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大賢者の番頭  作者: 柚希 翠
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4桶目

「っ!!」


 なんだ。寝てたのか俺。

 いや、違うな、貧血か何かで気を失ってた見たいだ。


 にしても外に倒れてしまっていたみたいだ。


 獣とかに見つからなくて助かった。



 ん?


 視界の端に何か文字が浮かび上がっている。


「なになに……魔力不足によりフェイルセーフモードに入りました、だと」


 説明を読んでみたが、どうやら創造魔法を使うと少なからず魔力を使うみたいだった。


 まぁ、魔法って俺が呼んでただけだけど実際魔法だったんだな。


 魔法って、もっとこう呪文とか、魔法陣とかで

 使うものだと思ってたけどどうやら違うらしい。


 で、通常の材料を使った創造だと魔力はほとんど使わないらしい。


 大雑把に言えばファンタジー的な素材を使った創造魔法は莫大な魔力を使うらしく、他にも大きなものや複雑なものを作る時は注意しなければならない、と言うことだそうだ。


 因みに、この世界の常識として魔力が枯渇すると死ぬらしい。

 魔力=生命力、と言う感じみたいだ。



 今の自分のステータスとか表示出来ないのかな。


 むむむ……。ステータスよ、出てこいっ!


「わっ!」


 急に目の前にゲームのステータス画面のような映像が表示された。


 なになに……?


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◇ステータス◇


 ◇名前:五島 幸介 (いつしま こうすけ)

 ◇年齢:???

 ◇Lv:2(1Lv=1000exp)

 ◇体力:250(一般人平均50)

 ◇知力:3500(一般人平均250)

 ◇魔力:9999(一般人平均15)

 ◇経験値:1673

 ◇スキル:創造魔法/健康体/不老


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 ありがちな内容っすね。


 魔力が馬鹿みたいに多いのと知力が多いのはなんでだろう。

 俺、言うほど頭良くないぞ。

 魔力は、転生者のテンプレみたいなもんかな?


 まあ、好きなこと好きなだけできるから有難く受け取っておこうかとおもう。


 スキルは、創造魔法はいつものやつで、健康体ってのは確かにここに来て前世での慢性的な疲労も特にないし、風邪も引いてないな、多分それだ。


 不老ってのは頂けないな……。


 俺この世界で老いることも無くずっとこのままか?


 でも不死ってことでは無いからやっぱり死ぬのか?


 まあいいや、せっかく貰った二回目の人生だ。


 せいぜい思い切っきり楽しんでやるか。


 にしてもお腹がすいた。


 流石に食料ないとやばいよな。


 何とかしないと……



 ひとまずこの広い庭に銭湯的なの建てるかな。





 思い立ったら吉日とも言うし、俺はサクサクっとテレビでよく見るけど、実際見たことないしどこにあるのかも分からないテンプレート銭湯を数日掛けて建てた。


 とは言え、各建材のデザインはデザインライブラリにあったので、いい感じに大きさ調整したりして組み合わせただけだが。


 前職も機械系だし、建築にさほど知識がある訳でもないし使えるものは使わなきゃな。


 お湯の供給は、簡易的なボイラーを部品から作って組み立てた。こっちは本職。


 創造魔法でものを作ると、寸分違わぬ物ができるからとてもスムーズだ。


 前世では図面と実際の物とではやはり加工精度の問題で少し誤差でてたし、機械加工では不可能な形状も問題なく作ることができるから、アイディアさえ思い浮かんでしまえばかなり優れた装置を作れることが分かってきた。




 真球状の鉄球も作り放題なので超高精度なベアリングとかも作れちゃう。


 そのせいでめちゃくちゃよく回るハンドスピナーが出来てしまった。





 ちなみに伝説の剣は銭湯の入口の正面に刺さったまま放置してある。

 ちゃんと周りを岩場っぽくして、抜けたら勇者!的な雰囲気にしてみた。


 我ながらいい感じ。


 壁で囲った外側は相変わらずの森だけど。


 そろそろ外も1回見に行ってみるか。




「ガサガサッ……」




 おん?今なにか居たようなきが。


 獣とかだとヤバいな、やっぱり探検やめるか。


 よし、やめよう、帰って寝よう。


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