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メテオで始まる異世界生活。  作者: るるる。
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ギルド。

「起きろ! まずはとりあえずギルド行くわよ! どうせギルドカード持ってないんでしょ!?」


リザは朝早く大きな声で客間で寝ていた俺を起こしにやってきた。


「ギルドカード?」

「持ってないどころが存在自体知らないとかあんた何なの? 本当に旅人なの? ギルドカードが無いとダンジョン入れないし、武器だって売ってくれないお店もあるのよ!?」


何なのと言われれば、異世界転生した一般人メテオも使えるよ! と返したいところだがそんな訳にはいかない。


「まぁいいわ、さっさと行くわよ。朝食はギルド行って用事済ませたら露店で買いましょ、奢ってあげるわ」


奢ってくれるらしい。文無しなので年下の女の子にも気を使われまくりだ。


そして朝早く家を出てギルドにやってきた。朝早くの割にギルド内は大勢の人で賑わっている。皆これからダンジョンに潜るのだろうか?


「何ぼーとしてるのよ。受付行くわよ」


受付カウンターのお姉さんの前に連れている。


「おはようございますリザ。今日はお早いですね、そちらの方は?」

「おはようメアリー。コイツはお父さんが拾ってきた文無しハルキよ。ダンジョン連れて行こうと思ったけどギルドカード持ってないから登録しに来たわ」

「そうですか、ではハルキさんこちらの用紙にご記入をお願いします」


そう言ってメアリーさんは用紙を渡してきた。


名前:ハルキ 年齢:18 特技:サバイバル 魔法:生活魔法、時空魔法


記入項目はこれだけだったのでサクッと書いたが意味は通じるのだろうか? 


記入中リザとメアリーさんは雑談していた。仲が良い。


「できましたー。これで良いですか?」

「はい、ありがとうございます」


受け取った用紙にメアリーさんは困惑し、横から覗いていたリザが文句を言ってきた。


「あんたこれ真面目に書いてんの? メアリーが困ってるじゃない!」

「えぇ!? 一応まじめに書いたぞ? メアリーさんこれじゃ駄目ですか?」

「えっとですね、特技のサバイバルは置いといて、生活魔法、時空魔法とは何ですか? 普通の魔法、例えばファイアボールとかアイスロックとか、使える魔法を書いていただきたかったのですが…」

「あぁなるほど。使える生活魔法はファイア、ウォータ、ウインド、浄化で、時空魔法の方は異次元収納とメテオです」

「昨日から言ってるメテオって何よ? そんな魔法知らないし、何? 異次元収納? 何それ意味わかんない。ぶん殴るわよ?」


リザが切れ始めてしまったが本当の事しか言ってない。どうしよう?


そもそもこの魔法は神様からもらった有難い魔法なのだが、罰が当たるぞ?


それとリザが大声を上げ始めたせいで周りがこっちを興味深そうに見ているし、帰りたい。帰る家ないけど。それに此処で逃げるとおっちゃんに申し訳ないしな、ほんとどうしよう?


「リザ、とりあえず落ち着いてね? 私のために怒ってくれてるのは分かるけど他のお客様がこっち見てるから。」

「メアリー…。だけどコイツさっきからふざけてばかりで」

「大丈夫よリザ。私に考えがあるわ。ハルキさん、ギルドの地下に訓練場があるのでそこで実際にその魔法を見せていただくことはできまか?」


「はい、大丈夫です」

「では訓練場にご案内します」

「あんた真面目にやんのよ?」


メアリーさんの提案で一時この場を治めて地下の訓練場に行くことになったが、リザは鋭い目つきとドスの利いた声で脅してきた。



「広い…ですね」


思わず言葉にでた。地下の訓練場はそれほどまでに広い。、説明によると高さ5メートル、横20メートル、奥行き50メートル程の土壁空間だ。


「ここは魔法で補強、強化されています。大抵の事は大丈夫なので思う存分魔法を見せてください」

「あんた、ほんとに真面目にやりなさいよ? 私にも限界というものがあるわよ?」


眼が語っていた。真面目にやらないと殺すと。


やりにくい。リザの眼もそうだが先ほどの騒ぎを見ていた人たちが、興味本位に一緒に降りてきたのだ。その野次馬根性嫌いじゃない。対象が自分じゃなければだが。気を取り直しメアリーさんに聞いた。


「えっと何からお見せすればいいでしょう?」

「そうですね。とりあえずその生活魔法とやらを順番に見せていただけますか?」


「分かりました『ファイア』」


検証したときと同じ様に拳大の炎が空中に現れた。


「「「「「は?」」」」」


するとなぜか周りから一斉に声が上がった。何だろう? 何か間違ったか?


そしてリザが恐る恐るという感じで聞いてきた


「あんた…それなに?」

「え? ファイアだけど?」

「私の知ってるファイアと違う…。いい? 普通はこう、『ファイア』」


リザが使って見せる。大抵の人が使えるといったのは本当だったらしい。

だがリザが唱えたファイアは指先に小さくロウソク大の炎が灯った程度だった。


「小さいな? あと空中に直接出せないのか?」

「出せないわよ!? ファイアって火をつけるだけの簡単な魔法なのよ? なんで空中でずっと静止してるの? それファイアボールじゃないの?」

「いやこれ空中に出せるけど打ち出せないんだわ。リザはファイアボール使えるのか?」

「一応使えるわ。『ファイアボール』」


リザが誰もいない方に伸ばした掌からバレーボール位の火の玉が勢いよく飛んいき、しばらく飛んだところで消えた。


「それどうやって飛ばすんだ?」

「え? どうやってって、普通に飛ばしたい方に掌向けて唱えるだけだけど?」


周りが云々と頷いている。どうやらそれでいけるらしい。自分も人のいない方に向かって言われた通り真似をしてみる。


『ファイヤーボール!』


大きな声で張り切って唱えたが何も起こらない。恥ずかしい騙されたか?


「嘘か?」

「嘘じゃないわよ!? なんでそんなファイアが使えてファイアボールが使えないのよ!? おかしいでしょ!? ってかそれいつまで出てんのよ!?」


最初に出したファイアはずっと同じ場所で燃え続けていた。







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