見せあい3
「この〈以心伝心〉というのは?」
「それはけっこう便利だよ。フレンドのログイン状態がわかるようになるスキル」
「いいっすね!ほぼ必須みたいな感じじゃないっすか?」
「わかる。けどどうやったら獲得できるんだろうね?私は運よくランダムで取れたけど」
「フレンド関係のスキルなら、フレンドとの会話を一定以上行うとか一定以上行動するとかそんな感じじゃないっすか?あとはフレンドリストから送れるメッセージとか」
「あ、確かにありそうです。後で試してみましょう」
〈以心伝心〉はゲームするうえでほぼ必須みたいなスキルだと思うので、獲得条件が厳しく設定されているということはないと思う。
リーゼにも教えたいし、検証する時は私も一緒に行動させてもらおう。
「他に気になるスキルはある?」
「いえ、他の二つはなんとなくわかります。〈会心〉は急所に当たりやすいとか急所に当てたときにより効果があるとかではないですか?」
「後者だね。急所がどこかは明記されてないけど」
「大体の場合は頭や心臓付近ではないですか?まだ試していないんですよね?」
あ、やっぱりカリストもそう思うか。
私も本当なら試したいんだけど、そこら辺にいる敵だとステータスに差があり過ぎてどこにあてても倒しちゃうと思うんだよね。
だからもし検証するなら現状最前線のワイバーンたちのところまで行かないといけない。それも通常よりレベルの高い空の上のワイバーンの元まで。
そしてそこまでしても得るものが〈会心〉の効果検証以外にないんだよね。微量のステータスくらい?それも今後しようと思っていることで解決する見込みがあるし。
あ、〈会心〉の検証もその時に一緒にやればいいか?
でもなぁ、あれってアンデッドでしょ?急所とかあるのかな。普通にワンパンして周回しようと思ってた。
「何か手伝えることはありますか?」
「いや、大丈夫」
「そうですか。何かあったら言ってくださいね」
「うん、ありがと」
「こっちの〈馬術〉は馬に乗るときに補正が入るスキルっすか?」
「そうだね。でも範囲がかなり広くて、馬じゃなくても生物に乗ったら何でも反応するみたい」
「汎用性は高そうっす」
うん、汎用性だけはある。でもよくよく考えると乗る生物って〈使役〉でテイムしないとだろうから、実際のところは考えているより狭くなるはずだ。町中で乗る用の馬とか見た記憶ないし。馬車を曳いているのは見たことあるけど、あれもNPCの財産だろうからそう簡単に手に入らないだろう。
ならばそこら辺にいるモンスターをテイムしたほうが、よっぽど安くすむ。少なくとも現状では無用の長物になりそうだ。




