仕込み。
「メアリーさんちーす」
「メアリーこれお土産」
「2人共おかえりなさい。ハルキさん、はいコレ」
「ん?」
王都のダンジョンを踏破してグラムに戻ってきた俺に、メアリーさんが2枚ほど用紙を渡してくる
「1枚は今度王都に行った時の迷わない様の私へのお土産リストで、もう1枚はギルドが持ってる屋敷のお掃除リストです。ハルキさんはちょくちょくグラムから消えるので適当にやっといてください」
「えーー? まぁ家賃の件もあるし嫌だとは言いませんけど」
「えぇありがとうございます。まぁちゃんと報酬は出ますから安心してください」
リストには50件ほど住所が書かれていたが、まぁこの程度は数日もあれば終わるし世話になってるので問題ないし、比較的に自由にできる仕事を振ってもらってむしろ有難い
「ほほーいあざーす。ってこのお土産リストどんだけあるんすか!? 多くないですか!?」
「出来るだけお願いします!! 本当にお願いします!!!」
力強く言い放つメアリーさんだが、貰ったお土産リストには両面びっしりと書かれている、これいくらあるんだ? 中には今持ってる物もあるが内緒にしとこう。
「それと王都行ったついでに王都のダンジョン踏破してきました」
「なかなか面白いところだったわ」
「いやそんな簡単に踏破するとか良く分からないですし、面白いってなんですか? なんでダンジョン行ったんですか?」
まぁ危険と隣り合わせのダンジョンを面白いというのは、世界広しといえども稀だろう。
「あぁリザが新しい総ミスリルの双剣作ってもらったんですよ、その試し斬りにちょっと行ってきました」
「えぇ、大金が入ったから思わずかっちゃった。王様から良い工房紹介してもらったし」
「はぁそうですか、まぁ良かったですね。それで踏破ですか、わかってましたけどリザは本当に凄いですね。ハルキさんもリザの事今後もよろしくお願いしますね」
「えぇ任せておいてください。そういやちょっとベネッツァに行ったんですけどそこでウィルさん達に会いましたけど、戻ってます?」
休暇で来ていると行っていたが、俺達が王都で踏破している間に戻って来ているかと思い聞いてみた。
「あぁまだ戻ってないですね。向こうで何か依頼受けてるのかもしれませんし、はぁそれにしても海ですか、良いですね、私も海行きたいです、遊びたいです。水着も新しいの買って遊びたいです」
「川で遊べば良いじゃないですか」
「街中の浅い川で遊ぶのは小さな子供だけですよ、大人がそんな事したら奇異な目で見られますよ。それに子供たちに私の水着姿は目に毒です」
どんな水着を着るのかは知らんが、自信たっぷりにメアリーさんは言い放った
「あ、そっすか。良しリザ、俺達は川で遊んでバーベキューしようぜ! 荷物なんて俺の収納でどうとでもなるからな!」
「あら良いわね、そうねリリィちゃん達も誘って今度やりましょう!!」
「な!!!?ずるいです! 私も仲間に入れてください!!」
「えー?だって目に毒なんでしょ? そんな人はちょっと…」
「別に水着じゃなくても涼んだり、ちょっと川に入るくらいは出来るでしょう!? 仲間に入れてくださいよ…私だって遊びたいんです、私だってまだうら若き20歳なんですよ!」
メアリーさんは20歳だったらしい、まぁそんなことはどうでも良いが
「それに私を誘えば他にも綺麗どころを集めますしお得ですよ!」
「いやリザとリリィちゃんで間に合ってますが?」
「くっ! 若い方が良いってことですね!!」
「いや人聞きの悪い事いうのやめてくれます? まぁ別に遊ぶのは良いですど暇あるんですか?」
「その位は有給でどうとでもなります! 1日2日位なら休んでも大丈夫です!」
「あぁそうだな。メアリーには色々頑張ってもらってるし、そのくらい良いぞ」
「わ! ギルド長いつの間に、ですがほらハルキさんギルド長もこう言ってますし私も参加しますよ!」
唐突にギルド長が現れ許可を出してきた。どうやら休みは問題無いらしい
「そのバーベキューに私もと言うか家族も一緒でいいかね? この立場になると街を離れて遊びに行くというのが憚られてね、家族サービスも兼ねてダメかな?」
「いいですよ、是非ご家族でいらしてください」
「そうかありがとう、なら食材の方はギルドを通して安く調達できる様に手配しておこう、いつ頃やるのかね?」
「そうですね今週末位で良いんじゃないですかね? メアリーさんロイ君達って街に居ます?」
「あぁーちょっと依頼で狼駆除に行ってますよ、数日で戻ると思いますけど」
「あぁなら準備進めても大丈夫ですね」
ふむ。どうやら今はグラムの街に居ないようだけど、数日で戻るって言ってるしなら問題ないな。そういうわけで俺は準備に取り掛かることにした。週末までの数日は午前中は貰ったリストの屋敷を掃除して回り、午後からはにバーベキュー関連の用具を買い足したり、ギルドで食材を受け取とって仕込みをしたりしているうちにロイ君達とイリーナさん達が戻ってきた。バーベキューの話をすると全員笑顔で参加を即答してくれた。その後はウィルさんとイリーナさんも仕込みを手伝ってくれ、バルドさんとシンリーさんはリザとロイ君達を引き連れイノシシ狩りに向っていった。いや既に肉は十分あるんだが別に腐らないし、折角ロイ君達がバルドさん達と狩りに行ける機会を邪魔するのも勿体無いので黙っていることにした。
「さぁ明日はいよいよバーベキューですね!!楽しみですね!!! 私の水着姿見たいですか!!!?」
「水着きるんすか?」
「どうですかね?着た方が良いですかね!?」
「まぁお好きにどうぞ」
やたらとテンションの高いのが1名ほどいるがほっとこう。




