ければ、上司,同僚,先輩,後輩もいやでも信じてくれます 」


「 ははは……。

  かもね…。

  迄しないと信じてもらえないってのも悲しいけどね… 」


「 疑われない為には必要な事です。

  婚約指輪を見せても信じてもらえなければ、ワタシがじき(じき)に挨拶に行きますし 」


「 流石に迄しなくても……。

  婚約指輪だけで信じてもらえるんじゃないかな? 」


 とまぁ──、そんな訳で銀行から出た私は、セロフィートと一緒に散歩がてら歩きながら寮へ向かって歩いた。

 知り合いに目撃される事を狙って──。

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