表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Original magic online ~固有の魔法で世界を冒険する~  作者: あるにゃとら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

128/136

泳ぎ

 とうとうこいつを着る時が来た。できれば着たくなかったしこれから先も一生着たくないが、ゲームだし、必要だし、周りに誰もいないから着るのだ。


 そう、子供にしか許されないこの水着を。



【装備】スクール水着  耐久+10、知力、精神力+30

どこか懐かしさを感じさせる水着。布が薄く、攻撃には注意しなければならない。真ん中に大きく『るぴなす』と書かれている。



 はい。これを装備したくないと思う私の気持ちをわかっていただけるだろうか。二十歳超えてるんだよこっちは。許されないだろう、私が着るのは。

 体型的に妙にしっくりくるのが腹立たしい。まったく。


「くすぐったい?」


 装備をスク水だけにして海に脚を入れる。指の間に入り込んでくる砂粒のせいで少しくすぐったい。


 さらに歩いて腰あたりまでつかると、足裏の感触が変わった。柔らかいクッションでも踏んでいるような感覚だ。海水の温度が冷たすぎずちょうどいいのも相まって気持ちいい。

 潮風の匂い、押し寄せる波、雑音のない自然に近い場所特有の静けさも相まって動く余力を奪われてしまう。もう少し、このままで。仮想とはいえ初めての海なんだし、もうすこしゆったりしていてもいいでしょ。


 特に時間を図っていたわけではないけど、10分もすれば満足した。そもそもまだ泳いですらいないのだ。

 まぁ泳ぎ自体は何とかなるだろう。学生時代に授業で泳いだプール以来の水泳ではあるが、人並み程度には泳げていた。


 膝を曲げ、力を入れて踏み出す。初めは泳ぐだけだ。潜るのは慣れてから。

 少し怖いけど、見えないと困るので目を開ける。異物感とぼやけた視界が気持ち悪いけど仕方ない。1分もすれば多少はましになった。下を見ると大量の砂におそらく小魚のものと思われる骨。それと少し遠くに紫がかった色のぶよぶよした何か。


 足をバタバタさせながら何かに近づく。泳ぎ方は適当だ。誰かに評価されるわけじゃないのだから適当でいいだろう。ステータスのおかげでかなりの速さがあるし。


 すぐに近くにこれたので見てみても、まったく何かわからない。視界がぼやけてるせいか、〈鑑定〉もうまく機能しないし。仕方ないので一度顔を上げる。


「ブハッ!」


 あぁ、よく見える。目に入った水が気持ち悪い、後で何か対策を立てないと。それに仕方ないことだけど、鼻や口に入ってくる水が鬱陶しい。水から上がった瞬間は気持ちいいんだけどね。


 とりあえず泳ぎ自体に問題はなさそうだ。ちゃんと進めたし、何ならこちらの方が泳ぎやすいくらい。息も問題ないし。何も苦しくなかった。


「ん?」


 息が問題ない?学生以降全く運動をしていなくて外にもほとんど出ていない私が、ステータスがあるとはいえ数分泳いでも息が続くのか?


 もしや、ここでも私に楽をさせてくれるのか。〈魔力体〉。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やはりスクール水着でしたか…しかも「るぴなす」とは通すぎない? ある意味でさーばーが別でよかったと言うべきでは?一緒だったら最悪壊れてただろうし(誰がとは言わない)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ