創ってみよう1
放置していた錬金セットの下へ帰ってきたので、どれくらい水がたまったかと確認してみてたのだが。
「まだまだかかりそう」
「あと1時間もすれば量自体は確保できると思います!」
「それじゃあその間に魔法の創り方を教えるね」
「お願いします!師匠!」
師匠!いい響きじゃないか。そこまで言うならしょうがない、だれにでも自慢できるような魔法を教えてしんぜよう。あ、最終的に創るのは自分でやってもらうけどね。詠唱を考えたりちょくちょく手伝うくらいがせいぜいかな。
「それじゃあ、まず質問なんだけど。魔法についてどのくらい知ってる?詠唱のこととか」
「何にも知りません!」
「それじゃあそこから、と言いたいんだけど。私も何を説明すればいいかわかんないから、わからないことがあったら聞いて?とりあえず詠唱については説明するから」
「わかりました!よろしくお願いします!」
私も魔法のことを全部理解しているってわけじゃないから、教えられることには限度がある。なので基本的なことを教えたら、あとは魔法を実際に創ってもらう感じになるだろう。
長々と説明しても実際に試さなかったら楽しくないしね。むしろ逆に疲れるだけだ。それなら基本的なことを教えたら、失敗前提で試した方が楽しいはず。
もっとも、失敗しそうなら私が手をいれてどうにかできると思うけど。最初くらいは成功したほうが楽しいでしょ。一回も失敗したことのない私が言うようなことじゃないと思うけどさ。
「まず詠唱について。詠唱ってのはイコール魔法。詠唱がそのまま魔法になるから、あんまり長いと戦闘中は使いにくいかも。錬金する時に使うとかなら長くてもいいかもね」
「それじゃあ、基本的に短いほうがいいんですか?」
「いや、ここが難しいところなんだけど、魔法って詠唱が長ければ長いほど効果が上がるんだよ。例えば『火を灯せ』と『大きな火を灯せ』だったら後者の方が大きくなるね。それに大きさだけじゃなく持続時間も伸びると思う。詠唱自体が長くなっているから」
「詠唱をよく考えるのが大事ってことですか?」
「そうだね。長いと魔法を創るのも難しくなるし、なるべく短いかつ具体的な詠唱を考えるのがいいかも」
「参考にしたいんですけど、師匠が巨イカに使っていた魔法を見せてもらう事ってできますか?」
「いーよ。はい。あ、他の誰にもこの魔法のことは言わないでね。イベントが終わって一週間くらいたつまでは黙っていてほしいかも」
「わかりました!」
まだアカツキさんに情報を売ってないからね。一週間もあればその間に捕まえて情報を売れるはずだ。




