〈龍角〉
「はい。龍の角かしら?」
「わかるの?」
「龍の角は形状が独特なの。わかる人なら見たらすぐにわかるわ。ただ色は初めて見る色ね」
お姉さんから受け取った鏡に顔を移すと、額と髪の生え際あたりにちょうど2本角らしきものが生えている。
形としては螺旋状になっていて、龍の角というより鬼の角に見えた。それが2本外側に向かって生えている
もともと生えていた〈枝角〉は側頭部から上に向かって生えているので、〈龍角〉とは干渉しない。
長さとしては手のひらくらいか。それにしてはずいぶんと重く感じる。きっとファンタジーらしい超物質によって作られているのだろう。それが自分の頭にあると思うと多少不安だが、ゲームなのだから気にしなくてもいいか。
軽くたたいてみるとゴンゴンと鉄をたたいたような音がする。小さいがかなりの強度を持っているのだろう。元々あった〈枝角〉とは比較にならないほど硬い。
色は白を基調に、時々差し色のように薄い蒼色とほんのり紫がかった黄色が入っている。この〈龍角〉を持っていたのが【嵐龍】であったことから想像するに、白が風の色で薄い蒼色が雨、紫がかった黄色は雷の色だろう。
まさしく角で嵐を表現しているといえるのではないだろうか。
総評。かっこいい。
どんどん精霊からなにかへ進化?退化?している気がするが、格好いいので万事問題なし。
「ありがとう」
「いいものを見せてもらったから大丈夫よ。この後はどうするの?」
「ガチャする」
「ガチャ……?」
頭に?をはやしたお姉さんに鏡を返して、メッセージから報酬を受け取る。ランダムスキルポーションが5個にステータスボーナスポーションは知力を3つ。これで知力ステータスは合計834に。
さて、メインのランダムスキルポーション。虹色で正直あまり口に入れたくない色をしている。
匂いを嗅いでみれば濃厚なブドウの香り。脳みそがバグりそう。
「それがガチャ?」
「うん。ランダムスキルポーションって言って、ランダムなスキルを獲得できる」
「……私は何も聞いていないわ。ちょっと奥で仕事してくるわね」
「うん」
頭を押さえながら奥へと駆け込んでいくお姉さんを横目に、まず一回目のガチャ。
味は匂いと同じようにブドウの味だ。ほんのり甘くて高級な感じ。口に残らなくて後味もいいし、いくらでも飲めそう。ジュースとしてこれがあったら間違いなく大量に買ってる。
さて、結果は?
≪〈会心〉が獲得できます。獲得しますか?≫
よさげ。獲得しますよっと。




