第124話 初等部二年の始まり
水の1の月、1の週の水の日。
初等部の二年に進級して三日目。
今年の一組は三十二名。
去年よりちょっと増えている。
そして新たな一組では、十人くらいが去年は二組にいた子供だ。
地方の学院では【身体強化】を習得できなかったが、この一年で【身体強化】ともう一つの【神の奇跡】を習得することに成功した、王都に来てから大きく伸びた子供。
逆に去年一組にいた子供のうち、七~八人くらいが二組に落ちた。
初等部の一年で、【爆炎】も【癒し】も習得できなかったからだ。
今一組にいる子供たちは【身体強化】以外に、【爆炎】か【癒し】のどちらかが使える子供。
そうして、二年では新たな【神の奇跡】の習得を目指すことになる。
ちなみに、一年の時に習得できなかった【神の奇跡】を、二年で習得してはいけないかと言うと、そんなことはない。
【爆炎】が習得できなかったから、二年では【爆炎】を習得するぜ!というのも認められている。
ただ、どうやら【神の奇跡】には、使用者との相性というのもあるらしい。
相性の悪い【神の奇跡】は、いくらやっても習得できない。
絶対に習得できない、と言う訳ではないようだが。
つまり、いつまでも一つの【神の奇跡】にこだわり、相性が悪いのに延々とそれだけをやっていると、他がちっとも習得できない。
なので、いろいろ試してみる方がいいとされている。
だが、たとえ相性の良い【神の奇跡】でも、習得には半年くらいがかかる。
去年習得を目指しながら習得に至らなかった【神の奇跡】については、相性が悪かったと諦めて別の【神の奇跡】に取り組んだ方がいいだろう、と担任のコリーナに言われた。
まあ、その助言が関係するのは今年二組に落ちた子供だろうけど。
今一組にいる子供でも、今後そうした判断が必要になることもあるだろうと教えてくれたようだ。
相性が良いか悪いかは、やってみないことには分からない。
一年やって習得できなければ、「ああ、相性が悪いんだね」という判断になる。
去年ミカとリムリーシェに来た指示も、あくまで「習得できるなら習得しなさい」ということのようだ。
相性が悪いのに延々とやらせて、とにかく覚えろ、というものではないらしい。
たとえそうであっても「ちょっと口を出し過ぎじゃね?」と思わなくはないが……。
初等部の二年になり、新たに提示された【神の奇跡】は【吹雪】、【戦意高揚】、【豊穣】の三つ。
すべて、名前を聞けばどんな効果なのか想像がつく。
だが、ミカが意外だったのは、【豊穣】という戦とは関係のない【神の奇跡】が入っていたことだ。
皆は勿論、そんな【神の奇跡】はいらない、と見向きもしなかったが。
一番人気は【吹雪】だ。
毎年、これが一番らしい。
効果は説明するまでもなく、一定の範囲に吹雪を起こし、凍てつかせる。
そして、次に選ばれるのが【戦意高揚】。
これは自分ではなく、周囲の者に効果がある所謂バフだ。
単に気持ちが高揚するというだけではなく、若干の身体強化の効果もあるらしい。
一割二割増し程度の本当に微々たるものだが、魔力がなければ身体強化の経験などある訳ないので、一般の兵士や騎士たちに大変喜ばれる。
また、少しの体力回復効果もあるとのことだ。
この【神の奇跡】は、リーダーとして上に立つ者に持っていてもらいたい【神の奇跡】と考えられている。
ただ、習得には時間がかかるし、相性の問題もある。
なので、実際はあまり持っている者はいないらしい。
最後に【豊穣】。
言うまでもなく、戦場ではまったく役に立たない。
土地を豊かにし、収穫を増やす。
それだけ。
毎年、この【神の奇跡】を選ぶ学院生はほぼ皆無である。
では、なぜ学院で教えるのか?
それは、後からでも習得してもらえれば、と教えているらしい。
なので、この【神の奇跡】の呪文はすべての学院生に教えられる。
それでも誰も習得しようとしませんけど。
(そりゃ、習得難度のことを考えれば、貴重な一枠を【豊穣】に使う訳ねえわな。)
【豊穣】の【神の奇跡】を持つ者は、宮廷魔法院やお役人コースで役に立つ。
毎年、春先に国中を回ってこの【神の奇跡】をかけて回るのだ。
【豊穣】をかけた土地と、かけていない土地では収穫量に明らかな差があり、数少ない習得者が毎年「ひいこら」言いながら巡っているらしい。
なので、習得しておくと退役後に好待遇でお役人に迎えられる、という訳だ。
そんな好条件をつけてすら、誰も見向きもしない【豊穣】って…………と少々哀れに思う。
まあ、子供に収穫量を増やす重要性は中々理解し難いかもしれない。
何より、「自分が習得しなくたって、誰かが習得するだろ?」と皆が思っているのだ。
退役後のことまで考える子供があまりいない、というのもあるだろうが。
レーヴタイン組の皆は当然一組だ。
初等部の一年のうちに、【爆炎】と【癒し】の両方を習得した者は他にいない。
そして、そんなレーヴタイン組の皆に、どこかから習得の指示が出た。
「――――以上の者は、【吹雪】の習得を優先してください。 他の皆さんはどの【神の奇跡】を習得するか、よく考えてください。」
コリーナに名前を呼ばれ、【吹雪】の習得を指示されたレーヴタイン組の皆が微妙な顔になる。
「……まあ、この中なら【吹雪】かなって思ってたから、いいんだけどさ。」
「そ、そうね。」
メサーライトとツェシーリアが溜息まじりに言う。
習得そのものより、指示されたという重圧に、少々思う所があるようだ。
「それとリムリーシェさんには【吹雪】の後に、できれば【戦意高揚】も習得するようにと指示が出ています。」
コリーナにそう言われたリムリーシェが、更に微妙な表情になり、ミカの方を見る。
これにはミカも苦笑するしかない。
どこの誰だか知らないが、リムリーシェにリーダーとしての素養も求めているようだ。
合掌……。
「ああ、ミカ君には三つの【神の奇跡】を習得するように指示が出ていますから。 習得の順番は特に問わないそうです。」
「はあ!?」
ミカは思わず、ガタリと椅子鳴らして立ち上がり、コリーナを見る。
リムリーシェに向けていた同情の念が一瞬で吹き飛んだ。
(おいこらちょっと待て! そりゃ、すべて習得するなら順番なんかどうでもいいんだろうけど!)
あまりの無慈悲な指示に、茫然となる。
「全部、ですか……?」
「はい。 ミカ君はとても期待されているようですね。 先生も期待しています。 頑張ってくださいね。」
そう、にっこりと微笑むコリーナが、悪魔に見えた。
(そりゃ、俺の仕様的に習得はできるだろうけどさ! リムリーシェみたいに習得の順番を指定して来ないってことは、本気で全部習得することを前提にしているだろ!)
やってみたけど習得できませんでした、なんて考えていない。
絶対に習得しろと言っている。
順番を指定しないというのは、そういうことだ。
(俺の仕様を知っているなら、そういう指示が出ても理解できるけど。 知らないんだろ? それでこんな指示出すか!?)
あまりの鬼畜っぷりにドン引きである。
相性だってあるのに。…………普通は。
(それでも、皆に同じ指示が出てないだけ、まだ慈悲があるのか……?)
全賭けでの習得なら、やろうと思えばレーヴタイン組の全員が三つの【神の奇跡】を習得することが可能だろう。
ただし、命の危険もあるようなので、そこまでは強制してこなかった。
指示を出している者にも、僅かにでも慈悲の心が残っているのだと信じたい。
ミカが机に突っ伏すと、クレイリアが励ますように声をかける。
「さ、さすがミカです。 すべての【神の奇跡】の習得の指示が出されるなんて、とても期待されているのですね。 こんなの、学院始まって以来なのではないかしら?」
それはそうだろう。
基本的に一つ習得するのにも半年くらいかかるのだから、単純計算で一年半かかる。
すべてで習得期間を短縮し、一つあたり四カ月で習得しても、二年のうちには習得しきれない。
長期休暇があるので、一つの学年で習得に充てられる期間は、厳密にいえば十一カ月だからだ。
(……わざと習得を遅らせてやろうか?)
去年は【癒し】がどうしても欲しかったから、一日で両方を習得してしまったが、今年は特に欲しい【神の奇跡】はない。
最悪、全部取らなくてもいいくらいだ。
若しくは、誰かに呪文だけ教えてもらえれば、それで隠れて習得することも可能。
目立ちすぎてしまったために、こんな無茶な指示が出てくるのなら、少し評価を落として調整した方がいいかもしれない。
「あ。」
ミカはクレイリアの向こう。
窓の外を見て小さく声を上げる。
クレイリアや護衛たちが「何?」とそちらに視線を向けたところで、クレイリアの頬を軽く摘まむ。
「きゃ。」
クレイリアが小さく声を出し、護衛たちが振り返った時には、ミカはもう平然と授業を受けていた。
ミカの八つ当たりに、クレイリアは「むーーっ」と可愛らしく頬を膨らませるのだった。
■■■■■■
水の1の月、3の週の風の日。
ミカは昼休みに、ステッランとブアットレ・ヒードに興じていた。
ブアットレ・ヒードに興味があるのか、十人以上の観客がいる。
ほとんどが女の子だ。
そして、そんな観客に混ざって、なぜか上級生らしき女の子の姿もあった。
そんなに興味があるのか?
「ほう……、そう来るか。」
向かいに座るステッランが、ミカの打った手を見て呟く。
ステッランとは最初に対戦した後も、時々声をかけられて相手をしている。
ミカも、たまになら、とそれを受けていた。
ミカは以前の速攻の攻めではなく、ごく普通のバランス型で遊んでいた。
どうせ昼休みが終われば強制終了なので、適当にやるか、といろいろ試しているのだ。
ステッランが駒を動かし、ミカの番になる。
さて、どうしようかと考えていると、ステッランが話しかけてくる。
「君は、何でもこなすのだな。 苦手なことはないのか?」
「苦手なこと? そりゃいっぱいあるよ。」
ミカがコトンと駒を動かす。
「とても信じられないな。 二年連続ですべての【神の奇跡】を習得してしまっただろう。 それも、たった一日でだ。」
そう。
実はミカは三つの【神の奇跡】を習得した。
指示されて習得するのも癪だったが、何でも持ってて損することはないだろうと習得しておいた。
そういう訳で、現在も学院の伝説を更新中である。
「あー……、まあ、習得に関しては得意な方なのかな。 だからって、苦手なことがない訳ないだろ?」
「普通はそうなんだろうけどな。 君に関しては、苦手なことなんかなさそうだ。」
ステッランはコツコツと駒で机を鳴らし、ミカの駒をコツンと倒す。
そうして、盤上の倒した駒を取り除く。
「……魔法士で、一番すごい人って誰?」
ミカはステッランの駒をコツンと倒し、自分の駒を置き、呟く。
「一番? まあ、普通に考えれば宮廷魔法院の長官かな? ……何をもって一番とするかにもよるが。」
「その人より、僕の方がすごいと思う?」
「まさか。 あー……、ある意味すごいと言えなくもないだろうけど。」
まあ、一日でいくつも習得するのは、確かにすごいかもしれないね。
「じゃあ、僕はまだまだってことさ。」
「比べる相手が長官なのかい? それは十分すごいと言っていいんじゃないか?」
学院も修了していない見習いが、魔法士のトップと比べてるのだから、確かにすごいね。
烏滸がましさが。
「比べるだけなら何とだって比べられるさ。 いくら僕がすごいすごい言われたところで、結局は狭い世界での話だよ。 上には上がいる。 何一つ、一番になれるものがないだろ?」
「君は…………、比べる相手がすでに学院生ではないのだな。」
「学院の中で、ドングリの背比べしてもしょうがないからね。」
ステッランが盤面をじっと見つめ、考え込む。
「ふ……、なるほどな。」
不意に、ステッランが呟く。
「君の言う通りだ。 学院の…………、それも教室の中で上だ下だと考えても意味はないな。」
その時、廊下に出ていた子供たちがドタドタドタッと教室に入ってきた。
「今日はここまでのようだ。 ありがとう、ミカ君。 いい勉強になった。」
「こちらこそ。 今日は優勢も劣勢もなしだね。」
「ああ。」
ステッランは駒を片付けると、席を立つ。
観客も急いで散っていく。
「また相手をしてくれたまえ。」
「気が向いたらね。」
「ふ……ああ、それでいい。」
そう言って、ステッランは自分の席に戻っていく。
ミカが背もたれに寄りかかり、大きく伸びをすると、両隣から声がかかる。
「終わったの、ミカ君。」
「どちらが勝ちましたの?」
両側の席でミカたちを見ていたリムリーシェとクレイリアが同時に話かけてきた。
「ああ、終わり。 つーか、優勢も劣勢もないって言ったろ?」
小競合いをして、時間切れになったのだ。
「そうそう、ミカの苦手なものは何ですか?」
クレイリアが目をきらきらさせて聞いてくる。
先程のステッランとの会話を、そんなとこだけ聞いていたらしい。
というか、この目は何か企んでいるな。
「まんじゅうこわい。」
「へ? まんじゅう、ですか?」
何ですか、それ?とクレイリアが首を傾げる。
「実は甘い物が苦手なんだ。」
「まあ、そうだったのですか!?」
「ケーキなんか、見るだけで身の毛がよだつくらいで。」
「まあまあまあ! そうだったのですね!」
クレイリアの目のきらきらが増した。
後日、自宅に招かれケーキを山ほどご馳走になった。
どうやら、頬っぺたを摘ままれた仕返しをずっと考えていたらしい。
もう二週間も前のことだよ?
案外、執念深いのね。
ちなみに、本当に嫌いになるくらい食べさせられました。
仕返しは半分くらいは成功してると思うよ、うん。
■■■■■■
水の1の月、5の週の陽の日。
ミカは無事に指名依頼を二件とも片付け、ギルドに報告に来ていた。
そして、その帰り際にケーリャに抱っこされていた。
図体の割に意外と素早く、気配を消すことにも長けているケーリャに、不意打ちを喰らったのだ。
サロムラッサが苦笑しながら詫びるが、まあケーリャのすることだ。
サロムラッサが詫びるべきことではないだろう。
今日は、初めてケーリャのパーティの三人目の人を紹介してもらった。
名前はガエラス。
情報屋ギルドにも所属している人だ。
ケーリャのパーティは、クエストに出る時はこの三人でいつも挑んでいるらしい。
ただ、紹介してもらったはいいが、ミカは次会う時までにガエラスの顔を憶えている自信がなかった。
何と言うか、普通の人だ。
すごく普通のおじさん。
冴えないサラリーマンの、休日の姿とでも言えばいいのだろうか。
周囲に溶け込み過ぎて、まったく印象に残らない。
「いやぁ、お噂はかねがね伺ってますよ。」
そう、頭を掻きながら笑顔で話す。
腰の低いおじさんだった。
「ヤウナスンの話も、坊ちゃんなんでしょう?」
「っ!?」
ガエラスの愛想笑い。
だが、目だけが笑っていなかった。
いや、形だけは笑っている。
笑っているのだが、細められたその目が、じっとミカを観察しているのが分かった。
どうやら、見た目の印象で判断してはいけない人らしい。
(俺が休暇中にヤウナスンで活動していたことは、王都では誰にも話してない。 ズレープトの件は、俺の名前も含めて広まってるのか?)
ミカの警戒レベルが上がったことが伝わったのか、ケーリャがトントンとミカの背中を叩く。
「大丈夫だ、坊や。」
「こりゃ失敬。 ちと挨拶がきつすぎましたかね。」
ガエラスが、また愛想笑いを作る。
「心配しなくても、そんな大した情報として扱われてないから、誰も気にとめてないよ。 あっしは前情報があったから気づいたが、そうでなければ今の時点で気づいてる人はいないでしょうねえ。」
ミカがオールコサ子爵領の隣、リンペール男爵領に里帰り中というのをケーリャやサロムラッサから聞いていたから「もしかしたら」と気づいたらしい。
ミカの名前などの情報が流れている訳ではなく、ソロの魔法士、子供みたいに小柄だったなどの断片情報が、ズレープトの一党が捕えられたという情報とともに流れてきたのだという。
「気になるようなら、詳しくどんな情報が流れているか洗うこともできるけどね。 こういうのは諸刃の剣さ。 探れば探ったことを勘ぐられる。 そっと、聞き耳だけ立てとくのがいい。 何かあれば教えるから。」
「…………お願いします。」
ミカは少し複雑な面持ちになる。
「そんな顔しないでくださいよ、坊ちゃん。 ケーリャのお気に入りで、サロムラッサの後輩だ。 悪いようにはしないよ。」
ガエラスが「たはは……」と笑う。
そこに、サロムラッサが声をかけてくる。
「ミカ君。 こいつは信用ならないだろうけど、まあある程度は信用していいよ。 少なくとも、簡単に金で転ぶような奴じゃないから。」
「ちょっとちょっと、サロムラッサ。 もう少しバシッとフォローしてくださいよ。」
「しょうがない。 俺だってそこまでは信用してないんだから。」
「ちょっとぉーーっ!?」
何だか、目の前で漫才みたいなのが始まってしまった。
ただ、本当に信用ならないなら、ケーリャやサロムラッサがパーティに加えている訳がない。
こんなことが言えるくらいには気安い関係なのだろう。
ミカはケーリャを見る。
「大丈夫だと思う?」
「大丈夫だ。」
まあ、ケーリャがそう言うなら大丈夫なのだろう。
「あ、そうだミカ君。 実は君に一つ謝らないといけないことがあって……。」
先程までガエラスと漫才をしていたサロムラッサが、急に神妙な面持ちになった。
ミカの耳元で、小声で伝えてくる。
「学院修了後のことなんだけど……。」
学院修了後?
もしかして、兵役逃れか?
「どうやら、お金だけじゃだめみたいなんだ。」
なんですと!?
ミカがばっとサロムラッサの方を見ると、サロムラッサがすまなそうな顔になる。
「どうやら審査があるみたいなんだ。 理由の正当性を審査して、免除を決めるんだって。」
単にお金を積むだけでは、兵役は免除してもらえないらしい。
(まー、普通に考えりゃ、そりゃそうかー。)
かかった学費返したから、これでもういいよねー、とはいかないようだ。
ミカはがっくりと項垂れる。
「すまない。 ぬか喜びさせてしまって。」
「いえ……。」
どうやらサロムラッサは、兵役制度のことをツテを使って詳しく調べてくれたらしい。
そして、結果としては「そう簡単には逃れられない」ということだった。
ミカは溜息が出そうになるのを我慢する。
サロムラッサの前であまり露骨に落胆しては、余計な気をつかわせることになる。
(お金に余裕ができたと思ったらこれだよ。 兵役が逃れられないなら、あとは宮廷魔法院コースってことか?)
詳しくは分からないが、確か軍とは別に、宮廷魔法院に進む道があったはずだ。
おそらく予備役とかの扱いになるのだろうが、軍人よりはいくらかマシか?
(あとは、マジで退学だな。)
そんなことを思いながら、サロムラッサに調べてくれたお礼を伝えるミカなのだった。




