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第7話 過酷な前世

『うっ・・・・ぐっ・・』


頭痛が・・・とてつもなく痛い。

頭が割れそう・・・

何・・・この感覚・・・

頭の中から何かが呼び覚まされるような・・・


『いや・・・・だ』


どうして、僕はどうして拒んでいるの?

こんな感覚初めてなのに、僕はこれからあることを知っているんだ・・・

体が、勝手に拒み続ける。


『うぁぁぁあぁ!』


痛みのあまり声がでる。

その瞬間また意識が途切れた。


すると、またあの光景・・・

『僕の・・・初人生の・・・』



「さあ、怖くないさ。人類のためなんだよ。わかってくれるね?」


ある部屋で少女がベッドの上に寝かされていた。

その上には眩しいほどの光があって、少女は光になれておらず、目さえも開けられない。

状況を理解するのは耳だけが頼り・・・


周りには数人の男性がいるらしい・・・

ブツブツと何かを言い合っている。

内容は少女が理解するには難しい言葉ばっかりだった。


「さあ、気を楽にして・・・そう、力を抜いて」


少女は怖がっていたが、男性があまりにも優しく、少女はそれを心地よく思ってしまった。

力を抜いた少女の体から、意識が遠のいていく・・・

腕には微かな痛みが走る・・・





少女が目を覚ますと、さっきまでいたベッドに寝ていた。

眩しい光はなく、少女はたやすく目を開けることが出来た。が、しかし・・・

少女は起き上がることが出来なかった。


自分の体なのに言うことを聞かない。

しばらくして少女は、体に感覚がないことに気づいた・・・


一体自分の体はどうなっているのか・・・


頼りなのは視覚と聴覚・・・

だが今の状況に視覚と聴覚は意味をなさなかった・・・


見えるのは白い天井だけ・・・

音は何も聞こえない・・・



少女に恐怖が襲ってきた・・・

ここに来て初めての恐怖・・・


暗闇には慣れていた・・・

一人にもなれていた・・・


ただ少女の慣れないことは・・・



【自分の体が自分ではないこと】

それだけが最大の恐怖だった・・・


『助けて・・・沙・・・希・・・怖い・・・怖いよ』


ここに来て少女は初めて涙を流した。

もしかしたら、涙を流すこと自体久し振りかもしれない・・・



『大丈夫なの?』

『誰?』


少女の耳には聞き覚えのない少年の声が聞こえた・・・・


『助けて・・・体が・・・動か・・・な・・・い』

『仕方ないよ。それは副作用だから・・・しばらくしたら動けるからさ』



少年はそう言って去っていった。



しばらく少女は呆然と天井を見つめていた・・・

しばらくすると、突然体に感覚が戻ってきた・・・


少女は体を起こしてみた。すると体はすんなりと動いてくれた・・・

少女はその足で部屋へと足を運んだ・・・



『あの子・・・誰だったんだろ?部屋では見たことないけど・・・』


『凪・・・凪も何かされた?』

『うん・・・沙希も何かされたの?』


廊下には凪と一緒に来た少女が現れた。

どうやら、この子が沙希と言う子らしい・・・


『うん・・・体が動かなくて、不安だったけど・・・男の子がね、教えてくれたの』

『沙希もなの?あたしもだよ。男の子がきて・・・その子見たことある?』

『顔は見えなかったから確信はないけど・・・あんな声聞いたことなかった・・・』

『あたしも・・・・』




二人の少女。凪と沙希は、ここに恐怖を覚えた。

しかし、その少年は二人光だったから、恐怖にも耐えれた・・・

それなのにその少年は・・・




『どうして僕を裏切ったの・・・』


凪は目を覚ますと、無意識に呟いていた。


『僕は何を言ってるの?あの男たちが嘘をついたから?』


『それは違うよ凪』

『沙希!』


突然凪の耳には聞き覚えのある声がした・・・

沙希は凪のベッドに腰かけていた。


『もしかしてずっといたの?』

『今来たとこ・・・学校終わったからね』

『もうそんな時間?』


凪が時計に目をやると、時計の針十六時を指していた。


『そんなに寝てたんだ・・・』


『凪もやっと昔と向き合うようになったんだね。

ちょっと嬉しいな・・・

その先の話は、あたしからするよ』

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