ポーションづくり3
「はい!掘り終わったので鍋を置いて加熱します!」
「どうやって加熱するの?火を置く場所なんてないけど」
「・・・はい!ビーカーをどうぞ!」
で、凸を反対にしたような穴が完成したので、その一番下にバーナーをセット。その上に鍋を置く。
「このバーナーってどう火をつけるの?」
「模様の部分に触れるとMPを吸収するんです!その吸ったMPによって燃焼時間は変化します!MPを1消費するごとに大体5分ですね!」
「シャーリーのMPは?」
「20もありません!」
「足りる?」
「多分無理です!貸してください!」
「返す手段なんてないでしょ。あげるよ。私MPは1,000近くあるから」
「1,000!?」
変な顔になってしまったシャーリーを横目に、穴の底にあるバーナーに手を当てる。どこにあてればいいのかわからないので全体を覆うように手で包み込んだのだが、模様の一部分、右手の手のひら部分と重なっている場所から何かが吸われる感覚があった。
というか、聞き忘れたんだけどどれだけ手を当てていればいいんだ?
「シャーリー。これいつまで手を当てていればいい?」
「はっ!えっと、確か1秒でMPの1割を吸収するはずです!」
「早く言ってよ!」
慌ててバーナーから手を放す。詳しく数えてはいないけど、おそらく30秒以上あてていた。
手を離すと同時に、バーナーの先端から火が噴き出す。ほんのり青みがかった色の炎だ。ふつうではなさそうだけど、シャーリーが何も言わない当たりこれが普通らしい。摩訶不思議。
「勉強が得意なシャーリーに問題があります」
「はい!」
「1,100から1割を30回引いて全部足してください」
「はい!」
シャーリーが計算している間、出したまま放置されている錬金術師セットに書かれている魔法文字を観察する。もしここに私がまだ使っていない文字があれば、ここから抜き出して新しい魔法を創れるかもしれない。
それこそ昼前に創ろうと思っていた海中で魔法を唱えられるような魔法とか。
「ルピナスさん!できました!」
「ありがと」
声をかけられたので背後を見る。するとびっくり。砂浜に大量のひっ算が残っていた。
「全部足したら大体1,050になりました!」
「バーナーの燃える分数にすると?」
「えっと、1,050かける5なので・・・5,250です!」
「時間にしたら?」
「割る60して・・・87時間です!87時間!?」
「まじ?」
「まじです!」
「イベント終わりまで燃えるね・・・」
「花火みたいでちょうどいいんじゃないですか?夏ですし!」
「これじゃあ花火じゃなくただの火だよ・・・何なら非だし」
「へ?」
「何でもない」




