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先生を辞めた日

私、篠山桃はある中学校の教師だ。いや、教師だった。

3年生は華々しく卒業した。

残る生徒たちも無事に終業式を終えた。

そして3月31日。桜が散る中、私は教師を辞めた。

辞めた理由は……そう、少し、つらい目に遭ったってだけ。よくある話だ。クラスのやんちゃな生徒たちに手を焼かされて耐えられなくなった。

それでも3月まで責任をもって続けたことに自分で自分を褒めてやりたい。我慢強さはそれなりにあったと思うから。


「明日から仕事、どうしよう」


最後の勤務を終えた帰り道、ぽつりとそんなことを言う。

正直、自分でも思う。少しは休めばいいものを、と。

昔から真面目だと言われてきたが、こんな時にまで次の仕事を考えているのだから、確かにそうなのだろう。


家について荷物を置く。どっと疲れが押し寄せてきた。

もう、学校のことを考えるのはやめよう。だって明日からは関係ないんだもの。

シャワーを浴び、張り詰めた糸が切れるように布団へ転がる。

窓の隙間から見える夜空を眺めながらぽつりと言う。


「つかれた」


そう言って目を閉じる。深く、深く意識を沈ませ眠る。


初めての作品。手に取っていただきありがとうございます。

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