創ってみよう2
「それで魔法の創り方なんだけどね。魔法は魔法に使う特殊な文字を使って作ることができるの」
「その文字はどうやって知るんですか?」
「私の場合はお世話になってる錬金術師のお姉さんからもらった本かな。そこに魔法とは何かみたいなことも含めて説明があったはず。他の人は知らないけど、大体の人は冒険者ギルドの講習会で習っていたはず」
ちなみに講習会のことを知ったのはリーゼの配信を見たから。私自身は参加していないので詳しいことは知らないけど、見た限りだと一回の講習で50人程が同じ部屋に会していた。
かかった時間は約30分ほど。説明されていたのはMPを使って魔法が発動できることと詠唱が長ければ長いほど効果が強まる事、それと魔法文字。
ポーションによる抜け道とかは説明されてなかったので、講習会で教えることは本当に基本的なことだけなんだろう。それで興味を持ってくれたら私のようにお姉さんから教本をもらったりしてさらに知っていく。
そう考えると私は幸運だった。お姉さんのおかげで最初から抜け道について知れたし、ポーションも潤沢に入手できた。初めて魔法を使う時は心配してついてきてくれたし。
このイベントが終わったら何かお礼でもした方がいいかな。今までしたことないし。あの喫茶店にでも行こうか。見た目も楽しいし喜んでくれるはずだ。
「その文字ってここでも調べられるんですか?その本も持ち込みできてないですよね?」
「それは大丈夫。私の創った魔法にほとんどの文字は含まれてるから、そこから抜き出して教えてあげるよ」
「ありがとうございます!あれ、でもほとんどってことは全部ある訳じゃないんですか?」
「うん、でも大丈夫。これ見て。この模様」
そういいながら目の前に出すのは放置されていた見習い錬金術師セットに含まれていたすり鉢。外側には一見意味不明な模様も書かれている。
「この外側の模様ですか?」
「そう。これ、魔法に使う文字だと思うよ。多分『すりつぶれやすくなりますように』って書いてる」
「え、これがそうだったんですか!?このダサい模様が!?」
ダサい?え、格好よくない?意味不明な感じがあって格好いいと思うんだけど。これを作った人も格好いいと思っているはず。そうじゃなかったらもっときっちりした文字で書いているはずだ。こんなに崩して書く必要はない。
おかげで読みにくくなっているのだから、これはただの文としてだけでなくデザインとして意図的に崩されているのは明白だ。
「・・・そういうわけだから、私の魔法と見習い錬金術師セットに含まれている文字を集めたら全部揃うはず。創りたい魔法は考えた?」
「まだです!最初ならどれくらいの文字数の魔法にしたらいいですかね?」
「私もわからないけど、8字くらいじゃない?」
「それじゃあ、そのあたりで考えてみます!」




