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肉増し編、12 次回からはピアノのレッスンが加わる 4歳 1977年4月18日

皆様、長らくお待たせしました。

 「先生、次回からはピアノのレッスンもしていただけますか?」


 月日は流れて4歳のある日、歌のレッスン中に僕は先生が弾いているピアノを指さして言った。


 「三花ちゃん、急にどうしたんだい?ピアノに興味があるのかい?」

 「はい。是非とも私も弾ける様になりたいと思います。」

 「三花ちゃん、ピアノは弾いた事あるかい?」

 「いいえ。ありません。でも次回の歌の練習時の合間にでもお願いします。」

僕の申し出に先生は最初驚いたが、心良く引き受けてくれた。


 「三花ちゃんの気持ちは分かったよ。では次回はピアノの基礎を教えようね。」

 「はい。ありがとうございます。」


 僕のお願いを聞いてくださり、次回からピアノのレッスンの時間も加わった。

それから、歌のレッスンの続きをした。

レッスン曲は逆行転生して来た僕にとって過去の曲で、先生が作詞、作曲された雄大で温かみのある曲調と歌詞で思わず懐かしさのあまり涙が出そうになる。


 「三花ちゃん、目頭が赤いけど大丈夫かい?」

等と何度も心配された事があった。


 「いいえ、先生の曲の歌詞の意味や曲を聴いて感動したんです。」

 「そうかい?ありがとう。三花ちゃん、歌詞の意味も分かるのかい?」

 「はい。多分こうかな?程度には。人気曲になる理由も分かりますね。」

 僕は先生の曲に対する素直な意見を述べた。


 「三花ちゃんはただ歌うだけではなく、その曲の歌詞の意味を理解しているんだね?」

 「はい。せっかくの曲ですから歌詞の意味を理解しようと心がけています。」

 「素晴らしいよ。三花ちゃん。小さいながらも良く考えてるね。良い心がけだよ。」

 先生は褒めて来る。


 始めはただの親戚付き合いの一環としての歌のレッスンだったが、将来を見越してもっと色々な曲を教えたいと思う様になったと、この時の先生の心情をのちに教えてもらった。


 ピピピ・・・。ピピピ・・・。ピピピ・・・。


 「ああ、もう終了の時間だね。三花ちゃん、次回はピアノの弾き方から教えてあげるからね。」

先生は楽譜を鞄に片付けながら言った。


 「はい。お願いします。先生、ありがとうございました。」

ペコリと僕はお辞儀をしてから、レッスンの時間が終わったのでただの親戚のおじさんと姪と言う感じに戻り、お父様とお母様が来るのを待った。


 「2人ともお疲れ様。今日の三花の調子はどうだったかい?」

 「三花ちゃん。〇〇さん、お疲れ様。三花ちゃん、喉の調子はどう?」

レッスンの終了時間に合わせてお父様とお母様が来て僕達にねぎらいの言葉と2杯の水を持ってきた。


 「ありがとう。義姉さん。」

 「どうしたしまして。」

 そして差し出されたコップの水を飲んで先生が、


 「兄さん、義姉さん。次回から三花ちゃんにピアノを教えるよ。」

 「え?三花にピアノを教えてくれるのかい?実は以前から興味を持っていたらしいんだ。

時々、机や床の上で両手で指を動かして何かを弾いてるそぶりがあるんだ。」

 「あら、それなら私も見た事があるわよ。三花ちゃんが鼻歌を歌いながら何かを弾いてる仕草をね。」


 叔父さんとお父様、お母様が何やら話している。

聞こえた限りではどうやら僕は無意識に、鼻歌を歌いながら鍵盤をたたく仕草をする事があり、たまに目撃されているという事だった。


 「三花ちゃん、叔父さんにどういった曲を弾いてるか教えてくれないかな?今後のレッスンの参考にするからさ。」

 「叔父様のピアノを弾く真似をしているだけですよ。指の動きもデタラメなので適当です。」

 「でも鼻歌を歌ってるんでしょ?」

 「無意識でしょうから、自分ではどの様な曲かは分かりませんよ。しいて言うなら、叔父様の曲と言う事でしょうかね?」


 僕は叔父さんに曲の事を聞かれたが、実際問題自分でもどういった曲までは自分では分からないので素直にそう答えた。


 「まあ、三花ちゃんの言い分は分かったよ。では約束通り次回はピアノの練習もしようね。」

 「はい。ありがとうございます。お父様。お母様。叔父様。私はこれで失礼致しますね。」


 僕はそう言い、防音室から退出して自分の部屋に戻った。


 「ふ~!危ない。危ない。」

 どうやら無意識の内に鼻歌が出てたらしい。

今後は気を付けないといけないなと思いながら、着替えの下着とパジャマを準備しながらお母様と一緒にお風呂に入る時間が来るのを今か。今かと待った。

 


 



 

 

皆様、次回以降どの様なエピソードが読みたいですか?

是非とも率直な意見。ご感想をお待ちしております。

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