VR事情
島の中心、一番樹が大きい場所についた。さっきは50mくらいかな~なんて思っていたがとんでもない。近くで改めて測ってみると、おそらく80m近くあるはず。
80mと言えば、針葉樹の一種類であるセコイアが確か80mかそれ以上まで成長するはずだ。
なんで知っているかというと、世界で一番高い樹と同じ種類の樹木だからである。ちなみにアメリカのカリフォルニア州にあって、『ハイペリオン』と名付けられていた。高さ150m近くあったはず。
名前がかっこいいよね。『ハイペリオン』の名前は古代ギリシャ神話に登場する『ヒュペリオン』が由来になっているらしい。太陽神らしく、英語読みがハイペリオンなんだそうだ。
ちなみにどう測ったかというと、それはもう体を使ってである。小さいころに家の柱に傷をつけて身長を測っていた時のごとく、頭頂部と樹の接する部分に傷をつけ、飛行し傷の部分に脚を置き、また頭頂部と樹の接する部分に傷をつける。
そんなことを1時間ほど続けた。この時ほど自分の身長が低いことを悲しんだことはない。
いやうそだ。スーパーやコンビニで上の商品が取れなくて背伸びをして頑張っている姿を店員さんに週3くらいで見られている。ちゃんと毎回悲しい。というか恥ずかしい。
いやでも店員も性格が悪くない?かなりの高頻度で来店してるんだから、そろそろ覚えて先に手を貸してくれてもいいと思うんだけど。・・・さすがにわがままか。でも背伸びする私を見てニコニコするのはやめてほしい。恥ずかしいから。
木のてっぺんに生い茂った葉の中から外を見る。事前に虫がいないことは確認済みだ。魔法で樹全体を洗浄した。これでまだいるならそれはもうそういう運命だ。
涼しい。木の葉で日の光はさえぎられるし、時々葉っぱの間を抜けて通ってくる風も心地いい。お昼寝したくなってしまう。しないけど。
VR内での睡眠は危険なのだ。私も詳しく理解してるわけじゃないけど、VR内に入り込んでいる時点で脳は稼働し続けるから、その状態で休憩をとると働きがおかしくなり云々かんぬん。
あと単純にお手洗いがね。VR中だと尿意を感じにくいから、漏らしてしまう人がかなり多い。VRゲームをしてる人でおもらししたことない人は100人いたら10人くらいだと思う。
私?私は失敗から学べるので、家におむつが大量にスタックしてありますけど。ふふ、怖いか?
実際VRゲームをするうえでおむつは必須だよ。ゲームによっては時間加速っていう機能があって、ゲームの中と現実だと時間の流れが違うっていう事もあるから、やりすぎると尿意を感じ取れなくなっちゃう危険性がある。そんな時こそおむつだ。最初から漏らしていいなら怖くない。
どんなイケメンも美女も、VRでゲームをしているときは9割おむつだ。そう考えてみると笑えて来るな。




