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○地獄八景亡者戯◉ラウンド8

「いや〜この一週間楽しかったな。これ地獄旅行の元は十分取れたと思うなぁ、清さんよ」

「あのアメノウズメ嬢の踊りで康成(やすなり)殿の鼻の下の長かったこと面白かったぜ」

「ごっほん!言うでない言うでない、また女子たちからの評判が落ちるではないか」

「おい、そろそろ地獄の門が開きそうだぜ」ツキノワが人の流れを見て気がついたようであった。他の亡者たちは我先へと門をくぐって行くと晴明たち一行も最後に門をくぐった。

 そこには閻魔大王との謁見の行列が続いていた。目に並んでいた亡者たちはそれぞれ地獄湯と天国行きとに振り分けられて行く。そして晴明達の番になると誘導の鬼が閻魔にゴニョゴニョと耳打ちをすると

「よしそこの御宝印(ごほういん)を使うてここにきたものはこれより地獄の試練巡ってもらうぞ」

 怖い顔がさらに凄い形相となった。

「すごい顔だね。さすが閻魔様だ」こう出なくっちゃね。喜八、清六は手を叩いてにやけていると閻魔はさらに怒り

「余裕を持てるのはここまでだぞ。まずはあの針の山を越えるんだ」目の前には剣山を並べたような坂道が続いていた。

 ツキノワが「俺の足の裏は特別分厚くできている。俺が女子士達を背負って登るから野郎どもは晴明任せたぜ」

 と言うとタマモを肩車、お糸を背負い、茜と葵は肩に担ぐと針を踏みつけ山を登って行くと晴明はツキノワが踏んで平らになった針山の同じところを踏みながら他のものにも真似るように言いいながら登って行った。

 案内の鬼達は楽々登って行くツキノワたちに驚き閻魔に報告をすると

「うむ〜忌々しいものたちだな。次の血の池地獄では目にモノ見せてやるぞ」と唸った。

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