砲塔をください
お姉さんにお礼を言ってお店を去り、やってきたのはゴンデスさんの営んでいる鍛冶屋さんだ。
なぜやってきたのかというと、それはイベントの最中勘九郎が教えてくれたハイ〇ット・フ〇バーストのためである。
私はあれをこのゲームで使いたいのだ。だって格好いいから。だが魔法で砲塔は作り出せない。色が限られ過ぎているし、その限られた色で作ると全く美しくない。それは私的に認められない。
なのでゴンデスさんに頼んで砲塔を作ってもらおうというわけ。装備のメンテナンスもお願いしようと思っていたしちょうどいい。
「こんにちはー」
「あいよ!っと嬢ちゃんか、久しぶりだな。メンテナンスか?」
「それもあるけど、作ってほしいものもあって」
「おう、言ってみてくれや」
久しぶりに脱いだ装備を渡しながら、ハイ〇ット・フ〇バーストに使えそうな砲塔について話す。どうせならオリジナリティーも出したいので、あらかじめ考えておいたデザイン案も一緒に見せた。
「ほー。こっから光線?がでるのか」
「うん。でも光線は私が魔法で出せるから、親方にはこの外装だけ作ってほしい。素材は私が取ってくるから」
「それくらいなら構わんぜ。いま使えそうな素材のリストを書くからちょっと待ってろ」
そう言った親方が何かしらを紙に書き始めて3分ほど、見せてくれたリストには見たことのない鉱石が3種類ほどある。
「こいつらを頼む。ラン・ルーツ・ペジオのからしばらく歩けばつく鉱山で全部とれるからな」
ラン・ルーツ・ペジオ……ラン・ルーツ・ペジオ?どこだっけ。聞いた記憶はあるんだけど。
「大丈夫か?」
「親方、ラン・ルーツ・ペジオってどこだっけ」
「ん?あぁ、お前さんらには第3の町と言ったほうがいいか」
あぁ、シモンさんが領主をやっているところか。それなら行ったこともあるし問題なさそうだ。
あと久しぶりにあの町で売っていた焼き鳥を食べよう。このゲームの中だと一番おいしいかもしれない。
「それなら大丈夫。明後日までには持ってくるよ」
「あいよ。それじゃあ装備のメンテナンスを済ませるから、少し待っていてくれ。30分くらいだ」
「はーい」
よかったー短い時間でメンテナンスが終わって。わたしってほかの装備を持っていないから、白袴シリーズをなくしたら初心者装備なんだよね。この時期にそれは少し恥ずかしい。
あと今日の15時には第2陣が入ってくるから、初心者装備だと周りの人に勘違いさせちゃうかもしれないし。それは少し申し訳ない。




