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少し暗めの照明で照らされて薄暗く、大きさは学校の教室を2部屋分ぐらいの広さだろうか。
その部屋は和洋折衷を悪い方向に進化暴走させたような場所だった。
例えば、十字架があれば、神棚もあり。
魔方陣もあれば五芒星もあり。
マントラもあれば、ただただ不気味な闇の絵などもある。
宗教や信仰といったものをあるだけ集めて一部屋にまとめたといったら解りやすいかもしれない。
そんな場所で、思い思いの格好でさまざまな儀式を行っている人々が居た。
その中で、斎服を着た年老いた神主が、事務作業をしていた。
彼はパソコンの画面のチェックを終えると、周りを見回しながら、
「この部屋はいつ来ても、落ち着かぬな」
と一人洩らす。
「それはしょうがないかと思われます」
近くで作業一段落させたリヤサ姿の若い神父がそれに答える。
「それでも、この混沌としたさまを見るとだな……」
「われわれには決定的に人員が不足しています。宗教、信仰、その他の雑多なものを考慮するよゆうなどないのですから」
神父も不本意である事を言葉の端々ににじませながら答えている。
彼も、周りで行われてる儀式の中には、神を冒涜する許されざるものがあるのに気づいているのだ。
「人員の増員は難しそうか?」
「強制と言う手段が封じられている我々には幸運を待つよりありません。人材を選り好みするようならなおさらです」
彼らの話を割るように、
「全プレイヤーの登録が完了しました」
遠くで作業をしていたシャーマンの姿の女性が声をあげる。
「そうか、解った。作業を続けてください」
神父は大きめの声を上げてそれに答る。
「人柱の準備は終わったか。これもそうだが、同じものを呼ぶのに幾つもの言葉があるのもどうにかならんものか?」
「言霊とかは東洋の文化の色合いが強かったと思いますが……。術法で言葉の壁だけでも越えられるのですから、それで満足すべきかと」
彼らは部屋の四方に飾られた石(何らかの意味はあるらしい)に目を向ける。
「システム・フェーズ2に正常に移行しました」
先ほどのシャマンの女性が報告を行う。
「これで、何とか今回の進攻も収拾の目処はついたか」
「はい、ですがこのごろ特に回数が増えているのが気になります」
「そのとおりではあるが、対処療法しかない我々にはな……」
神主のパソコンの画面には、とあるHPの
『All the entry completion.
Game start!』
という一文が表示されていた。




