デギダ!!
「真水に細かく砕いた魔力草をドサーってします!」
「はいドサ~」
「これで5分くらい待てば完成です!」
「ぱちぱち」
まとめると、砕いて水に入れて5分待つだけか。すごいお手軽だね。
でも作ってるのは初級だしこんなものなのかも。もっと強いポーションになると作業が増えたり時間がかかったりするのかな。
で5分待った。
鍋の中の水は魔力草が溶けた色か、淡い青色に変化している。
匂いはいつも使っているポーションと変わらない。量が多いからか沸騰してるからか、少しだけ鼻につんと来るかなって言うのは感じるけど。
「これでポーションは完成です!あとは容器に移したら師匠もよく知るようなポーションになります!」
「……うん?容器は?」
シャーリーは容器に移したら完成って言うけど、その容器はどこ?広げてある見習い錬金術師キットにはないし、今から作れるようなものでもないよ?
「大丈夫です!てりゃ!」
「え」
何が大丈夫かわからないまま、シャーリーが鍋を掴んで思いっきり中身をぶちまける。
すると不思議なことに、ぶちまけられたポーションが光に包まれ10本ほどのポーションになっているではないか。
「なんぞこれは」
「出来上がったポーションを砂の上に放り投げたら勝手に容器が作られてポーションになるんです!不思議ですよね!」
「バグでは??」
どう考えてもおかしいと思うのだが。
「錬金術師はみんなこうして作ってますよ!作業場にもでっかい砂場がありますし、最後はそこにみんなぶちまけるんです!」
仕様かい。もうちょいやりようはなかったのか?いや、ポーションを作るたびに毎回容器を造っていては時間がかかると考えた運営のやさしさか?絵面が面白いだけでは。
【道具】低級MPポーション
MPを100回復するポーション。過剰摂取は体調不良を引き起こすので注意。
〈鑑別〉300G
鑑定してみてもちゃんとできてるわ。不思議だ。
でもちゃんとできてるし……よし。ちょっとお願いさせてもらおう。
「シャーリー、このポーション沢山作れる?最終日までになるべくたくさんほしいんだけど」
「大丈夫です!100本でも200本でも作りますよ!」
「ありがとう。お礼は魔法を教えるのでいい?」
「むしろ師匠はいいんですか?そんな簡単に教えちゃっても」
別にこのゲームで一番強い!とか目指してやってるわけじゃないからね。私がこのゲームをしてるのは戦いたいのといろんな魔法が見たいからってだけだし、教えることに抵抗はない。
「大丈夫。ポーションのお礼だしね。じゃんじゃん聞いてきてよ」
「わかりました!それならぜひお願いします!」




